最終更新日:2024/06/18
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元となった辞書の項目

dress

IPA(発音記号)
動詞

〈他〉に服を着せる / ...を飾り付ける / 〈髪〉を整える / 〈自〉服を着る / (市場用・食卓用に)〈肉・鳥〉‘を'整える,下ごしらえする(prepare) / (ドレッシングなどをかけて)〈サラダ〉‘を'仕上げる

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結婚式にはゲストたちが正装で着飾っていました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: dress

品詞: 動詞 (他動詞・自動詞)

CEFRレベルの目安: A2(初級)


  • 「dress」は「身支度をする」「服を着せる」「服を着る」などの意味を持つ動詞です。

  • 日常会話でもよく使われる単語で、朝起きて服を着るときや、誰かに服を着せてあげるときに使われます。

活用形


  • 原形: dress

  • 三人称単数現在形: dresses

  • 現在進行形: dressing

  • 過去形: dressed

  • 過去分詞形: dressed

他の品詞形


  • 名詞 (dress): 「ドレス(婦人用のワンピース)」という意味

    例: She's wearing a beautiful dress.

  • 形容詞 (dressed): 「服を着ている」状態を表すとき(ただし「be dressed in + 服」で用いられることが多い)

    例: He is dressed in a suit today.


2. 語構成と詳細な意味

「dress」は接頭語や接尾語が特に付いているわけではなく、ラテン系の語源から来ています(後述)。

以下のような意味合い・使い方があります:


  1. 服を着る(自動詞)

    例: I usually dress quickly in the morning.

  2. 服を着せる(他動詞)

    例: She dressed the baby for the party.

  3. (傷口などを)手当する(他動詞)

    例: The doctor dressed the wound.

  4. 料理で味付けする(他動詞)

    例: You can dress the salad with olive oil and vinegar.

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. dress up … (おしゃれをする/正装をする)


    • 例: Let's dress up for the wedding.(結婚式にはおしゃれをしよう)


  2. dress down … (普段着を着る/ラフな服装をする)


    • 例: On Fridays, we can dress down at the office.(金曜日はオフィスでカジュアルな服装が許される)


  3. dress someone in … (~に~を着せる)


    • 例: She dressed her daughter in a pink coat.(娘にピンクのコートを着せた)


  4. dress for the occasion … (場にふさわしい服装をする)


    • 例: You should dress for the occasion when attending a job interview.(就職面接には相応しい服装をするべきだ)


  5. dress warmly … (暖かい服装をする)


    • 例: Make sure you dress warmly in winter.(冬はしっかり暖かい服装をしてね)


  6. dress modestly … (控えめな服装をする)


    • 例: In some cultures, it's important to dress modestly.(文化によっては控えめな服装が重要だ)


  7. dressed to kill … (見た目をバッチリきめる、魅力的に装う)


    • 例: She was dressed to kill at the party.(彼女はパーティーでとびきり魅力的な装いをしていた)


  8. dress the wound … (傷口を手当する)


    • 例: The nurse dressed the patient's wound.(看護師が患者の傷口を手当した)


  9. dress a salad … (サラダにドレッシングをかける)


    • 例: Would you dress the salad for me?(サラダにドレッシングをかけてくれる?)


  10. dress the part … (役や場に見合った服装をする)


    • 例: If you want to be taken seriously, you should dress the part.(真面目に見られたいなら、それにふさわしい服装をした方がいい)



3. 語源とニュアンス


  • 「dress」の語源は古フランス語の “dresser” から来ており、「整える」「準備する」といった意味を持っていました。

  • 英語に取り入れられてから「身支度をする」「正す」という意味合いが広がり、服装に関する「dress」として定着しました。

  • 「dress」はカジュアルなシーンからフォーマルなシーンまで幅広く使える動詞です。口語でもよく使われますし、文章やビジネスでも問題なく通用します。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 自動詞として: 「服を着る」という意味で主語自身が服を着る動作をする。


    • 例: I always dress before having breakfast.


  2. 他動詞として: 「~に服を着せる」という意味で、目的語を必要とする。


    • 例: She dresses her daughter every morning.


  3. dress + 目的語 + in + 服装: 「目的語に~の服を着せる」


    • 例: They dressed the mannequin in a beautiful gown.


さらに、イディオムやフレーズで意味が変わる(例: “dress up” で「正装する」「仮装する」など)のが特徴です。


  • 可算・不可算の区別: 動詞の場合は特に可算・不可算の区別は意識しませんが、「dress」が名詞として使われる場合は可算名詞になります(a dress, two dresses など)。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I usually dress quickly in the morning.”

    (私は朝はいつも素早く服を着ます。)

  2. “Do you want to dress up for the party tonight?”

    (今夜のパーティのためにおしゃれをするつもり?)

  3. “Make sure you dress warmly; it’s cold outside.”

    (外は寒いから、暖かい服装をしてね。)

ビジネスでの例文


  1. “We have a strict dress code at the office, so please dress professionally.”

    (オフィスでは厳しい服装規定があるので、きちんとした服装をしてください。)

  2. “He dressed the mannequin in our new line of suits for the presentation.”

    (彼はプレゼンのために、マネキンに新作のスーツを着せました。)

  3. “You should always dress for the occasion when meeting clients.”

    (顧客と会うときは常に場にふさわしい服装をすべきです。)

学術的/フォーマルな文脈での例文


  1. “Doctors need to properly dress wounds to prevent infection.”

    (医師は感染を防ぐためにきちんと傷口を手当てする必要がある。)

  2. “When working in a laboratory, it is important to dress in protective gear.”

    (研究所で作業するときは、防護服を着ることが重要だ。)

  3. “Chefs must know how to appropriately dress various dishes.”

    (シェフはさまざまな料理に適切に味付けをする方法を知っていなければならない。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. put on(身に着ける)


    • “put on” は単に「着る」という動作を示すのに使い、dress よりカジュアル。


  2. wear(着用する)


    • “wear” は「着ている状態」を表すのに適しており、dress は着る動作自体にフォーカス。


  3. clothe(服を着せる)


    • “clothe” はやや古風・文語的で、dress の「服を着せる」のニュアンスに近い。


反意語


  • undress(服を脱ぐ)


    • dress の反意で、「脱がせる」「自分が服を脱ぐ」の意味もあります。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /drɛs/

  • アメリカ英語: [drɛs]

  • イギリス英語: [drɛs]

  • 強勢(アクセント)は一音節の単語のため、“dress” 全体に置かれています。

  • 多くの学習者が「ドレス」と発音しがちですが、英語では「ドゥレス」というよりは「ドレス」に近い短い “e” の音になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “drees” や “dess” などとスペルを間違えないように注意する。

  2. 自動詞と他動詞の使い方の区別:


    • “I dress myself every morning.” や “I dress every morning.” はどちらもOKですが、他動詞の場合は目的語を必ず伴う。


  3. “dress up” と “dress down” の違い: “dress up” は正装、仮装、きれいに着飾る意味。“dress down” は逆にカジュアルにする意味。

  4. 同音異義語との混同: 同音異義語は特にないですが、“address” と混同しないように。

試験対策


  • TOEICや英検などでも頻出の単語で、特に「dress code」のようなビジネス表現や「dress up/down」の句動詞が出題されやすいです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “Dress” は “address(住所)” の一部とスペルが似ていますが、発音や意味は全く別。「服装のdressにはsが2つあるけど、最初の文字がaではない」など、自分で区別のコツを作ると覚えやすいです。

  • “Dress to impress” (インパクトのある服装をしよう)というフレーズを覚えると、「dress」という単語の印象付けが強くなります。

  • ショッピングなどで「ドレス」という名詞のイメージから派生して、「服を着る」「服を着せる」という動詞の意味も思い出しやすいでしょう。


以上が、動詞「dress」の詳細解説です。日常的によく使われる単語なので、句動詞とセットで覚えると便利ですよ。

意味のイメージ
dress
意味(1)

〈織物・石材など〉‘に'仕上げをする

意味(2)

〈土地〉‘の'手入れをする

意味(3)

〈兵隊などの列〉‘を'まっすぐにする / (兵隊などが)整列する

意味(4)

正装する,晴れ着を着る

意味(5)

〈傷口など〉‘の'手当をする

意味を覚えるための辞書問題

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