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service
解説
動詞「service」の徹底解説
1. 基本情報と概要
英語・日本語での意味
- Service (動詞)
- 英語: “to service” = 「(機械や設備を)点検・整備する」「(顧客や客に)サービスを提供する」
- 日本語: 「点検やメンテナンスを行う」「利用者・顧客にサービスを提供する」という意味です。
- たとえば「車の点検をする」「エアコンをメンテナンスする」というように、機械類を定期的にチェックしたり修理したりする場面でよく使われます。また、サービス業の現場などで「お客様にサービスを提供する」意味でも使われますが、こちらの用法はやや形式ばった・ビジネスライクなニュアンスを帯びる場合が多いです。
- 英語: “to service” = 「(機械や設備を)点検・整備する」「(顧客や客に)サービスを提供する」
品詞と活用形
- 品詞: 動詞 (他動詞)
- 活用形 (規則動詞の扱い):
- 原形: service
- 三人称単数現在形: services
- 現在分詞: servicing
- 過去形: serviced
- 過去分詞: serviced
- 原形: service
他の品詞形
- 同じスペルで名詞 “service” があります。(「サービス」「奉仕」「点検・整備」などの意味)
- 形容詞形は “serviceable” などがあり、「修理に耐えられる」「使える状態」という意味があります。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
- 機械の整備やビジネスシーンでの「サービスの提供」の話題を扱うため、ある程度の語彙力が必要となります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語・接尾語は特に明確なものはありませんが、ラテン由来の “serv-” (仕える、奉仕する)という語根が含まれています。
関連語と派生語
- service (名詞): サービス、奉仕、点検・整備
- serviceable (形容詞): 使用に耐えられる、修理可能な、役立つ
- server (名詞): ウェイター、サーバー(コンピュータ)
- serve (動詞): (人に)仕える、(食事などを)出す
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- service a car → 車を点検する
- service equipment → 装置を整備する
- service the machine → 機械をメンテナンスする
- service an account → 口座を管理する
- service a debt → 借金を返済する(支払いを続ける)
- service industry → サービス業(名詞としての用法との組み合わせ)
- routine servicing → 定期点検・定期メンテナンス
- after-sales service → アフターサービス(名詞の “service” の用法ですが、動詞的概念と関連)
- service contract → サービス契約・保守契約
- service call → サービス訪問(修理・点検のための訪問)
3. 語源とニュアンス
語源
- “service” はラテン語の “servitium”(奴隷の状態、奉仕)を語源とし、その後フランス語 “service” を経由して英語に入りました。名詞としての意味から、そこから派生的に「点検を行う」「サービスを提供する」という動詞の意味が発展しました。
ニュアンス
- “to service” は主にビジネスや機械整備の文脈で使われる、やや専門的・技術的な響きがある動詞です。
- 「機械類を整備する」論理的・実務的なニュアンスが強く、カジュアルな会話というよりは、ビジネスや技術シーンで使われがちです。
- お客様へサービスを提供する場合は、動詞 “serve” とのニュアンスの違いに注意しましょう。“serve” は日常的な「食事を出す」「対応する」にも使われますが、“service” はより業務的に「対応・管理・保守をする」という印象です。
使われるシーンと注意点
- 書き言葉・フォーマル: 「契約書」や「ビジネスメール」で「保守点検」「サービスを実施する」という文脈で多用されます。
- 口語での使用: 技術スタッフ同士が「Did you service the machine yesterday?」のように会話で使うことはありますが、一般の人同士の雑談ではあまり登場しません。
4. 文法的な特徴と構文
- 動詞 “service” は他動詞として用いられることが多く、「service + 目的語」の形になります。
例: “We need to service our printer monthly.” - イディオムとしてはあまり多くありませんが、ビジネス文脈のフレーズでは「service a contract」や「service clients(顧客対応をする)」などの表現が見られます。
- 文体: フォーマル~セミフォーマル。カジュアルな文脈では「fix」「maintain」「check on」などのほうが自然な場合もあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I took my car to the garage to get it serviced.”
(車を整備してもらうために修理工場に持っていったよ。) - “Have you serviced the air conditioner lately? It’s making a strange noise.”
(最近エアコンの点検した? 変な音がするんだ。) - “We need to service the lawn mower before summer starts.”
(夏が始まる前に芝刈り機のメンテナンスをしなくちゃ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Our company specializes in servicing heavy machinery for construction sites.”
(当社は建設現場向けの重量機械の整備を専門としています。) - “We have a contract to service all client computers monthly.”
(私たちは顧客のコンピューターを毎月保守点検する契約を結んでいます。) - “It’s crucial that we service our customers efficiently to maintain a good reputation.”
(良い評判を保つために、顧客に効率的にサービスを提供することがとても重要です。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “Recent studies show that properly serviced lab equipment ensures more accurate results.”
(最近の研究によると、実験装置を適切に点検することで、より正確な結果が得られることがわかっています。) - “Facilities must be regularly serviced to comply with safety regulations.”
(安全基準を守るためには、施設は定期的に点検されなければなりません。) - “Industrial robots require specialized technicians to service them.”
(産業用ロボットには、専門技術者による点検・整備が必要です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- maintain(メンテナンスする)
- “service” よりもやや広範囲に、状態を保つ意味で使えます。
- 例: “We maintain the machines every quarter.”
- “service” よりもやや広範囲に、状態を保つ意味で使えます。
- repair(修理する)
- 壊れたものや故障部分を直すことにより焦点がある。
- 例: “They repaired the broken engine.”
- 壊れたものや故障部分を直すことにより焦点がある。
- overhaul(徹底的に整備する)
- 機械や設備を分解して詳しく検査と修理を行う場合に使われる。
- 例: “We overhauled the diesel generator last week.”
- 機械や設備を分解して詳しく検査と修理を行う場合に使われる。
反意語
- neglect(放置する、怠る)
- 整備や点検をしない、という対義的な意味合い。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˈsɝːvɪs/
- イギリス英語: /ˈsɜːvɪs/
- アメリカ英語: /ˈsɝːvɪs/
- 強勢
- “SER-” の部分にアクセントがあります。(“SER-vice”)
- “SER-” の部分にアクセントがあります。(“SER-vice”)
- よくある間違い
- /ɪ/ の音が /aɪ/ になって “sur-vise” のように聞こえてしまう場合があるので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “service” と “serivce” のように母音の位置を取り違える場合があります。
- “service” と “serivce” のように母音の位置を取り違える場合があります。
- 同音異義語との混同
- “serve” と混同しやすいため注意(動詞での意味も似ているが使い方が微妙に異なる)。
- “serve” と混同しやすいため注意(動詞での意味も似ているが使い方が微妙に異なる)。
- 試験対策
- TOEICやビジネス英語の試験などで、ビジネス文脈で出題されることが多い単語です。
- 「契約を保守する」「口座を維持する」など、やや専門的な意味で問われることがあります。
- TOEICやビジネス英語の試験などで、ビジネス文脈で出題されることが多い単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “service” = “serve + ice” と語呂合わせで想像してみる(実際には語源的な関係は異なりますが…)
- 機械や車の“メンテナンス”、“完全に仕えるイメージ”で覚えるとよいでしょう。
- スペリングの際は「serv(仕える)+ ice(名詞的・形容詞的要素)」と分解してイメージすると、書き間違いを減らせます。
以上が動詞「service」の詳細解説です。日常生活よりもビジネスや技術的な文脈で「メンテナンスを提供する」という意味が強いので、使い分けに注意してぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈機械など〉‘を'修理点検する,‘の'アフターサービスをする
意味(2)
…‘に'サービス(電気・ガスなど)を供給する
意味(3)
=serve