最終更新日:2024/08/31
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元となった辞書の項目

enzyme

酵素

このボタンはなに?

酵素は生物学的な反応で触媒として働くタンパク質です。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: enzyme

品詞: 名詞 (可算名詞としても用いられます)

意味(英語): A substance, typically a protein, that speeds up (catalyzes) biochemical reactions in living organisms.

意味(日本語): 主に生体内で行われる化学反応を加速させる(触媒する)物質。主にタンパク質から成り立っています。「生き物の体内やその他の生物学的な環境で、特定の化学反応を速く進めるために働く物質」というイメージです。


  • こういう場面で使われる: 生物学や化学の授業、研究、医療や栄養学の分野などでよく登場します。

  • こういうニュアンスの単語: 「酵素」という、日本語でもよく耳にする言葉ですが、科学的な文脈で使われる専門用語でもあります。

活用形


  • 単数形: enzyme

  • 複数形: enzymes

他の品詞になった時の例


  • 形容詞: enzymatic (酵素の、酵素による)


    • 例: “enzymatic reaction” (酵素反応)


CEFRレベル: B2(中上級)


  • B2: 中上級レベルで、日常英会話から一歩踏み込んだ専門用語として学ぶ機会があります。学術的な内容にも比較的対応ができるレベルです。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語源構造:


    • 「en-」: 「~の中に」の意を含む接頭辞 (ギリシャ語由来)。

    • 「zyme」: ギリシャ語の“zýmē” (酵母、発酵) に由来。


そのため「enzyme」は直訳すれば「発酵の中にあるもの」という意味合いをもつと言われています。

派生語や関連語


  • enzymatic (形容詞)

  • coenzyme (名詞): 補酵素

  • enzyme inhibitor (名詞): 酵素阻害剤

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. digestive enzyme (消化酵素)

  2. enzyme activity (酵素活性)

  3. enzyme reaction (酵素反応)

  4. enzyme function (酵素の機能)

  5. enzyme kinetics (酵素動力学)

  6. enzyme production (酵素の生成/生産)

  7. lactase enzyme (ラクターゼ酵素)

  8. enzyme deficiency (酵素欠乏)

  9. enzyme-linked immunosorbent assay (ELISA) (酵素免疫測定法)

  10. enzyme specificity (酵素特異性)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ギリシャ語の en(~の中に)+ zýmē(発酵物・酵母)に由来し、「発酵の中にあるもの」を意味しました。

  • もともとは発酵に関わる不思議な物質を指す言葉として歴史的に使われてきました。

ニュアンスや使用時の注意点


  • 科学分野では非常に一般的な用語ですが、日常会話ではあまり頻繁には登場しません。

  • 健康食品やサプリメントなどの文脈ではカジュアルに使われることもありますが、基本的に専門的ニュアンスを伴います。

  • カジュアルな場面では「酵素」と言い換えれば伝わりますが、フォーマル/アカデミックシーンでは enzyme とそのまま英単語で使う場合も多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 品詞: 名詞。可算名詞としても扱えますが、具体的に複数種類の酵素を指す場合に “enzymes” と複数形を用います。

  • 普段は “an enzyme,” “the enzyme,” “these enzymes” のように冠詞や指示語を伴います。

一般的な構文・イディオム


  • Enzyme + 動詞


    • 例: “Enzymes catalyze chemical reactions.”


  • Enzyme is responsible for + 名詞/動名詞


    • 例: “This enzyme is responsible for breaking down proteins.”


  • Enzymatic + 名詞


    • 例: “Enzymatic processes are crucial for metabolism.”


フォーマル/カジュアル使用


  • フォーマルな論文や講義では “enzyme” がしばしば使われる。

  • カジュアルに言及するときは “酵素” と日本語で言い換えるか、健康や美容に関連した話題で登場する場合も。


5. 実例と例文

① 日常会話 (カジュアル)


  1. “I’ve heard that digestive enzymes can help with stomach issues. Have you tried any supplements?”

    (消化酵素が胃の不調を助けるって聞いたけど、何かサプリ試したことある?)


  2. “My friend is really into fermented foods because she believes enzymes are good for her health.”

    (私の友達は発酵食品にハマってて、酵素が健康にいいって信じてるんだよ。)


  3. “I didn’t realize enzymes were involved in baking bread.”

    (パンを焼くのにも酵素が関わっているなんて知らなかったよ。)


② ビジネスシーン


  1. “Our company has developed a new enzyme-based product to improve detergent efficiency.”

    (当社は洗剤の効率を高める新しい酵素ベースの製品を開発しました。)


  2. “We need more research to understand how this enzyme can help reduce processing costs.”

    (この酵素がどのように処理コストを削減できるかを理解するには、さらなる研究が必要です。)


  3. “The sales of enzyme supplements have increased significantly this quarter.”

    (今期は酵素サプリメントの売上が大幅に増加しています。)


③ 学術的な文脈


  1. “Enzyme kinetics is a key topic in biochemistry, focusing on reaction rates and substrate affinity.”

    (酵素動力学は生化学の重要なテーマで、反応速度や基質親和性に焦点を当てています。)


  2. “This study demonstrates that the enzyme’s active site undergoes a conformational change.”

    (この研究は、酵素の活性部位が立体構造の変化を起こすことを示しています。)


  3. “The enzyme inhibition pattern suggests a non-competitive mechanism.”

    (酵素阻害パターンは非競合的メカニズムを示唆しています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. catalyst (触媒)


    • 一般的には化学反応の速度を高める物質。酵素も生体触媒の一種。

    • “catalyst” は無機物質にも使えますが、“enzyme” は生体由来が基本です。


  2. protein (タンパク質)


    • 酵素はほとんどがタンパク質ですが、すべてのタンパク質が酵素であるわけではありません。

    • “protein” はより広い範囲を指す。


反意語


  • 厳密な反意語はありませんが、機能的に対立する概念として enzyme inhibitor (酵素阻害剤) を挙げることができます。酵素の働きを妨げる物質です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈɛnzaɪm/

  • アメリカ英語: エンザイム

  • イギリス英語: 発音自体はほぼ同じですが、イギリス英語でも同様に /ˈɛnzaɪm/ が一般的。

  • よくある発音の間違い: “en-” の部分を [イン] のように発音したり、“zyme” を[ジーム] と伸ばしてしまうことがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “enzime” や “enzym” のようにつづりを誤ることがあるので注意。

  • 同音異義語との混同: 近い発音の単語はあまりありませんが、つづりが似た “enzyme” と “enigma”(謎)は混同しないように注意。意味もまったく違います。

  • 試験対策: TOEICや英検など一般的な英語試験では専門用語なので頻度は高くありません。ただし、理系のアカデミックな文脈や大学入試の長文で登場することがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “enzyme” は「生物が持つ分解・合成を助ける魔法の触媒」。

  • スペリングのポイント: “en” + “zyme” に分解すると覚えやすいです。

  • 勉強テクニック: 「酵母や発酵と関連がある」というイメージで、“enzyme” の “zym” は “ferment” に通じる、と関連づけてみると忘れにくいです。


以上が “enzyme” の詳細な解説です。生物学・化学などの分野で頻出する重要な単語なので、ぜひ覚えておきましょう。

意味のイメージ
enzyme
意味(1)

酵素

学術英単語(NAWL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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