元となった辞書の項目
mileage
解説
1. 基本情報と概要
単語: mileage
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): The distance traveled by a vehicle, or the distance achieved per unit of fuel. It can also figuratively mean the benefit or advantage gained from something.
意味(日本語): 乗り物が走った総走行距離、あるいは燃料1単位あたりの走行距離を指します。比喩的に、“何かから得られるメリット”を表すこともあります。
「車の燃費や距離に関して使われる単語です。ビジネスや日常会話でも、『得られた大きな効果』というような意味で比喩的に用いられることがあります。」
活用形
「mileage」は不可算名詞として用いられることが多いため、複数形は一般的には使われません。
- 単数形: mileage
- 複数形: — (通常なし)
他の品詞の例
- mile (n.): マイル(距離の単位)
- milestone (n.): (マイル標識から転じた)画期的な出来事
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 車の走行距離や燃費の話などがスムーズにできるようになるレベル。一般的なニュース記事や会話の中で出てきても理解できる難易度です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: mile (マイル)
- 接尾語: -age
- 「~age」は名詞化する働きがあり、総体を表すことが多い(例:「village(村)」「postage(郵便料金)」など)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- high mileage(ハイマイレージ)
例: “He bought a car with high mileage.”(彼は走行距離の多い車を買った。) - low mileage(走行距離の少ない/燃費の良い)
例: “A low mileage vehicle is usually more expensive.”(走行距離の少ない車は通常高い。) - good mileage(燃費が良い、距離が稼げる)
例: “I get good mileage on my hybrid.”(ハイブリッド車は燃費が良いです。) - poor mileage(燃費が悪い)
例: “Trucks often get poor mileage.”(トラックはよく燃費が悪い。) - unlimited mileage(走行距離無制限)
例: “Rental companies sometimes offer unlimited mileage.”(レンタカー会社は時々走行距離無制限を提供している。) - excess mileage charge(超過走行料金)
例: “Watch out for excess mileage charges.”(超過走行料金には注意ください。) - fuel mileage(燃費)
例: “Fuel mileage is a key factor when choosing a car.”(車を選ぶ際には燃費が重要な要素です。) - claimed mileage expenses(交通費精算で申請された走行距離費用)
例: “I need to verify the claimed mileage expenses.”(申請された走行距離費用を確認する必要があります。) - better mileage(より良い燃費)
例: “You’ll get better mileage if you drive carefully.”(丁寧な運転をすればより良い燃費が得られます。) - get mileage out of (something)(何かから多くのメリットを得る)
例: “We can get more mileage out of this idea.”(このアイデアからより多くのメリットを引き出せるよ。)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「mile(マイル)」+「-age」から構成され、もともとは “1マイルあたりにかかる費用や距離” を表す言葉でした。
- 歴史的使用: 主に自動車の普及とともに「走行距離」や「燃費」の意味が確立されました。
- 使用時のニュアンス:
- 物理的な意味(車の走行距離、燃費)と、比喩的な意味(物事から得られるメリット、効果)があり、後者は主に日常会話やビジネスシーンで「そのアイデアからどれだけの価値が取れるか」を表すのに使われます。
- 物理的な意味(車の走行距離、燃費)と、比喩的な意味(物事から得られるメリット、効果)があり、後者は主に日常会話やビジネスシーンで「そのアイデアからどれだけの価値が取れるか」を表すのに使われます。
- スタイル:
- フォーマル/カジュアルどちらでも使用可能ですが、比喩的意味の場合は若干カジュアル・ビジネス共に使える柔軟な表現です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(不可算名詞): “much mileage,” “little mileage” のように量を示す表現が用いられます。
構文例:
- “X has a mileage of Y.”(XにはYの走行距離がある)
- “We got a lot of mileage out of our marketing campaign.”(マーケティングキャンペーンから多くのメリットを得た)
- “X has a mileage of Y.”(XにはYの走行距離がある)
可算扱いになることはほとんどない: ただし、極めてまれに「複数形」として使われる場合は、異なる種類のマイレージ制度・プログラムなどを指す場合など、ごく特殊なシチュエーションに限られます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “My old car has really high mileage, but it still runs well.”
(私の古い車はかなり走行距離が多いですが、まだよく走ります。) - “I always check the mileage before buying a used car.”
(中古車を買う前には、いつも走行距離をチェックします。) - “You might get more mileage out of that jacket if you wear it in different styles.”
(そのジャケットは色んな着こなしをすれば、もっと活用できるかもしれないよ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We’ve gotten a lot of mileage out of our social media marketing campaign.”
(わたしたちのSNSマーケティングキャンペーンから多くの効果を得てきました。) - “Please submit your mileage expenses by the end of the week.”
(週末までに走行距離経費を提出してください。) - “This project still has mileage despite the initial challenges.”
(最初の課題はあるものの、このプロジェクトはまだ伸びしろがあります。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “The study examines the impact of high mileage on vehicle performance.”
(この研究は走行距離が多いことが車の性能に与える影響を調査しています。) - “Researchers measured fuel mileage under various driving conditions.”
(研究者たちは様々な運転条件下で燃費を測定しました。) - “We can get further mileage from these findings by applying them to hybrid engine designs.”
(これらの知見はハイブリッドエンジン設計に応用することで、さらに活かすことができます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- distance(距離)
- “distance” は単純に「距離」を表す。
- “mileage” は車両や燃費に関連した「距離感・メリット」を強調。
- “distance” は単純に「距離」を表す。
- fuel economy(燃費)
- “fuel economy” は車の燃費効率を表す。
- “mileage” は「燃費」も「走行距離」も含む幅広い概念で、より口語的に使われる。
- “fuel economy” は車の燃費効率を表す。
- range(航続距離)
- “range” は主に一度の給油や充電で走行可能な最大距離を指す。
- “mileage” は走行距離一般全般を表すケースが多い。
- “range” は主に一度の給油や充電で走行可能な最大距離を指す。
反意語
- 直接的な反意語はありませんが、「燃費が悪い」のニュアンスとして “poor mileage” を使います。
- “inefficiency” (非効率) などが間接的な対照概念としてありますが、厳密には反意語ではありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈmaɪ.lɪdʒ/
- アメリカ英語とイギリス英語: 発音はほぼ同じですが、アメリカ英語では [ˈmaɪ.lɪdʒ]、イギリス英語では [ˈmaɪ.lɪdʒ] と、若干母音の響きが異なる程度です。
- アクセント位置: 第1音節 “maɪ” に強勢があります。
- よくある発音の間違い: “mile-age” と2つの単語を区切って読むように感じる方がいるかもしれませんが、1つの単語としてスムーズに音をつなげて発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “mileage” は “milage” とつづりミスをすることが多いので注意しましょう。
- 意味の混同: 「mile や distance」と似ているものの、「費用対効果」や「メリット」を表す比喩にも使われる点に慣れること。
- 試験対策: TOEICや英検などでも、ビジネスシーンでの経費精算や車の走行距離と絡めた文章中に登場する可能性があり、文脈で正確に意味を捉える必要があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “mile” + “age” と考える: 「mile(age)=マイルの集まり」とイメージすると覚えやすいです。
- “mileage” = “(走行)距離”/ “(得られる)効果”: 車に乗って距離を積み重ねるイメージを、そのまま「成果やメリットが積み重なる」と比喩的に使うと連想しやすいでしょう。
- 勉強テクニック:
- 燃費を示す単語 (“fuel efficiency,” “fuel economy,” “gas mileage”) と合わせて覚えると便利です。
- 車や乗り物に関する単語カードを作って関連ずけて覚えると定着しやすいです。
- 燃費を示す単語 (“fuel efficiency,” “fuel economy,” “gas mileage”) と合わせて覚えると便利です。
以上が “mileage” の詳細解説です。実際の会話やビジネス文脈で「走行距離」や「燃費」、さらには「メリットを得る」といった表現をしたいときに、とても便利な単語なので、ぜひ繰り返し使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《時にa ~》(一定期時に走った)総マイル数
意味(2)
《時にa ~》(一定量の燃料による)自動車走行マイル数
意味(3)
《時にa ~》マイル当たりの費用
意味(4)
《話》使用[量];利益