function

1. 基本情報と概要

単語: function

品詞: 動詞 (主に自動詞)

意味（英語）:

・To operate or work in a proper or particular way.

意味（日本語）:

・（機械や組織などが）機能する、作動する、役割を果たす。

「function」は、「何かが期待されるとおりに作用する」「正常に働く」というニュアンスを表します。機械や体の一部だけでなく、チームやシステム、組織などにも使うことができます。

活用形:

• 原形: function


• 三人称単数現在形: functions


• 現在分詞: functioning


• 過去形・過去分詞: functioned

他の品詞としての例:

• 名詞 (function): 「機能」「行事」「関数」など ⇒ “The function of this device is to measure temperature.”


• 形容詞 (functional): 「機能的な、実用的な」 ⇒ “This design is both beautiful and functional.”

CEFR レベル目安: B2（中上級）

B2 レベルは、ある程度自由に英語を使える段階です。「function」は日常会話でも使われますが、ビジネスや学術の場面など、ややフォーマルな文脈でもよく使われる動詞です。

2. 語構成と詳細な意味

「function」は、ラテン語の「fungi（＝to perform、実行する）」を語源とし、「役割を果たす」「機能を果たす」という意味を持つ語です。

接頭語や接尾語が派生形を作るときがありますが、動詞形「function」そのものにははっきりした接頭語や接尾語はありません。

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. function properly（正常に機能する）
   


2. function effectively（効果的に機能する）
   


3. function as a unit（ひとつの単位として機能する）
   


4. cease to function（機能しなくなる）
   


5. function in a role（ある役割を果たす）
   


6. function smoothly（円滑に作動する）
   


7. continue to function（引き続き稼働する）
   


8. function independently（独立して機能する）
   


9. the system functions（システムが作動する）
   


10. function at a high level（高いレベルで機能する）

3. 語源とニュアンス

「function」は、ラテン語の「functio（＝performance、実行）」に由来し、さらに遡ると「fungi（＝perform、遂行する）」から来ています。歴史的には「何かをきちんと果たす、作用する」という意義が強く、数学・科学の分野では「関数」を意味する名詞としても定着しました。

使用時のニュアンスや注意点

• フォーマルさ: 一般的に「function」は「work」「operate」よりも少しフォーマルな響きがあります。ビジネス、技術文書、学術論文でよく見かけます。
  


• 口語・文章: 日常会話でも使用されますが、やや硬めの表現になることがあります。
  


• 感情的な響き: あまり感情的というよりは、論理的・機能的な印象を与える言葉です。

4. 文法的な特徴と構文

• 自動詞として用いられることが多い動詞です。目的語を直接取らず、「機能する」「作動する」という意味を持ちます。
  
  
  
  • 例: “My phone is not functioning properly.”
  
  


• 「function as 〜」の形で、「〜として役割を果たす」という意味を表します。
  
  
  
  • 例: “This room will function as a conference space.”
  
  

イディオムや構文

• function as + 名詞: 「〜として機能する」
  


• cease to function: 「機能しなくなる、不調になる」

5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文

1. “My laptop isn’t functioning today. I might need to take it to a repair shop.”
   
   （私のノートパソコンが今日動かないんだ。修理店に持って行かなきゃ。）




2. “This remote control doesn’t function anymore. Let’s change the batteries.”
   
   （このリモコン、もう動かないよ。電池を替えてみよう。）




3. “Sometimes I need coffee in the morning just to function properly!”
   
   （朝にコーヒーを飲まないと、うまく動けないことがあるんだよね！）

(2) ビジネスシーンでの例文

1. “Our team can only function effectively if everyone communicates clearly.”
   
   （チームが効果的に機能するには、全員が明確にコミュニケーションを取る必要があります。）




2. “We expect the new software to function as a centralized platform for all departments.”
   
   （新しいソフトウェアは、全部署を統合するプラットフォームとして機能することを期待しています。）




3. “Once the server stops functioning, the entire network shuts down.”
   
   （サーバーが機能しなくなると、ネットワーク全体が停止してしまいます。）

(3) 学術的／専門分野での例文

1. “The human brain functions by transmitting electrical signals through neurons.”
   
   （人間の脳はニューロンを介して電気信号を送ることによって機能しています。）




2. “In this experiment, the catalyst functions to speed up the chemical reaction.”
   
   （この実験では、触媒が化学反応を加速させる役割を果たしています。）




3. “A healthy ecosystem functions as a balance of predators and prey.”
   
   （健全な生態系は、捕食者と被捕食者のバランスによって機能しています。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. operate（動作する、稼働する）

   
   
   • より機械的・制度的に「操作する」「稼働する」を強調する場合はこちら。
     
   
   
   • 例: “The machine operates smoothly with regular maintenance.”
     
   
   



2. work（働く、作動する）

   
   
   • 幅広い場面で使える最も一般的な表現。人間の「働く」にも使いやすい。
     
   
   
   • 例: “My phone suddenly stopped working.”
     
   
   



3. run（動く、運転する）

   
   
   • 特にプログラムや機械などが稼働しているイメージ。
     
   
   
   • 例: “The computer is running a new operating system.”
     
   
   



4. perform（行う、実行する）

   
   
   • 目的や機能を遂行するときに用いられ、やや形式ばった表現。
     
   
   
   • 例: “This robot can perform various tasks autonomously.”
     
   
   

反意語

• malfunction（誤作動する）

  
  
  • “If the device malfunctions, it may need repairs right away.”
  
  



• fail（故障する、失敗する）

  
  
  • “When the cooling system fails, the engine overheats.”
  
  



• stop（止まる、停止する）

  
  
  • “If the app stops responding, you might have to restart it.”
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA): /ˈfʌŋkʃən/

• 第1音節 “func- ” にストレス（アクセント）が置かれます。
  


• “sh” の音 (ʃ) に注意し、末尾は「シュン」に近い響きになります。

アメリカ英語とイギリス英語の違い:

• アメリカ英語: [ˈfʌŋ(k)ʃən] （「ファンクション」のように k を軽く）
  


• イギリス英語: [ˈfʌŋ(k)ʃən] （ほぼ同じ発音）
  

大きな差はありませんが、地域によって母音の微妙な発音差がある程度です。

よくある発音の間違い:

• “fun-” を “fan-” と発音してしまうケース。 “ʌ” の音を意識しましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス: “function” の “c” と “t” の位置を混同しないように注意。”funtion” などとつづりを間違えやすい。
   


2. 同音異義語との混同: “fiction” (フィクション）などに似ているが意味が全く異なるので注意。
   


3. TOEIC・英検などの試験対策: 「function as 〜」や、IT関連・機械関連で「機能する」を表す文脈で登場しやすい語です。読解問題やリスニングでよく出題されます。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「ファンがクションと動く」とイメージすると、機械が何かしら動いている感覚がつかみやすいかもしれません。
  


• ラテン語の “fungi” (to perform) を「機能を果たす」と関連づけて覚えると、意味が定着しやすいです。
  


• 「関数(function)」から、「数学で入力(x)に対して結果(y)を出す『機能』をイメージすると覚えやすい」という学習テクニックもあります。

以上が動詞「function」の詳細な解説です。ぜひ参考にしてみてください。