find
以下では、動詞「find」をできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: find
品詞: 動詞 (他動詞・自動詞的に使われる場合もあり)
活用:
- 原形: find
- 過去形: found
- 過去分詞: found
- 現在分詞: finding
- 三人称単数現在形: finds
意味(英語): to discover or locate (someone or something), to realize or come to a conclusion
意味(日本語): 「(人や物を)見つける、発見する、(結論・意見などに)たどり着く」という意味です。日常生活の中で「探していたものをやっと見つける」「ある考えに行き着く」といった場面で使われます。とても頻繁に使われる基本動詞で、幅広いニュアンスで用いられます。
CEFRレベルの目安: A2(初級)〜B1(中級)
- A2(初級):日常の場面で“find”を使った簡単な文を理解・作成できる。
- B1(中級):より抽象的な文脈(考えや状況を「見いだす」など)でも使いこなせる。
他の品詞例
- 名詞形はありませんが、「findings(発見、調査結果)」という形で名詞(可算名詞)として使われることがあります。例えば、研究などの「結果」をまとめて“The findings suggest…”と言う形が一般的です。
2. 語構成と詳細な意味
英語の動詞 “find” は、印象的な接頭語や接尾語のない、比較的短い単語で、語幹自体が「発見する」という意味を担っています。
派生語や関連語
- find out: (句動詞) 調べて知る、突き止める
- finding(s): 名詞、調査結果や研究成果
- finder: 名詞、探す人・装置(例: viewfinder など)
コロケーション・関連フレーズ(例10個)
- find it difficult to do …
┗ (…するのが難しいと感じる) - find time (to do something)
┗ (時間を見つける) - find pleasure in …
┗ (…に喜びを見出す) - find a job / find work
┗ (仕事を見つける) - find peace / find solace
┗ (平穏や慰めを得る) - find fault with …
┗ (…の粗探しをする、あら探しをする) - find one’s way
┗ (道を見つける、たどり着く) - find a solution / find an answer
┗ (解決策や答えを見つける) - find it useful / find it interesting
┗ (それを有用だと感じる / 興味深いと感じる) - find one’s feet
┗ (新しい環境に慣れる)
3. 語源とニュアンス
語源: 古英語の “findan” に由来し、ゲルマン祖語と関連があるとされています。古くから「捜し当てる、見つける、探し出す」といった意味で使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 新しい発見をするときや、失くした物を「探して見つける」場合にカジュアルに使われます。
- 問題の解決策を「見いだす」など、抽象的な意味合いでも使われます。
- 口語でも文章でも広く使える汎用動詞ですが、「英語の文章を書くときにも、意味がわかりやすく伝わりやすい」便利な動詞です。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- find + 名詞: 物理的に人・物を見つける
例: “I found my keys.” - find + 名詞 + 形容詞: (人・物が~だと)わかる、思う
例: “I find this exercise difficult.” - find + that節: 〜だとわかる
例: “I found that the plan was not feasible.”
イディオム
- “find out”
- 調べて知る、突き止める: “I need to find out who did this.”
- 調べて知る、突き止める: “I need to find out who did this.”
- “find yourself” somewhere
- 気づくと~にいる(状況や場所): “I found myself in trouble.”
- 気づくと~にいる(状況や場所): “I found myself in trouble.”
他動詞・自動詞の使い分け
- 基本的には他動詞として使われ、目的語を取ります(“find something”)。
- 自動詞的には “We’re going to find out.” のように「探して答えを得る」というニュアンスの慣用句に近い形で登場する場合もあります。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)での例文
- “I can’t find my phone. Have you seen it?”
┗ (携帯が見つからないんだけど、見た?) - “I finally found a great bakery near my house.”
┗ (ついに家の近くに素敵なパン屋を見つけたよ。) - “I find it hard to wake up early in the morning.”
┗ (朝早く起きるのが難しいと感じる。)
ビジネスシーンでの例文
- “I found a potential partner for our new project.”
┗ (新しいプロジェクトの有望なパートナーを見つけました。) - “We need to find a cost-effective solution to this issue.”
┗ (この問題に対して費用対効果の高い解決策を見つける必要があります。) - “After analyzing the data, we found it necessary to revise our strategy.”
┗ (データを分析してみたところ、戦略を修正する必要があるとわかりました。)
学術的・フォーマルな文脈での例文
- “Researchers found that the new vaccine significantly reduced infection rates.”
┗ (研究者たちは、新しいワクチンが感染率を大幅に低減させることを発見しました。) - “In the study, we found a correlation between sleep quality and overall health.”
┗ (その研究では、睡眠の質と健康全般との相関関係を見出しました。) - “They have found considerable evidence supporting the hypothesis.”
┗ (彼らは、その仮説を支持するかなりの証拠を見つけています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- discover (発見する)
- より新しいことを初めて見つける場合に強調される。
- 例: “He discovered a new species of insect.” (彼は新種の昆虫を発見した。)
- より新しいことを初めて見つける場合に強調される。
- locate (位置を特定する)
- 物や人の場所を特定するときに使われる。少しフォーマル。
- 例: “They eventually located the missing files.” (最終的に失くしたファイルの場所を特定した。)
- 物や人の場所を特定するときに使われる。少しフォーマル。
- uncover (隠れていたものを見つける)
- 隠されていた事実や証拠を暴くようなニュアンス。
- 例: “The investigation uncovered new evidence.” (その調査は新しい証拠を明らかにした。)
- 隠されていた事実や証拠を暴くようなニュアンス。
反意語(Antonyms)
- lose (なくす)
- 「失う」や「見失う」の意味。 “find” の対極として頻繁に使われる。
- 例: “I lost my keys. I need to find them.” (鍵をなくした。見つけないと。)
- 「失う」や「見失う」の意味。 “find” の対極として頻繁に使われる。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA): /faɪnd/
強勢(アクセント)
- 短い単語なので特に強勢が意識されにくいですが、最初の /faɪ/ の部分に自然と強調がきます。
よくある発音ミス
- 日本語にない二重母音 /aɪ/ の部分を「あい」としっかり伸ばさず “fand” のように発音してしまうミス。
- 語末の /d/ を強く発音しすぎたり、逆に落としてしまったりすることに注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “find” を “fined” や “finde” と間違えることがある。
- 同音異義語との混同: “fined” (罰金を科された) は発音が /faɪnd/ ではなく /faɪnd/ とほぼ同じでも意味が異なるため注意が必要。スペリングによって意味が違う。
- TOEICや英検での出題: 比喩的な使い方(「…だと気づく」など)や熟語表現(find out, find fault withなど)が問われることが多い。特に読解問題やリスニングで空所補充や意味の判定が出題される場合がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「発見する」というイメージを頭に残しておくと良いです。「宝物を見つける(find treasure)」のようにワクワクするシーンを思い浮かべると覚えやすいでしょう。
- 音としては「ファインド」という短い語なので、なくしたものを見つける「やった!」という気持ちと関連付けると記憶に残りやすくなります。
- “FIND” の各文字をイメージして、「First I Notice Discovery(最初に発見に気づく)」のように自分なりに頭文字を取って覚える方法も面白いかもしれません。
以上が動詞 “find” の詳細解説です。日常からビジネス、学術的な文書まで幅広く使える便利な単語なので、ぜひ例文やコロケーションとあわせて練習してみてください。
(偶然に)…‘を'見つける(進行形にできない)
…‘を'見つけだす,捜しだす(進行形にできない)
《しばしば受動態で》…‘が'存在することを知る
…‘に'届く,達する
〈評決・判決〉‘を'下す,裁定する
(特に,貴重な)発見物,掘出し物
〈今まで知られていない事・物〉‘が'分かる,知る,気がつく《+名+out,+out+名》
…‘を'支給する;(…を)…‘に'支給する,供給する(provide)《+名+in+名》