「cylinder」の解説

1. 基本情報と概要

単語: cylinder

品詞: 名詞 (countable noun)

英語での意味: A three-dimensional shape with two parallel circular bases connected by a curved surface.

日本語での意味: 円柱、シリンダー

「cylinder」は、筒状の立体を表すときによく使われる英語の名詞です。円柱形の物体・装置（例：エンジンのシリンダー）に対して、カジュアルな場面から専門的な場面まで幅広く用いられます。

活用形（数による変化）

• 単数: cylinder
  


• 複数: cylinders

派生形など

• 形容詞形: cylindrical (円柱形の)

CEFRレベル目安: B1 (中級)

「円柱」という数学的かつ日常的な物体を表す単語です。理科や数学で学ぶことが多く、中級レベルで学ぶ語彙に位置づけられます。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 語源: 後述の通りギリシャ語 “kylindros” (転がるもの、ローラー) に由来します。
  


• 接頭語・接尾語: 明確な接頭語や接尾語はありません。この単語全体が“cylinder”として機能しています。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ 10選

1. gas cylinder (ガスボンベ)
   


2. oxygen cylinder (酸素ボンベ)
   


3. cylinder head (シリンダーヘッド)
   


4. hydraulic cylinder (油圧シリンダー)
   


5. cylinder lock (シリンダー錠)
   


6. cylindrical container (円柱状の容器)
   


7. engine cylinder (エンジンのシリンダー)
   


8. master cylinder (マスターシリンダー：ブレーキ系統など)
   


9. cylinder of water (水の円柱)
   


10. measuring cylinder (メスシリンダー)

3. 語源とニュアンス

語源

• 「cylinder」はギリシャ語の“kylindros” (κύλινδρος: ローラー、転がるもの) に由来します。
  


• ラテン語を経由し、中世フランス語などを通って英語に入りました。

ニュアンスや使用時の注意

• 基本的に形を表すため、カジュアルな会話で「円柱みたいな形してるね (It’s shaped like a cylinder)」という使い方も可能です。
  


• 一方で、エンジン部品など専門用語としても使われます。専門分野では正確な意味が求められるため、用語として固有名詞的に機械部品を指す場合があります。
  


• フォーマル/カジュアル両方の状況で使われやすい単語です。

4. 文法的な特徴と構文

• 可算名詞: 「1本の円柱」「2本の円柱」と数えられるため、a cylinder, two cylinders という形をとります。
  



• 一般的な構文例

  
  
  • “The object is shaped like a cylinder.” (その物体は円柱の形をしている)
    
  
  
  • “We need to replace the cylinder.” (シリンダーを交換する必要がある)
  
  



• イディオム: 特にセットフレーズのイディオムは少ないですが、「firing on all cylinders」で「フル稼働している」というイディオムがあります。これは“全シリンダーで燃焼する”というエンジン由来の表現で、「全力を出す」という意味の比喩表現です。

5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)

1. “Could you hand me that cylinder-shaped container?”
   
   （あの円柱形の容器を取ってくれる？）




2. “I need a small gas cylinder for my camping stove.”
   
   （キャンプ用ストーブに使う小さいガスボンベが必要なんだ。）




3. “He built a display stand in the shape of a cylinder.”
   
   （彼は円柱型の展示台を作ったよ。）

ビジネスシーンでの例文 (3つ)

1. “We need to check the pressure in this hydraulic cylinder before operating the machine.”
   
   （この油圧シリンダーの圧力を稼働前にチェックする必要があります。）




2. “The new engine’s cylinders are designed to reduce friction and increase efficiency.”
   
   （新型エンジンのシリンダーは摩擦を減らし効率を高めるように設計されています。）




3. “Please ensure that each cylinder is stored upright for safety reasons.”
   
   （安全上の理由から、各シリンダーは必ず立てた状態で保管してください。）

学術的な文脈での例文 (3つ)

1. “In geometric terms, a cylinder has two congruent circular bases and a curved surface.”
   
   （幾何学的に言うと、円柱は2つの同じ大きさの円形の底面と曲面を持ちます。）




2. “The volume of a cylinder is calculated by πr²h.”
   
   （円柱の体積は πr²h で計算されます。）




3. “In chemistry class, we used a measuring cylinder to find the volume of liquids.”
   
   （化学の授業で液体の体積を測定するためにメスシリンダーを使用しました。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. tube (チューブ)
   
   
   
   • 「管状のもの」という意味合いがあり、中が空洞になっているイメージ。形容的にも使われる。
     
   
   


2. barrel (樽)
   
   
   
   • 円柱形ではありますが、両端が少し膨らんだ樽状を指す。
     
   
   


3. drum (ドラム)
   
   
   
   • 上下が平らな円柱の容器や楽器をいう。大きさや素材によっては“cylinder”とほぼ同義になることも。
     
   
   

反意語

• 立体図形の反意語として明確な単語はないですが、二次元形状として「plane」(平面) や「flat surface」(平たい面) は対照的と言えます。
  


• 形状が正反対のイメージとして “sphere” (球体) も挙げられますが、厳密には反意語ではありません。

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA: /ˈsɪl.ɪn.dər/
  
  
  
  • アメリカ英語: [sí-lən-dər]
    
  
  
  • イギリス英語: [sɪl.ɪn.də(r)] （語尾の“r”がやや弱く発音される）
    
  
  

強勢は、最初の音節 “sil” に置かれます。

間違えやすいポイントとしては、「サイリンダー」と言うよりは「シリンダー」に近いイメージで発音することです。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス: “cylinder”の“y”や“i”の位置を間違えて “cilender” としてしまうケース。
   


2. 同音異義語との混同: 同音異義語は特にありませんが、綴りが似た “cylindre (仏語)” などとは区別。
   


3. 試験対策: TOEICや英検などで、図表や機械の名前説明で出題される場合があります。「cylindrical」なども一緒に覚えておくと便利です。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「シリンダー = 円柱」のイメージを焼き付ける: 大きいパイプのような形を思い浮かべると覚えやすいです。
  


• 「engine cylinder」を思い描くと、車のエンジン内部の円柱型部品をイメージできます。
  


• スペルのポイント: 「c-y-l-i-n-d-e-r」で「cyli-nder」。最初の “cyl-” が特にミスしないように注意。

「cylinder」は見慣れた形や避けられない機械部品にも使われる重要な単語です。見るたびに円柱形状をイメージしながら覚えるとよいでしょう。