最終更新日:2024/06/13

【1】 Give to each of a large number of people (40%) 【2】 Make known openly or publicly (33.5%) 【3】 Collapse/fail; stop functioning properly (heart, knees) (11.5%)

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元となった辞書の項目

give out

【句動】《...に》を配る,を配布する《to ...》/ を公表する, を報道する / 尽きる,故障で止まる,終わる

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解説

1. 基本情報と概要

単語(句動詞): give out

品詞: 動詞(句動詞)

CEFRレベル目安: B1(中級)~B2(中上級)


  • 「give(与える)」と「out(外へ)」の組み合わせでできた句動詞です。

  • 主に「配る」「広める」「発する」「(機械などが)故障する・力尽きる」などの意味を持ちます。日常会話からビジネスまで幅広く使われる表現です。「誰かに何かを渡す・配る」イメージをもちつつ、文脈に応じて「エネルギーや音、においなどを発する」イメージもある、と理解するとよいでしょう。

活用形:


  • 「give out」は句動詞のため、動詞の部分が「give - gave - given」の形で変化します。


    • 現在形:give out

    • 過去形:gave out

    • 過去分詞形:given out


他の品詞形:


  • 「give」(動詞)

  • 「giver」(名詞/「与える人」という意味)

  • 「out」自体は副詞や前置詞としての用法もありますが、セットで用いる場合は句動詞「give out」として扱われます。


2. 語構成と詳細な意味

「give out」は「give」と「out」の2語からなる句動詞です。


  • give:与える

  • out:外へ、外へ出る

これらが組み合わさって、以下のような意味を表します。


  1. 配る・分配する (distribute)


    • 例: hand out papers, distribute leaflets


  2. 発する・放つ (emit)


    • 例: give out a smell, give out light, give out heat


  3. (機械などが)故障する・力尽きる (stop functioning / fail)


    • 例: The engine gave out suddenly.


  4. (情報などを)発表する・広める (announce / make public)


    • 例: give out the results, give out a statement


よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. give out information(情報を広める)

  2. give out resources(資源を配布する)

  3. give out an odor(においを発する)

  4. give out a cheer(歓声を上げる)

  5. give out samples(サンプルを配る)

  6. give out signals(信号を発する)

  7. give out a message(メッセージを広める)

  8. give out a sigh(ため息をつく)

  9. give out supplies(物資を分配する)

  10. give out the details(詳細を公表する)


3. 語源とニュアンス


  • 語源的には「give(与える)」+「out(外へ出す)」という単純な組み合わせです。

  • 古くから「手渡す・外へ出す」という意味で使われてきましたが、現代では「発表する」や「枯渇する」「機能停止する」という派生的な意味が広く知られています。

  • カジュアルでもフォーマルでも使われますが、ビジネスや公式アナウンスでは「distribute」や「announce」といった類義語と置き換えて使われる場合もあります。

  • 「give out」は多義的なので、文脈の把握が大切です。特に「故障する」という意味が出てくるときは非能動的なニュアンスになります(「機械が力尽きた」のようなニュアンス)。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞としての使い方


    • S + give out + 物 + (to 人)


      • 例: The teacher gave out the test papers (to the students).


    • 「配る」「配布する」の意味で、目的語を伴います。


  2. 自動詞的な使い方(機械が故障するなど)


    • S + give out


      • 例: My laptop gave out in the middle of the presentation.


    • 目的語なしで、「故障した」「力尽きた」といった意味になります。


  3. イディオム


    • give out that SV(~ということを公表する/主張する)


      • 例: He gave out that he was leaving for good.



フォーマル / カジュアルの特徴


  • 配布や発表する意味合いで使う場合は、ビジネスシーンでも問題なく使用できます。

  • 機械や人間の体力などが「尽きる」ニュアンスはややカジュアル寄りですが、話し言葉・書き言葉ともに広く使われます。


5. 実例と例文

ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈ごとに3つずつサンプルを提示します。

日常会話


  1. “Could you give out these flyers to everyone in the neighborhood?”

    (近所のみんなにこのチラシを配ってくれない?)

  2. “I’m exhausted. I feel like my legs are about to give out.”

    (もうクタクタ。足が今にもガクッといきそうだよ。)

  3. “The speakers suddenly gave out during the party.”

    (パーティー中にスピーカーが突然壊れちゃった。)

ビジネス


  1. “Please give out the promotional materials to all attendees.”

    (参加者全員に宣伝用の資料を配ってください。)

  2. “We will give out a formal statement regarding the merger next week.”

    (我々は来週、その合併に関する正式な声明を発表する予定です。)

  3. “The machine gave out after years of constant use, so we need a replacement.”

    (その機械は長年の使用で故障したので、新しいものが必要です。)

学術的


  1. “This chemical reaction gives out a significant amount of heat.”

    (この化学反応はかなりの熱を発する。)

  2. “The sensor gave out consistent signals throughout the experiment.”

    (実験の間、センサーは安定した信号を出し続けていた。)

  3. “The research institute decided to give out their findings to the public.”

    (その研究所は研究結果を公表することにした。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. hand out(配る)


    • よりカジュアルに「配る」という意味で使用されることが多い。

    • 例: The teacher handed out the worksheets.


  2. distribute(配布する)


    • フォーマルな表現。「give out」よりもビジネス文書などで好まれる場合がある。

    • 例: The charity distributed blankets to the homeless.


  3. emit(放出する)


    • 「熱や光、においなどを発する」際にフォーマルな文脈で使われる。

    • 例: The device emits a faint humming sound.


  4. announce(発表する)


    • 「公的に発表する」という意味合いで「give out」と近い場合もある。

    • 例: The government announced new regulations yesterday.


反意語


  1. keep(保持する)


    • 「give out」は配ったり公開したりするので、その反対は「保持する」。


  2. withhold(差し止める、保留する)


    • 情報や物を渡さないイメージ。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA): /ɡɪv aʊt/


  • アメリカ英語: [ɡɪv aʊt](「ギヴ アウト」)

  • イギリス英語: [ɡɪv aʊt](ほぼ同じ発音)

強勢(アクセント)の位置:


  • “give” と “out” ともに一語ずつに強めのアクセントが乗りやすい傾向があります。

  • 特に「out」をしっかり発音しないと「give up」など他の句動詞と混同されやすいので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. つづりの混同


    • 「give」は “gi-” なのか “ge-” なのかで迷う学習者が多いので要注意。


  2. 「give up」と混同しがち


    • 「give out」と「give up」は全く意味が違うので、out/upを聞き間違えないようにしましょう。


  3. 句動詞全般の多義性


    • 「give out」は複数の訳し方があるので、文脈が鍵です。


  4. TOEIC・英検など試験対策


    • リーディングやリスニングでよく出ます。特に「配る」「発する」「故障する」の文脈で出題されやすいです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “give” は「与える」イメージ、“out” は「外へ」なので、「外に向かって与える・出す」というイメージを頭に描くと覚えやすいでしょう。

  • 「足がガクッといく」「機械がダメになる」などのイメージでは、“出す”ものがもうなくなってしまい、力尽きることを連想すると理解しやすいです。

  • スペリングや聞き間違い防止には「ギヴ アウト」と音読して練習してください。

以上が「give out」の詳細な解説です。文脈による意味の変化が大きいですが、「何かを外に出す・渡す・力尽きる」といった核心イメージをつかめば、使いこなしの幅が広がるでしょう。

意味のイメージ
give out
意味(1)

【句動】《...に》を配る,を配布する《to ...》

意味(2)

を公表する, を報道する

意味(3)

尽きる,故障で止まる,終わる

頻出句動詞150 / 英英選択問題 / 英定義⇨句動詞

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