occupancy
1. 基本情報と概要
単語: occupancy
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語):
- The fact or condition of being occupied (as in a space, building, or room).
意味(日本語):
- 「占有」や「使用」という意味です。部屋や建物などがどれだけ使われているかを示すときに使われます。「ホテルの稼働率」や「部屋の占有状況」などを表す際に用いられます。やや硬いニュアンスがあるため、ビジネスや公的な文脈でよく登場します。
活用形:
- 名詞なので、数による形の変化があります (occupancies は複数形)。
- 動詞や形容詞など他の品詞になった例として、
- 動詞: occupy (占める、住む)
- 形容詞: occupied (使われている、ふさがっている)
- 動詞: occupy (占める、住む)
CEFRレベル(目安): B2(中上級)
- B2: 説明的な文書や専門的な題材についても理解が進むレベルです。やや専門的な文脈で使われる単語なので、B2くらいが目安になります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- occupancy は、ラテン語の “occupare(占拠する)”が元となった “occupy” が変化してできた名詞形です。
- 接頭語・接尾語について直接意識される構成要素は少ないですが、
- “oc-” は「全面的に」「完全に」を示す “ob-” の変形
- “-ancy” は英語の名詞化を示す接尾語(例: “pregnancy”, “vacancy” など)
- “oc-” は「全面的に」「完全に」を示す “ob-” の変形
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- hotel occupancy(ホテルの稼働率)
- room occupancy(部屋の占有状況)
- average occupancy rate(平均稼働率)
- high occupancy(高い占有率)
- low occupancy(低い占有率)
- maximum occupancy(最大収容人数)
- occupancy permit(占有許可書)
- single occupancy(一人での使用)
- double occupancy(二人での使用)
- occupancy cost(施設を使用するための費用)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語 “occupare” = 「占拠する、占める」という意味から派生し、古フランス語経由で英語に入りました。
- 歴史的には「場所や地位を占める」ニュアンスが強調され、現代では特に「空間や建物の使用状況」を指し示す場面でよく使われます。
ニュアンス・使用時の注意
- ビジネス文書や報告書など、少しフォーマルな場面でよく使われます。
- 口語よりは文書・報告に適した単語ですが、ニュースや公式アナウンス、ホテル業界などでは日常的に耳にすることもあります。
- 「レンタル物件がどの程度埋まっているか」「イベント会場にどれだけ人が入っているか」などを客観的に示す場合にも適しています。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算/不可算: 使い方によっては可算・不可算いずれも可能ですが、一般には不可算名詞として扱い、「occupancy rate(稼働率)」のように具体的な指標と一緒に使います。ただし「occupancies」という形で複数の占有状況(例えば、複数の施設を指す場合)を表すケースもあります。
- 主にビジネスや公式文書での報告内容を示す言葉として用いられます。
- 一般的な構文例:
- “[Subject + indicates/shows + (the) occupancy of ~]”
- “[The occupancy rate of + (building/room) + is …]”
- “[Subject + indicates/shows + (the) occupancy of ~]”
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
“The occupancy of that parking lot is always high on weekends.”
- 「あの駐車場は週末はいつも満車に近いんだよね。」
“I checked the occupancy of the seats, and it looks like we can still get a front-row spot.”
- 「座席の空き状況を確認したら、前の方の席がまだとれそうだよ。」
“If the occupancy is low, maybe we can book it last-minute.”
- 「もし空きが多いなら、直前でも予約できるかもね。」
ビジネス場面
“We need to improve our average occupancy rate to increase revenue.”
- 「収益を増やすには、平均稼働率を上げる必要があります。」
“Could you send me the monthly occupancy report by Friday?”
- 「金曜日までに今月の稼働率レポートを送っていただけますか?」
“High occupancy during peak season can significantly boost our quarterly profit.”
- 「繁忙期の高い占有率は、四半期の利益を大幅に押し上げる可能性があります。」
学術・専門文脈
“The study examines the correlation between room occupancy and energy consumption.”
- 「この研究では、部屋の占有率とエネルギー消費量の相関関係を調査しています。」
“Occupancy levels in urban areas have a direct impact on traffic flow models.”
- 「都市部の占有率は交通流モデルに直接影響を与えます。」
“Our findings indicate that occupancy constraints affect building design efficiency.”
- 「我々の調査結果は、占有制限が建築デザインの効率性に影響することを示しています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- usage(使用、利用)
- 一般に「使用状況」を示しますが、占有というよりは「どれくらい使われているか」を広くカバーします。
- 一般に「使用状況」を示しますが、占有というよりは「どれくらい使われているか」を広くカバーします。
- capacity(収容能力)
- 最大でどれほど入るのか、という上限を示す際によく使われます。
- 最大でどれほど入るのか、という上限を示す際によく使われます。
- tenancy(賃貸契約、居住)
- 法的文脈で「借り手として部屋を占有している状態」を指します。
- 法的文脈で「借り手として部屋を占有している状態」を指します。
- habitation(居住)
- やや文語的。「住むこと」という意味で、日常ではあまり一般的ではありません。
反意語
- vacancy(空き、空室)
- 空いている状態や未使用状態を指します。対比としては最もわかりやすい語です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈɒkjʊpənsi/(イギリス英語), /ˈɑːkjəpənsi/(アメリカ英語)
- アクセントは第一音節 “oc” のところにあります。
- イギリス英語では「オキュパンシー」、アメリカ英語では「アーキュパンシー」のように聞こえます。
- よくある間違いとして、第二音節や第三音節にアクセントを置かないように注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “occupancy” の “u” を書き忘れて “occupancy” とならないように注意。
- 同音異義語は特にはありませんが、 “occupant”(居住者)と混同しないように気をつけましょう。
- 試験対策: TOEICやIELTSなどのビジネスや学術文脈での読解問題に出ることがあります。「ホテルの稼働率」や「貸しスペースの使用率」といった文脈での出題が多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「occupy + -ancy」で「占めている状態」をイメージすると覚えやすいです。
- “vacancy” が「空き」を意味するのに対して、“occupancy” は「埋まっている」状態という対比で捉えると混乱しにくくなります。
- ホテルにチェックインする際に「occupied(使用中)」というサインをイメージすると、その名詞形が“occupancy”であると連想できます。
以上が “occupancy” の詳細解説です。ぜひ参考にして学習を進めてみてください。
(家・矢地などの)占有
占有期時