最終更新日:2024/06/18
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元となった辞書の項目

shape

動詞

〈他〉を形作る

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解説

以下では、英単語「shape」の動詞としての用法を、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英単語: shape (動詞)

・意味(英語): to give a particular form to something / to influence the development of something

・意味(日本語): 形を作る、形成する / 影響を与える、方向づける

「shape」は「形を作る・形成する」だけでなく、「物事の成り行きや発展に影響を及ぼす」というニュアンスでも使われます。たとえば「あなたの考え方や人生観を方向づける」というように、何かを作り上げたり影響を与えたりする場面でよく用いられる表現です。

品詞

・主要品詞: 動詞 (to shape)

・他の品詞例: 名詞 (a shape) - 形、そのものの輪郭

活用形

・原形: shape

・過去形: shaped

・過去分詞形: shaped

・現在分詞/動名詞: shaping

他の品詞になったときの例


  1. 名詞: shape (例: “The shape of the sculpture is unusual.”)


    • 「その彫刻の形は珍しいです。」


  2. 形容詞: shapeless (例: “He wore a shapeless hat.”)


    • 「彼は形の崩れた帽子をかぶっていました。」


CEFRレベルの目安

・B2(中上級)


  • B2レベルは「日常会話や仕事でのやりとりに慣れ、抽象的なトピックにも対応できるレベル」です。

  • 「shape」は「影響を及ぼす」「形成する」といった抽象的な意味合いを含むため、B2あたりが目安と考えられます。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹

・「shape」は明確な接頭語や接尾語がついているわけではなく、古英語に由来する動詞です。

・語幹としては “shap-” と認識できますが、形態的に簡素な単語です。

派生語や類縁語


  1. shape (名詞) - 形

  2. shapely (形容詞) - 形の良い、均整のとれた

  3. shapeless (形容詞) - 形がない

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. shape the future(未来を形作る)

  2. shape ideas(考えを具体化する)

  3. shape public opinion(世論を形成する)

  4. shape policy(政策を方向づける)

  5. shape one’s career(キャリアを築く/形成する)

  6. shape one’s attitude(態度を形成する)

  7. shape the outcome(結果に影響を与える)

  8. shape the conversation(議論の展開を主導する)

  9. shape a plan(計画を作り上げる)

  10. shape one’s destiny(運命を形作る)


3. 語源とニュアンス

語源

・「shape」は古英語の “sceapan” (to create, form) に由来するとされています。中英語では “shapen” という形で、「何かを作り出す」「形づくる」という意味がありました。

歴史的な使われ方

・当初は「物理的に何かを形作る」という意味が中心でしたが、徐々に「考え方や状況など、抽象的なものを方向づける・構築する」という用法が増えてきました。

ニュアンスや感情的響き

・格別に感情を込める表現ではありませんが、「何かに大きな影響や方向性を与える」という点で、ポジティブにもネガティブにも使える単語です。

・議論やアイデアの形成、政策の方向づけなど、普段の会話からビジネス、政治、学問的な文章まで幅広く使われる語です。

使用時の注意点

・口語、文章ともに幅広く使えます。ただし、「抽象的な影響」を示す用法はややフォーマルな響きもあるため、かしこまった文章やスピーチなどでも見られます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞としての使い方: “shape + 目的語”


    • 例: “You can shape your future by making good decisions.”

      (良い決断をすることであなたの未来を形成できます。)


  2. 「into+名詞」を用いた表現: “shape A (into B)”


    • 例: “The potter shaped the clay into a vase.”

      (陶芸家は粘土を花瓶の形に作りあげた。)


  3. イディオム/成句


    • “take shape” (具体化する、形を成す)

      例: “The plan is finally taking shape.”

      (その計画はやっと形になってきている。)


使用シーン

・カジュアル/フォーマルどちらでもOK。ただし、文章で使う場合は「影響を与える・方向を与える」という抽象的な意味合いで使われることが多いです。

・他動詞なので、目的語を伴うケースが多い点がポイントです。


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3例)


  1. “I’m trying to shape my daily routine to be more productive.”


    • 生産的になるように毎日の習慣を整えているんだ。


  2. “Could you help me shape this dough into a circle?”


    • この生地を丸い形にしてくれる?


  3. “Your encouragement really shaped my confidence.”


    • あなたの励ましは私の自信を本当に育ててくれたよ。


ビジネスでの例文 (3例)


  1. “Our marketing strategy will shape our brand image in the long run.”


    • 私たちのマーケティング戦略は、長期的にブランドイメージを構築します。


  2. “Managers have the power to shape company culture through their actions.”


    • マネージャーは、その行動を通じて会社の文化に影響を与えられます。


  3. “We should shape our proposal to meet the client’s needs.”


    • クライアントのニーズに合うよう、提案をまとめましょう。


学術的な文脈での例文 (3例)


  1. “Societal norms often shape individual behavior in subtle ways.”


    • 社会的規範は、しばしば個人の行動に微妙なかたちで影響を与える。


  2. “Historical events continue to shape our understanding of modern politics.”


    • 歴史的出来事は、現代政治への理解を継続的に方向づけている。


  3. “Technological innovations shape the course of scientific exploration.”


    • 技術革新は、科学探究の方向性を左右しています。



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. form (形成する)


    • 例: “He formed the clay into a pot.” (物理的成形の文脈が強い)


  2. mold (形を作る/影響を与える)


    • 例: “Her experiences molded her personality.” (より個人的で長期的な意味合い)


  3. influence (影響を与える)


    • 例: “Social media influences how people communicate.” (やや幅広い文脈で使用)


→ 「shape」は「form」と似たニュアンスがあるが、抽象的に物事を方向づける意味を持つ点で「mold」や「influence」に近い。物理的にも抽象的にも使いやすいバランスの良い単語です。

反意語 (Antonyms)


  1. destroy (破壊する)


    • 何かを「形作る・方向付ける」とは逆に「破壊する」意味合い


  2. dismantle (解体する)


    • 「作り上げる」に対して、「分解する・解体する」イメージ



7. 発音とアクセントの特徴

発音 (IPA)

・/ʃeɪp/

強勢(アクセント)の位置

・ 英語では1音節なので、その音節 “shape” 全体にアクセントがあります。

アメリカ英語とイギリス英語の違い

・大きな違いはありません。双方とも /ʃeɪp/ と発音されます。

よくある発音の間違い

・ “sh” の音を /s/ と混同するケースがあるので注意しましょう(shape [ʃeɪp] vs. sap [sæp] など)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルの間違い: “shpae”, “shappe” など、文字の並びに気をつけてください。

  2. 同音異義語との混同は特にありませんが、“shave” (ひげを剃る) とスペルが類似しているため要注意です。

  3. 試験対策・資格試験の出題傾向:


    • TOEICや英検で “shape the future” や “shape one’s opinion” のようにビジネス文脈/一般文脈で出題される例が多いです。

    • 「文章中での抽象的意味をとらえるReading問題」に登場することもあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「shape」の文字から“sh + ape”と区切ってみる:類人猿(ape)がシルエットを作るイメージで形を整える、というこじつけで覚える人もいるようです。

  • 体を鍛える “get in shape” (体を良い状態に整える) のイメージを作ると、何かを良い状態にする→「形作る・形成する」と覚えやすくなります。

  • 発音も /ʃeɪp/ とシンプルなので、“She ate pear?” の “Shei-” 音と似ていると感じる人もいるかもしれません。

  • スペルを覚えるコツ: “sh” + “ape” = shape。サル(ape)を連想するなど、おもしろコネクションを使うと記憶に残りやすいです。


以上が、動詞「shape」の詳細な解説です。物理的に「形を作る」だけでなく、抽象的な事柄にも大きく影響を与えるという点が重要なキーワードです。ぜひ例文やコロケーションとあわせて活用しながら覚えてみてください。

意味(1)

…‘を'形を作る

意味(2)

‘を'形づける(give form to);(…の形に)…‘を'形作る《++into+

意味(3)

…‘を'形を整える

意味(4)

‘を'合わせる

意味(5)

(…に)…‘を'形を合わせる《++to+

意味(6)

〈進路・方針など〉‘を'定める

意味(7)

形ができる

意味(8)

具体化する

意味(9)

発展する《+up

語彙を覚えるための辞書問題

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