元となった辞書の項目
most likely
解説
1. 基本情報と概要
【英語】 most likely
【日本語】 非常に高い確率で、おそらく、ほぼ間違いなく
「most likely」は「ある状況がかなりの確率で起こる・正しい可能性が高い」という意味を表す時に使う表現です。「very probably」に近いニュアンスです。日常会話でもビジネスでも、確率が高いことを示したいときに幅広く使えます。
- 品詞: 副詞句 (adverbial phrase)
- 活用形: 「most」や「likely」自体は比較級や最上級がある形容詞・副詞としても使えますが、「most likely」という表現自体は慣用的なまとまりとして扱われることが多いです。
- 例: likely (形容詞) → more likely (比較級) → most likely (最上級)
- 他の品詞形:
- 「likely」は形容詞や、副詞(やや形式ばった用法)としても使われます。
- 例: “He is likely to win.” (形容詞的用法「彼は勝ちそうだ」)
- 「likely」は形容詞や、副詞(やや形式ばった用法)としても使われます。
【CEFRレベルの目安: B1(中級)】
日常会話で使われ、かつある程度文脈を必要とする表現ですが、比較的早い段階で学ぶ単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- most: 「一番」「最も」という意味をもつ形容詞・副詞
- likely: 「あり得そうな」「起こりそうな」という意味の形容詞
- 「most likely」になると「もっとも可能性が高い」という意味合いが生まれます。
派生語・類縁語
- likely (形容詞/副詞): 起こりそうな / 起こりそうに
- unlikely: 起こりそうにない
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- It’s most likely true.
(それはもっとも本当である可能性が高いです。) - She’s most likely gone out.
(彼女は外出している可能性が高いです。) - They will most likely agree.
(彼らは同意する可能性が高いです。) - This is most likely the best solution.
(これは最も可能性が高いベストな解決策でしょう。) - He’s most likely to show up late.
(彼は遅れて来る可能性が非常に高いです。) - Most likely outcome.
(最も起こりそうな結果。) - Most likely scenario.
(最も起こりそうなシナリオ。) - It’s most likely a mistake.
(それはおそらくミスでしょう。) - She’s most likely left already.
(彼女はすでに出発した可能性が高いです。) - They will most likely change their plan.
(彼らは計画を変える可能性が高いです。)
3. 語源とニュアンス
- likelyは古英語の“ġelīc”(似ている)を語源とし、「~しそうな」「~っぽい」という意味に発展しました。
- これに「最も」を意味するmostが付くことで、「最も~に近い」というニュアンスから「最もあり得る」「最も確率が高い」という用法になりました。
使用時の注意
- 「most likely」はカジュアルからフォーマルまで幅広い場面で使われます。口語でもビジネス文書でも自然に使える表現です。
- 「very likely」との違いは微妙ですが、「最も可能性が高い」というニュアンスを強めたいときは「most likely」を使うのが一般的です。
4. 文法的な特徴と構文
- 構文例: “S + (will) + most likely + V …”
- 例: “They will most likely arrive tomorrow.”
- 例: “They will most likely arrive tomorrow.”
- 他の書き方: “It is most likely that + S + V …”
- 例: “It is most likely that they will arrive tomorrow.”
使用シーン(フォーマル / カジュアル)
- フォーマル: ビジネスメールや報告書で「most likely」を使って見通しや可能性を示す。
- カジュアル: 日常会話で「ほとんど間違いなく~だよ」というトーンでやわらかく使う。
文法上のポイント
- 「most likely」は副詞的に用いて、“will”など助動詞の後ろに置くのが典型的ですが、文頭や文中の別の位置に置くこともあります。
5. 実例と例文
① 日常会話(カジュアル)
- “He’s most likely still sleeping.”
(彼はたぶんまだ寝てるよ。) - “It’s most likely going to rain this afternoon.”
(今日の午後はおそらく雨が降りそうだね。) - “They’ll most likely bring snacks to the party.”
(たぶんみんなパーティーにお菓子を持ってくると思うよ。)
② ビジネス(ややフォーマル)
- “We will most likely finalize the contract next week.”
(我々は契約を来週にはほぼ確実に最終決定する予定です。) - “It’s most likely that our sales will increase next quarter.”
(次の四半期には売上がかなりの確率で伸びるでしょう。) - “The CEO will most likely attend the conference.”
(CEOはその会議に出席する可能性が高いです。)
③ 学術的な文脈(フォーマル)
- “These findings suggest that genetic factors are most likely responsible.”
(これらの研究結果は、遺伝的要因が最も原因である可能性が高いことを示唆しています。) - “The hypothesis is most likely valid given the current data.”
(現時点のデータから、その仮説は最も妥当である可能性が高いです。) - “It is most likely that the sample size influenced the outcome.”
(その結果にはサンプルサイズが影響した可能性が非常に高いです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- probably(たぶん)
- 「most likely」よりも少し可能性に幅があり、一段階弱い響きの「たぶん」
- 「most likely」よりも少し可能性に幅があり、一段階弱い響きの「たぶん」
- in all likelihood(十中八九)
- 文章で使いやすいフォーマルな表現
- 文章で使いやすいフォーマルな表現
- very likely(かなりありそう)
- 「most likely」とほぼ同じように使えるが、少しトーンが弱い印象
- 「most likely」とほぼ同じように使えるが、少しトーンが弱い印象
- presumably(推定では)
- 推論に基づいた、ややフォーマルな表現
反意語
- least likely(可能性が最も低い)
- 比較対象の中で最も確率が低い場面で用いる。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- 米: /moʊst ˈlaɪkli/
- 英: /məʊst ˈlaɪkli/
- 米: /moʊst ˈlaɪkli/
- アクセント:
- “likely”の “li” に強勢が来ることが多いイメージです。
- “most” は短く /moʊst/ または /məʊst/ と発音されます。
- “likely”の “li” に強勢が来ることが多いイメージです。
- よくある間違い:
- “mostly likely” と綴ってしまう誤りがあるので要注意。
- “most” と “likely” の間に変な間や不要な音を入れないように注意。
- “mostly likely” と綴ってしまう誤りがあるので要注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “most likely” を “mostly likely” と誤って書いてしまうことがあるので注意しましょう。
- “likely” と “like” はスペリングが似ていますが、意味が異なります。
- 試験対策・資格試験: TOEICや英検のリスニング・リーディングパートで「most likely」を「最も可能性が高い」という意味で問う問題がよく出ます。主に推測問題や選択肢のヒントとして登場しがちです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「最も(most)」「ありそう(likely)」→「最もありそう」→「ほぼ間違いない」
- 語感で“most-likely”とつながるイメージをもつと覚えやすいです。
- 音で覚えるなら「モウスト・ライクリ」とリズミカルに言ってみると印象に残りやすいでしょう。
「most likely」は英語では非常に日常的にも公式文書でも頻繁に登場するため、何度も目にする・耳にするうちに自然と身につきやすい表現です。ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
...する可能性が最も高い, 最も...しそう《to do》
意味(2)
最も可能性が高い,もっともありそうな