元となった辞書の項目
sedan
解説
1. 基本情報と概要
単語: sedan
品詞: 名詞 (countable)
意味(英語・日本語)
- 英語: “A type of car with a closed body and a separate trunk (boot). Commonly has four doors.”
- 日本語: 「4ドアが一般的で、トランク(荷物置き場)が独立している車のタイプ。いわゆる“セダン”と呼ばれる乗用車の形です。」
「セダン」は、主に家族が乗ることを想定された車種やビジネスにも使われる車種で、落ち着いた印象やゆとりのあるスペースを持つ車として使われる単語です。
活用形
- 単数形: sedan
- 複数形: sedans
「sedan」は基本的に名詞の形で使われます。他品詞の形としては日常的にはあまりありませんが、「sedan-like (形容詞的に“セダンのような”)」などの表現がときどき見られます。
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- 車種を表す専門性があるため、日常会話では聞き慣れていても、英語学習者にとっては少し専門的な語彙といえます。
2. 語構成と詳細な意味
「sedan」にははっきりとした接頭語や接尾語がなく、ひとつの単語として成立していると考えられます。もともとは「sedan chair(籠(かご)のような乗り物)」を起源とする言葉で、乗り物全般を指す語として歴史的に広がったとされています。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- luxury sedan(高級セダン)
- four-door sedan(4ドアセダン)
- compact sedan(コンパクトセダン)
- mid-size sedan(中型セダン)
- full-size sedan(大型セダン)
- sedan chair((歴史的な) 人力の乗り物・籠)
- sports sedan(スポーツセダン)
- new sedan model(新型セダン)
- standard sedan(標準的なセダン)
- family sedan(ファミリー向けセダン)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「sedan」という単語は17世紀頃から使われており、もとは「sedan chair(人が担いで運ぶ椅子の乗り物)」を指した言葉でした。その後、自動車が登場してからは、車体の一部が独立した形状を持つ車種の名称として用いられるようになりました。
ニュアンスや使用時の注意点
- 「sedan」はアメリカ英語でよく使われ、「saloon」はイギリス英語で同じ意味を表すことが多いです。
- カジュアルな会話からフォーマルな場面まで幅広く使われますが、より専門的な自動車業界やビジネスシーンでも普通に登場します。
- 一般的に落ち着きのある乗用車という印象を持ちやすいので、スポーティさよりも実用性やファミリー向けを連想させる言葉です。
4. 文法的な特徴と構文
品詞: 名詞(可算名詞)
例: “I have a sedan.” → (○) / “I have sedan.” → (×)可算名詞なので、単数・複数を明確にします。
例: one sedan / two sedans使用シーン
- カジュアルでもフォーマルでも使えます。
sedan
は日常会話から広告文まで幅広く見られます。
- カジュアルでもフォーマルでも使えます。
構文例
- “[所有者] + [動詞 (have / drive / own)] + a sedan.”
- “This is a four-door sedan made by [メーカー].”
- “[所有者] + [動詞 (have / drive / own)] + a sedan.”
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I’m thinking of buying a new sedan for my family.”
(家族のために新しいセダンを買おうと思っているんだ。) - “He drives a small sedan, which is perfect for city driving.”
(彼は小型のセダンに乗っていて、街中の運転にちょうどいいよ。) - “Have you seen the latest sedan model from that brand?”
(あのブランドの最新セダン、もう見たことある?)
ビジネスシーンでの例文
- “The company decided to expand its sedan lineup to meet consumer demands.”
(顧客の需要に応えるため、会社はセダンのラインナップを拡充することを決めた。) - “Several luxury sedans were featured at the auto show.”
(そのモーターショーではいくつかの高級セダンが特集された。) - “We are reviewing the sedan market trends for next quarter’s report.”
(次の四半期のレポートに向けて、セダン市場の動向を調査しています。)
学術的・専門的な文脈での例文
- “In automotive engineering, sedan designs focus on aerodynamics and passenger comfort.”
(自動車工学において、セダンの設計は空力特性と乗員の快適性に重点を置いている。) - “The global sedan segment has seen steady growth in emerging markets.”
(新興市場において、世界のセダンセグメントは安定した成長を見せている。) - “Researchers analyzed crash test performance across different sedan models.”
(研究者たちは、異なるセダンモデルの衝突試験結果を比較分析した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- saloon(サルーン・イギリス英語でのセダン)
- イギリスでは “saloon” と呼ばれることが多いですが、意味はほぼ同じです。
- イギリスでは “saloon” と呼ばれることが多いですが、意味はほぼ同じです。
- automobile / car(自動車)
- 一般的に乗用車すべてを指す広い意味の言葉。ただし “sedan” はより具体的に「独立したトランクを持つ乗用車」を指すときに使われます。
- 一般的に乗用車すべてを指す広い意味の言葉。ただし “sedan” はより具体的に「独立したトランクを持つ乗用車」を指すときに使われます。
- coupe(クーペ)
- 「2ドアが主流でスタイリッシュなデザイン」という意味合いで、セダンとは異なる印象を持ちます。
反意語(直接的な反意語というより別種の車形)
- SUV(スポーツ用多目的車)
- minivan / MPV(ミニバン)
- truck / pickup(トラック・ピックアップトラック)
これらは「セダン」とは全く異なる車種形状のため、対比として挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- アメリカ英語: /səˈdæn/ (「スダァン」のように発音する)
- イギリス英語: /sɪˈdæn/ (「シダァン」のように発音する)
- アメリカ英語: /səˈdæn/ (「スダァン」のように発音する)
アクセント:
- 第2音節「-dan」にアクセントが置かれます。
- 第2音節「-dan」にアクセントが置かれます。
よくある発音の間違い:
- 第1音節を強く読みすぎて「セダン」と言わないように注意が必要です。「スダン / シダン」のようにリズムを下げずに、“se-DAN”を意識します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “sedan” を “seadan” などと綴ってしまうミスがあるかもしれません。正しくは “sedan” です。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は明確にはありませんが、「sedan」と似たスペリングの単語に慣れていないと書き間違いを起こしやすいです。
- 試験対策: TOEICや英検で出題される場合、「SUV」「hatchback」などの車種との比較や広告文、記事などがテーマとなるリーディング問題で姿を見せることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージで覚える: 後ろにトランクがくっついた、4ドアの定番スタイルの車を思い浮かべると「sedan」がピンと来るでしょう。
- 語源を思い出す: もともとは「sedan chair」というかご型の乗り物。車体に人を“座らせる(seat)”イメージがあると覚えやすいかもしれません。
- スペリングのポイント: 「se + dan」。真ん中に “d” が1つだけ入る、と意識しておきましょう。
以上が “sedan” の詳細解説です。車の種類を表す英単語は多いので、それぞれの特徴を捉えて覚えると、会話や読解にも役立つでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《米》セダン(2ドアまたは4ドアの箱型の自動車)
意味(2)
=sedan chair