元となった辞書の項目
witness
解説
1. 基本情報と概要
単語: witness
品詞: 動詞 (名詞としても使用可)
意味 (英語)
- To see or observe something happen, often as an event or incident.
- To give evidence or testify, especially in a legal context.
意味 (日本語)
- 「何か出来事が起こるのを直接目撃する、または目の当たりにする」という意味です。法的な場面では「証言する、証拠を提示する」という意味でも使われます。
- 「事件などの目撃者として話す」「実際に見たことを伝える」というニュアンスが強い単語です。
活用形
- 原形: witness
- 三人称単数現在: witnesses
- 過去形: witnessed
- 過去分詞: witnessed
- 現在分詞/動名詞: witnessing
その他の品詞での使用例
- 名詞: a witness(目撃者、証人)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 英語をある程度習得していて、法律や証言などの文脈も理解し始めるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「witness」にははっきりした接頭語や接尾語はありませんが、もともとの形は古英語の “wit” (知る)+ “ness” (状態) が組み合わさったとされる名詞形から発展したものです。
派生語や類縁語
- witness (名詞): 証人、目撃者
- eyewitness (名詞): 直接目で見た目撃者
- testimony (名詞): 証言(法的手続きを含む場面でよく使われる)
- witness (名詞): 証人、目撃者
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- witness a crime(犯罪を目撃する)
- witness an accident(事故を目撃する)
- witness firsthand(直接目撃する)
- bear witness to ...(〜を証言する/〜の証人となる)
- witness statement(証人陳述書)
- star witness(重要証人)
- expert witness(専門家証人)
- call a witness(証人を呼ぶ)
- witness testimony(証人の証言)
- witness stand(証人台)
- witness a crime(犯罪を目撃する)
3. 語源とニュアンス
- 語源
- 古英語の “wit” (知る)+ “-ness” (〜であること) からきており、「知識をもって証明すること」が本来の意味です。
- 古英語の “wit” (知る)+ “-ness” (〜であること) からきており、「知識をもって証明すること」が本来の意味です。
- 歴史的使用とニュアンス
- 中世から裁判など公的な場面で「証人」を指す名詞として長く使われ、同時に「目撃する」という動詞へと派生していきました。
- 中世から裁判など公的な場面で「証人」を指す名詞として長く使われ、同時に「目撃する」という動詞へと派生していきました。
- 使用時の注意点
- 法律や公的な文脈でも頻出のため、ややフォーマルな響きがあります。
- 日常会話で使う場合は「目撃した」「見た」というニュアンスを強調したいときに使われます。
- 口語よりも書き言葉や報道など、やや改まった場で使われやすい印象があります。
- 法律や公的な文脈でも頻出のため、ややフォーマルな響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞としての使用
- “I witnessed the accident.”(私はその事故を目撃した)
- 目的語を直接とる場合が多いです。
- “I witnessed the accident.”(私はその事故を目撃した)
「証言する」のニュアンス
- “She was called to witness in court.”(彼女は法廷で証言するために呼ばれた)
- “She was called to witness in court.”(彼女は法廷で証言するために呼ばれた)
イディオムや表現
- “bear witness to ...” :「〜の証言をする、〜を証明する」
- “turn witness” :「証人となる、証言する側に回る」(やや古風・文語的)
- “bear witness to ...” :「〜の証言をする、〜を証明する」
使用シーン
- フォーマル: 法律関連、ビジネス文書
- カジュアル: 日常会話では「目撃する」という意味で使われるが、やや改まったトーンを含む可能性が高い
- フォーマル: 法律関連、ビジネス文書
5. 実例と例文
1) 日常会話 (カジュアル)
- “I just witnessed the cutest moment between a puppy and a kitten!”
(今、子犬と子猫のとてもかわいい瞬間を目撃したよ!) - “Did you witness the fireworks show last night?”
(昨夜の花火大会を見た?) - “I can’t believe I actually witnessed an eagle catching a fish!”
(ワシが魚を捕まえるところを本当に見られるなんて信じられない!)
2) ビジネス (少しフォーマル)
- “We witnessed a significant increase in sales this quarter.”
(今期の売上が大幅に増加したことを確認しました。) - “He witnessed the signing of the contract as a legal advisor.”
(彼は法律顧問として契約の締結を目撃し署名立会いをしました。) - “Our team has witnessed remarkable progress since the new policy was introduced.”
(新方針が導入されて以来、私たちのチームは著しい進歩を目撃しています。)
3) 学術的/公的 (フォーマル)
- “Researchers witnessed an unprecedented pattern in climate change data.”
(研究者たちは気候変動データで前例のないパターンを観測しました。) - “The professor witnessed the experiment to ensure its validity.”
(教授は実験の正当性を確認するため、実験を直接見届けました。) - “Historians have witnessed major shifts in political structures over the centuries.”
(歴史学者たちは数世紀にわたって政治体制の大きな変遷を見てきました。)
6. 類義語・反意語と比較
- observe(観察する)
- 「観察する」「注意深く見る」というニュアンス。witness より科学的・客観的。
- 「観察する」「注意深く見る」というニュアンス。witness より科学的・客観的。
- see(見る)
- 最も一般的に「見る」「見える」。witness は特に「目撃」の強い意味を伴う。
- 最も一般的に「見る」「見える」。witness は特に「目撃」の強い意味を伴う。
- watch(じっと見る)
- 「何かを見つめる」「見守る」。目撃というより「動作を追う」ニュアンス。
- 「何かを見つめる」「見守る」。目撃というより「動作を追う」ニュアンス。
- testify(証言する)
- 法廷での証言に限られやすい。witness は「証人になる」意味も、より広い場面でも使える。
- 法廷での証言に限られやすい。witness は「証人になる」意味も、より広い場面でも使える。
反意語
- ignore(無視する)
- overlook(見落とす)
⇒ witness は「見落とさずに目撃する」ニュアンスなので、その逆と言えます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈwɪt.nəs/
- アクセント: 最初の “wit” の部分に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: ほぼ同じ発音ですが、イギリス英語では “t” の発音がややはっきりする傾向があります。
- よくある間違い: “witness” の “t” の音を弱くしすぎて “winess” のように聞こえたり、“wi-tness” のように区切りを誤る場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “wittness” と “t” を重ねてしまう誤りが多い。
- 同音異義語: 特にはありませんが、語頭の “wit” が別の “wit (機知)” と混同されることがあるかもしれません。
- 試験対策: TOEIC や英検などでも「目撃する」「証言する」という文脈で出題されることがあります。法律や契約関連の文脈でも出るので注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “wit + ness = 知識を得る場に居合わせる” と覚えると、「目撃する=その場にいて知る」というイメージを掴みやすいです。
- 法律ドラマやニュース番組を英語で見ていると、witness の使い方を自然に身につけられます。
- スペリングでは、中間に “t” が1つだけという点を意識して覚えましょう (“wit-ness”)。
以上が、動詞としての “witness” の詳細解説になります。法的な場面や目撃した場面など、実際の状況を思い浮かべながら使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
…‘を'目撃する,間のあたりに見る
意味(2)
〈文書〉‘に'証人として署名する;…‘に'立ち会う
意味(3)
…‘の'証拠になる,‘を'証明する,示す
意味(4)
(…を)証言する,(…の)証拠になる《+to+名(doing)》