最終更新日:2024/06/13
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call for

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元となった辞書の項目

call for

動詞

を必要とする / を要求する, を声をあげて求める / ...を求めて電話する / ...を迎えに行く / ...を予報する

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解説

以下では、英語の句動詞 call for について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • call for: to require or demand something(何かを要求・必要とする、呼びかける)

call for は、何かを強く求めたり、必要とする場面で使われます。例えば、“This situation calls for urgent action.”(この状況は緊急の行動を必要とする)というように、事態や状況が何かを『必要とする・呼びかける』ときに用いられます。また、“The protesters called for reform.”(抗議者たちは改革を要求した)のように、人々が声を挙げて何かを『要求する』ときにも使われます。」

品詞と活用形


  • 品詞: 句動詞(動詞 + 前置詞)

  • 活用形(通常の動詞callの活用を含む)


    • 原形: call

    • 三人称単数現在: calls

    • 過去形: called

    • 過去分詞: called

    • 現在分詞: calling


他の品詞形


  • call(動詞):「電話をかける」「呼ぶ」など

  • call(名詞):「呼び声」「電話」など

  • caller(名詞):「呼び出す人」「電話をかける人」など

※CEFRレベルの目安: call for はB2(中上級)レベルくらい


  • A1:超初心者

  • A2:初級

  • B1:中級

  • B2:中上級 ← ここ

  • C1:上級

  • C2:最上級


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • call(語幹):「呼ぶ」や「電話をかける」「要求する」の意味を含む動詞

  • for(前置詞):「~のために」「~を求めて」

「call for」は「呼びかける」「要求する」という意味を作り、単に “call” + “for” の直線的な組み合わせではなく、“call for” でひとつの句動詞として覚えることが大切です。

他の単語との関連性(派生語や類縁語)


  • call off(取り消す、キャンセルする)

  • call out(大声で呼ぶ、指摘する)

  • call up(電話をかける、思い出させる)

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(例と日本語訳)


  1. call for an explanation(説明を求める)

  2. call for action(行動を呼びかける)

  3. call for calm(落ち着きを呼びかける)

  4. call for a celebration(祝賀を要求・呼びかける)

  5. call for reform(改革を求める)

  6. call for a vote(投票を求める)

  7. call for someone’s resignation(辞任を要求する)

  8. call for backup(応援・助けを要請する)

  9. call for a meeting(会議を招集する)

  10. call for a moment of silence(一瞬の黙祷を呼びかける)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “to call” は古英語 “ceallian” に由来し、「大声で呼ぶ、呼びつける」などの意味を持ちます。

  • “for” は古英語 “for, fore” に由来し、「~のために」を示す前置詞として長い歴史があります。

“call for” は、もともと「~を呼び寄せる、呼んで求める」という発想から、「何かを必要としている、要求している」という意味合いに発展していきました。

微妙なニュアンス・感情的な響き


  • 「call for」はしばしば公の場で「公式に要求・要請する」という響きがあります。日常会話でも使えますが、少し「正式な」「公的な」印象を与えやすい言い回しです。

使用の注意点


  • 口語では “ask for” のほうがシンプルに「~を頼む」の意味を示すことが多いですが、“call for” は「必要としている」「状況が~を求める」といったニュアンスが強いです。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文

1) 主語 + call for + 名詞


  • This situation calls for immediate action.

    2) call for + 人 + to + 動詞

  • They called for the government to reduce taxes.

イディオム的用法


  • “call for something” = 「~を必要とする、要求する」

  • “call for someone” = 「人を迎えに行く」「人を呼び出す」(まれ)

フォーマル/カジュアル


  • フォーマル: “call for” はフォーマルな文章やスピーチでもよく使われます。

  • カジュアル: 日常会話でも使われますが、「状況が…」など、やや改まった雰囲気を漂わせます。

他動詞・自動詞の区別


  • call は元々他動詞(誰かを呼ぶ)にもなりますが、「call for ~」として句動詞になると目的語を前置詞forの後ろに置く構文になります。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I think this calls for a celebration!”

    「これはお祝いが必要だと思う!」

  2. “Does this problem call for a different approach?”

    「この問題は別のアプローチが必要かな?」

  3. “That movie was so good, it calls for a rewatch.”

    「あの映画すごく良かったから、もう一回見ないとね。」

ビジネスでの例文(3つ)


  1. “The unexpected results call for an urgent team meeting.”

    「予想外の結果が出たので、緊急のチームミーティングが必要です。」

  2. “Our executive board calls for stricter quality control.”

    「取締役会は、より厳しい品質管理を求めています。」

  3. “The sudden change in regulations calls for a revision of our policies.”

    「規制が突然変わったので、当社の方針を見直す必要があります。」

学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)


  1. “The study’s findings call for further research in this area.”

    「この研究の結果は、この分野でさらなる研究が必要であることを示しています。」

  2. “Experts call for international collaboration to address climate change.”

    「専門家たちは、気候変動に取り組むための国際協力を呼びかけています。」

  3. “The report calls for implementing more comprehensive safety measures.”

    「その報告書は、より包括的な安全対策の実施を要請しています。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. demand(要求する)


    • “They demanded an explanation.”(彼らは説明を要求した)

    • “demand” は「強い要求」のニュアンス。


  2. require(必要とする)


    • “This job requires technical skills.”(この仕事には技術的なスキルが必要だ)

    • “require” は「必須である」という意味合いが強い。


  3. ask for(頼む・求める)


    • “They asked for a raise.”(彼らは昇給を頼んだ)

    • “ask for” は日常的で直接的な「お願い」のニュアンス。


反意語


  • 不明瞭な反意語はあまりありませんが、強いて挙げれば “reject”(拒絶する)や “dismiss”(却下する)が対照的な立ち位置になることがあります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /ˈkɔːl fər/ または /kɔːl fɔːr/(地域差あり)

  • イギリス英語: /ˈkɔːl fə/

強勢(アクセント)の位置


  • “call” の母音がしっかり伸びる /kɔːl/ に強勢が置かれることが多い。

  • “for” は弱く発音される(フォーではなく「ファ」や「フə」に近い音になる)。

よくある発音ミス


  • “call” の音が /kæl/(「キャル」)になってしまうミス。実際はもう少し「コール」に近い音 /kɔːl/。

  • “for” を強く「フォー」と発音してしまいがちだが、連続すると弱まって「ファ」や「フォ(r)」に近くなる。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 前置詞を間違える


    • call on と混同しがち。“call on someone” は「人に頼む、呼びかける」、特にテーブルごとに「先生が生徒に発言を求める」など別のニュアンス。


  2. ask forcall for の違い


    • ask for はカジュアルに「~を頼む」

    • call for は「強く・正式に要求する」「状況が必要としている」というニュアンス。


  3. スペルミス


    • “call” を “cal” “coll” と書いてしまうことなど。


試験(TOEIC・英検など)での出題傾向


  • TOEIC などの読解問題や会話文で、「要求する・必要としている」という文脈で選択肢に出ることが多いため、定型表現として覚えておくと正答率が上がります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “call” = 「呼びかける」+ “for” = 「~のために」 → 「~を呼んで(求めて)いる」

  • イメージとしては「大勢の人が集まって、プラカードを掲げながら何かを要求している」ような印象だと覚えやすいです。

  • 「この状況(situation)がAを必要としている」というときに自然と “This situation calls for A.” が出るようにイメージして練習してみましょう。


以上が、句動詞 call for の詳細解説です。何かを要求したり、状況が何かを必要としていると表現したいときに、ぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
call for
意味(1)

を必要とする

意味(2)

を要求する, を声をあげて求める

頻出英熟語500 / リスニング問題

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