in conjunction with
1. 基本情報と概要
〈英語表現〉: in conjunction with
〈日本語訳〉: ~と併せて、~と連動して、~と一緒に
〈品詞〉: 前置詞句(慣用表現)
〈CEFRレベル目安〉: B2(中上級)
- 学術的・ビジネス的な文脈でよく使われる、ややフォーマルな表現です。
〈意味〉
「in conjunction with」は「一緒に」「併せて」「連動して」という意味です。何かを他の何かと組み合わせるとき、あるいは同時に行うときなどに使われます。ビジネスや学術的な文章でよく見られる少しフォーマルよりのフレーズです。「AをBと同時に行う」「AとBが組み合わさっている」と表現するときに便利です。
〈活用の有無〉
慣用的な前置詞句のため、動詞や名詞のような活用形はありません。同様に、副詞や形容詞など他の品詞になる形も特にはありません。ただし「conjunction」という名詞を使って表現を変えることは可能です(例:The conjunction of X and Y …)。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- in: ~の中で、~において
- conjunction: 接続、連結(名詞:conjunction)
- 語源的には「con-(共に)+junct(つなぐ、結ぶ)」というラテン語由来
- 語源的には「con-(共に)+junct(つなぐ、結ぶ)」というラテン語由来
- with: ~と一緒に
つまり「in conjunction with」は「共につなぎ合わせた状態で」「~と一緒に」というニュアンスになります。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ10選
- work in conjunction with …(…と連携して働く)
- plan in conjunction with …(…と連動して計画する)
- develop in conjunction with …(…と共同で開発する)
- use in conjunction with …(…と併用する)
- act in conjunction with …(…と協力して行動する)
- function in conjunction with …(…と連動して機能する)
- operate in conjunction with …(…と協働して稼働する)
- proceed in conjunction with …(…と同時進行する)
- implement in conjunction with …(…と一緒に実行する)
- launch in conjunction with …(…と同時に開始する/発売する)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「conjunction」は、ラテン語の「conjunctio(共につなぐ)」に由来します。
- “con-” = together(ともに)
- “junct” = join(つなぐ)
- “con-” = together(ともに)
ニュアンスと注意点
- フォーマル度: ややフォーマルな響きがあり、特に学術論文やビジネス文書、公式な場面で好んで使用されます。
- 感情的な響き: 感情を強調するというより、客観的に「一緒に行う」「同時進行」という事実を表現するために使われる傾向があります。
- 使用シーン: 論文、報告書、計画書など文書的にも口頭プレゼンテーションでも “formal” な雰囲気を出すときに使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 文法上の分類: 前置詞句、慣用表現
- 構文上の位置: 主語・動詞・目的語を補足して、何が何と「一緒に」行われているのかを説明します。
- 可算/不可算: 「in conjunction with」は名詞相当語句や代名詞などとセットで使う使い方なので、可算/不可算の区別はありません。
- フォーマル/カジュアル: カジュアルな会話よりも、ややフォーマルまたはビジネス文書的な表現です。
例:
• We will present our findings in conjunction with the marketing department.
(私たちはマーケティング部門と連携して私たちの調査結果を発表します。)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I’m planning a charity event in conjunction with my neighborhood association.”
- (近所の自治会と一緒にチャリティーイベントを企画しているんだ。)
- (近所の自治会と一緒にチャリティーイベントを企画しているんだ。)
“My friend and I cooked dinner in conjunction with our study session.”
- (友達と勉強会の傍ら、一緒に夕飯を作ったんだ。)
- (友達と勉強会の傍ら、一緒に夕飯を作ったんだ。)
“We decorated the house in conjunction with the holidays.”
- (祝日に合わせて家の飾りつけをしたよ。)
(2) ビジネスでの例文
“We are launching a new product in conjunction with our global partners.”
- (私たちはグローバルパートナーと連携して新製品を発売します。)
- (私たちはグローバルパートナーと連携して新製品を発売します。)
“The marketing campaign was created in conjunction with several advertising agencies.”
- (マーケティングキャンペーンは複数の広告代理店と共同で作り上げられました。)
- (マーケティングキャンペーンは複数の広告代理店と共同で作り上げられました。)
“Please finalize the report in conjunction with the finance team by Friday.”
- (財務チームと連携して金曜日までにレポートを仕上げてください。)
(3) 学術的・アカデミックな例文
“This research project will be conducted in conjunction with the National Science Foundation.”
- (本研究プロジェクトは国立科学財団と連携して行われます。)
- (本研究プロジェクトは国立科学財団と連携して行われます。)
“The study was carried out in conjunction with leading experts in astrophysics.”
- (その研究は天体物理学の第一人者たちと共同で実施されました。)
- (その研究は天体物理学の第一人者たちと共同で実施されました。)
“The students will write a thesis in conjunction with their lab experiments.”
- (学生たちは研究室での実験と合わせて論文を執筆します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
together with(~と共に)
- よりカジュアル。文書だけでなく口頭でも気軽に使える。
- 例: “I went to the conference together with my colleague.”
- よりカジュアル。文書だけでなく口頭でも気軽に使える。
along with(~と一緒に、加えて)
- 一緒に行っている感じを強調する場合に使う。
- 例: “He submitted the application along with the required documents.”
- 一緒に行っている感じを強調する場合に使う。
in combination with(組み合わせて)
- 化学や技術分野での「組み合わせ」のニュアンスが強い。
- 例: “This new material is used in combination with steel.”
- 化学や技術分野での「組み合わせ」のニュアンスが強い。
反意語
separately from(~とは別に)
- “We handle these tasks separately from the main project.”
independently of(~と無関係に)
- “The research was carried out independently of the funding agency.”
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ɪn kənˈdʒʌŋk.ʃən wɪð/
- アメリカ英語: /ɪn kənˈdʒʌŋk.ʃən wɪð/
- イギリス英語: /ɪn kənˈdʒʌŋk.ʃən wɪð/ (/wɪθ/ の発音になることもあり)
- アメリカ英語: /ɪn kənˈdʒʌŋk.ʃən wɪð/
- アクセントは “con*junc*tion” の “junc” の部分に強勢がきます。
- “with” の発音は “wɪð” か “wɪθ” か、話者によって揺れがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “conjunction” の “j” を抜かして “conunction” になってしまう誤り。
- 使う場面のレジスター: カジュアルすぎる会話で多用すると少し不自然に響く場合がある。
- 前置詞句全体の取り違え: “with conjunction in” と順番を間違えないように。正しくは “in conjunction with”。
- TOEICや英検などでも出題: フォーマルな表現を問う問題や長文読解での接続情報として頻出することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “conjunction” は “junction(ジャンクション)” = 交差点・接合部 と同じ語幹 “-junct” を持つ。
→ 「複数の物事が合流するポイント」というイメージが湧きます。 - “in conjunction with” は「一緒につながって働いている」イメージを思い出すと覚えやすいです。
- 勉強テクニックとしては “in conjunction with” を「セットにして覚える」ことで、学術論文やビジネス英会話でもスムーズに使えるようになります。
以上が “in conjunction with” の詳細解説です。フォーマルな文脈や公式的な文章でよく見かける表現ですので、文書作成やプレゼンテーションの場面などで積極的に使ってみてください。
...と連結して, ...とつないで, ...と共に, ...と同時に
...と協力して