最終更新日:2025/11/25
編集履歴(0)
元となった辞書の項目

apparently

副詞

《推測》どうも…らしい / 《疑念》外見上は, 一見したところ…らしい / 《矛盾》(思っていたことと違い)実は / 《確信》明白に

このボタンはなに?

どうやら彼は最終電車に乗り遅れたようだ。

このボタンはなに?
解説

以下では、副詞 “apparently” をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語)

“Apparently” means “as far as one knows or can see,” or “it seems that… / it appears that….”

意味(日本語)

「見たところ〜らしい」「どうやら〜のようだ」「一見したところ」「聞くところによると」という意味です。

「どうやら〜らしいよ」「見たところ確かみたいだね」のように、確実な根拠がないけれど、外見や伝え聞いた情報から判断したときに使われる単語です。

品詞

副詞 (adverb)

活用について

副詞のため、形そのものは変化しません。

他の品詞形


  • 形容詞: “apparent” → 「明らかな」「見たところ〜な」

    例: It is apparent that he is tired. (彼が疲れているのは明らかだ)

  • 名詞: “appearance” → 「外見」「出現」

    例: His appearance on stage was a big surprise. (彼がステージに出てきたのは大きな驚きだった)

CEFRレベルの目安

B2(中上級)


  • 原因や根拠を示さずに「どうやら〜らしい」と言う、ニュアンスを表す副詞として、やや抽象的な上級レベルの語感が求められるため。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹 “apparent” (形容詞) + 副詞化の接尾辞 “-ly”


    • apparent = “clearly visible or understood”(明らかな、見せかけの)

    • -ly = 副詞をつくる一般的な接尾辞


詳細な意味


  1. 「どうやら〜のようだ」「一見したところ〜らしい」

    例: Apparently, he left the office early. (どうやら彼はオフィスを早く出たようだ)

  2. 「外見的には〜」「見掛け上は〜」

    例: They were apparently very happy. (彼らは見たところとても幸せそうだった)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. apparently true (どうやら本当らしい)

  2. apparently harmless (見たところ無害らしい)

  3. apparently asleep (どうやら眠っているようだ)

  4. apparently clueless (見たところ何もわかっていないようだ)

  5. apparently contradictory statement (一見矛盾している発言)

  6. apparently valid reason (どうやら筋が通っていそうな理由)

  7. apparently unrelated issue (一見関係のない問題)

  8. apparently successful negotiation (見たところうまくいった交渉)

  9. apparently urgent situation (見たところ緊急性が高い状況)

  10. apparently confirmed rumor (どうやら事実と確認されたうわさ)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “apparēre”(現れる、見えてくる)から来ており、そこからフランス語 “apparent” を経て英語に入りました。

歴史的な使われ方


  • 中世~近代にかけて、“apparent” は「明らかな」「表面上の」という意味で先に使われており、そこから派生した “apparently” は「見たところは」「表面上では」という副詞として使われるようになりました。

微妙なニュアンス・使用時の注意点


  • 「確実ではないが、それらしく見える/聞こえる」というニュアンスを含むため、伝聞や推測のトーンを加える表現として使われます。

  • カジュアルな会話からフォーマルな文章まで幅広く使われますが、確実性を弱める言い回しなので、はっきりと断定できないときに向いています。


4. 文法的な特徴と構文

1) 位置


  • 主に文頭や文中で使われることが多く、文末にくることはやや稀です。

  • 文頭で使うときは「どうやら〜だね」というニュアンスを強調できます。

  • 例: “Apparently, he didn’t know about the meeting.”

2) フォーマル/カジュアル


  • フォーマル・カジュアルどちらでも使えますが、レポートや論文などの文章表現でもよく登場します。

3) 文法上のポイント


  • 副詞のため、主語や動詞の形を変化させるものではありません。

  • “It appears that…” と意味が近いですが、“apparently” の方がスナップショット的に「いまそう見えている」という印象を与えます。


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “Apparently, the café next door is closing down.”

    (どうやら隣のカフェ、閉店するらしいよ。)

  2. “Apparently, Jane forgot to pick up her dog from the groomer.”

    (どうやらジェーンはトリミング店から犬を引き取るのを忘れちゃったみたい。)

  3. “Apparently, I left my keys at your place last night.”

    (どうも昨日の夜、君の家に鍵を置き忘れたみたい。)

ビジネス(フォーマル / セミフォーマル)


  1. “Apparently, the new policy isn’t being implemented correctly.”

    (どうやら新しい方針は正しく実施されていないようです。)

  2. “Apparently, our sales numbers have declined this quarter.”

    (どうやら今期の売上高は落ち込んだようです。)

  3. “Apparently, we need to reschedule the meeting for next week.”

    (どうやら来週に会議を再調整しなければならないようです。)

学術的/アカデミック


  1. “Apparently, the experimental results suggest a correlation between the two variables.”

    (どうやら実験の結果は、その2つの変数の相関を示唆しているようです。)

  2. “Apparently, this theory has been challenged by recent research.”

    (どうやら、この理論は最近の研究によって異議が唱えられているようです。)

  3. “Apparently, several scholars have proposed alternative interpretations.”

    (どうやら、複数の研究者が別の解釈を提起しているようです。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “Seemingly”(一見〜のように見える)


    • “Apparently” とほぼ同意ですが、「周囲から判断した印象」というニュアンスがより強い。


  2. “Evidently”(明らかに、どうやら)


    • “Apparently” よりも根拠が少し強く、「証拠から見て当然そうだろう」という印象。


  3. “Ostensibly”(表向きには、見掛けは)


    • “Apparently” と近いが、ややフォーマルで「表向きの理由」のように、裏があるかもしれないというニュアンスが強い。


反意語


  1. “Actually” (実際には)


    • 「実は〜だ」という事実や確実性を強調する語。 “Apparently” が「見たところ〜らしい」、不確実性を含むのに対して、 “Actually” は断定的。


  2. “Certainly” (確かに)


    • 絶対的な確信を表し、 “apparently” の推測トーンとは逆。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /əˈpær.ənt.li/

  • 強勢(アクセント)は “par” の部分にきます。

  • アメリカ英語: [əˈpɛr.ənt.li] または [əˈpær-] のようにも発音されることがあります。

  • イギリス英語: [əˈpær.ənt.li] が一般的です。

  • よくある間違い


    • /əˈpær.ənt.li/ の 「r」の部分をはっきり発音しないで [ap-ant-li] のようになってしまう

    • “apparently” を “apparantly” と綴りミスしてしまう



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “apparantly” と書いてしまう


    • “-ent” -> “-ent” と綴りを意識し、-ly がつくことを改めて確認しましょう。


  2. 同音異義語ではありませんが “apparent” と “appearance” を混同したりする場合がある

  3. 資格試験(TOEIC・英検)などでは、和訳の選択問題や長文読解で「筆者の推測」を表す単語として出題されることがあるので注意しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「見たところパッと見そう思える”apparent”」+「副詞にする”-ly”」

  • スペルの中に “parent” が隠れている→ “a + parent + ly” と分割して覚えてもよいでしょう。

  • 「確証はないが、そうらしい」と言う時の便利なワンクッション表現なので、報道や噂話などでよく登場するイメージを持つと覚えやすいです。


以上が、副詞 “apparently” の詳細解説です。「どうやら〜らしい」「見たところ〜だね」と、日本語で言うときのニュアンスが近いので、会話でも文章でもぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
apparently
意味(1)

《推測》どうも…らしい

意味(2)

《疑念》外見上は, 一見したところ…らしい

意味(3)

《矛盾》(思っていたことと違い)実は

意味(4)

《確信》明白に

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★