最終更新日:2024/08/31
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元となった辞書の項目

grid

【名/C】格子, 焼き網 / 高圧送電線網 / (地図などの)碁盤目

このボタンはなに?

市の道路は格子状に配置されています。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: grid

品詞: 主に名詞 (一部では動詞にも使用される)

英語での意味:


  • A framework of spaced bars that are parallel to or cross each other, forming a series of squares or rectangles.

  • A network for distributing energy or information (e.g., an electrical power grid).

  • In computing or design, a structure of intersecting lines used to arrange content or data.

日本語での意味:


  • 格子、格子状の枠

  • 電力などのインフラを支えるネットワーク(電力網など)

  • デザインや地図、データ管理などで使う「マス目」「グリッド」

「grid」は、たとえば地図上の座標を示したり、デザインで要素を整列させたり、電力やデータなどのネットワークを指したりと、複数の文脈で使われる単語です。格子状、あるいは整理整頓された仕組みをイメージするとわかりやすいでしょう。

活用形


  • 単数形: grid

  • 複数形: grids

※ 動詞として使う場合は「to grid (grids, gridding, gridded)」で、「格子状に区切る」や「マス目を引く・区分する」の意味を表します。ただし、日常では名詞として使われることがほとんどです。

他の品詞の例


  • 形容詞形: “gridded” (格子が引かれた、グリッド状の)

難易度 (CEFR): B2(中上級)

(※日常会話というよりは、地図やデザイン関連、電力網の話など、少し専門的な場面で使用されるためB2程度としています)


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: grid (「格子状のもの」全般を指す)

  • 接頭語・接尾語は特にありませんが、派生語として「gridlock (交通渋滞)」などがあります。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10選


  1. power grid – (電力網)

  2. off the grid – (電力・インターネット・通信など、インフラから切り離した暮らし)

  3. grid system – (グリッドシステム)

  4. grid layout – (グリッドレイアウト)

  5. grid reference – (地図上の座標指定)

  6. data grid – (データを表形式で管理する仕組み)

  7. national grid – (全国レベルの電力網やガス網)

  8. grid pattern – (格子状の模様)

  9. grid line – (グリッドを構成する線)

  10. cyber grid – (インターネットや情報通信のネットワークを指す文脈で使われることがある)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 「grid」はもともと“gridiron” (焼き網、アメフトのフィールドを示す言葉としても有名) からの短縮形として生まれたといわれています。

  • 歴史的使用: 19世紀頃から「gridiron」の略で「焼き網」を指す語として使われ始め、その後、電力インフラや地図、設計図など、“格子状”を連想させるシステム全般に使われるようになりました。

ニュアンスや使用上の注意


  • カジュアル/フォーマル: カジュアルな会話で「off the grid」を使うときは「インフラから離れて生活している」イメージが強いです。行政やエネルギー関連の文書で「power grid」を使うと、よりフォーマルかつ技術的ニュアンスが出ます。

  • 「グリッド」はやや専門性のある響きもあるため、文脈によっては抽象的に捉えられることがあります。何らかの“整列した仕組み”をアピールするときに使われやすいです。


4. 文法的な特徴と構文

名詞として


  • 可算名詞 (a grid, two grids) として扱われます。「電力網」を指す場合は「the grid」と定冠詞をつけることも多いです。

  • デザインや地図の文脈で「グリッドを引く」と言う場合には「draw a grid on …」などと表現します。

動詞として


  • to grid something: まれに「~を格子状に区分する」「マス目を引く」という意味で使われますが、頻度は高くありません。

イディオムや構文


  • go off the grid: 電気やインターネットなどのインフラを断って生活する

  • on the grid: 電気・通信などのインフラに接続・依存している状態


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I tried living off the grid for a week, but I missed using my smartphone.”


    • 「1週間、オフグリッド生活を試してみたけど、スマホを使えなくて寂しかったよ。」


  2. “Can you draw a grid on this paper to help me line up the photos?”


    • 「写真を並べるのに、紙にグリッドを引いてくれない?」


  3. “I love the grid on this notebook because it helps me keep my handwriting neat.”


    • 「このノートの格子線が好きなんだ、字をきれいに書きやすいからさ。」


(2) ビジネスでの例文


  1. “The design team implemented a new grid layout to improve the website’s readability.”


    • 「デザインチームはウェブサイトの可読性を高めるため、新しいグリッドレイアウトを導入しました。」


  2. “Our company plans to upgrade the national power grid to reduce outages.”


    • 「当社は停電を減らすため、全国の電力網をアップグレードする予定です。」


  3. “You can see the data in a grid format, which makes it easier to track inventory.”


    • 「データをグリッド形式で見られるので、在庫管理がしやすくなります。」


(3) 学術的/専門的な文脈での例文


  1. “Researchers used a computational grid to simulate complex climate models.”


    • 「研究者たちは複雑な気候モデルをシミュレートするために計算グリッドを使用しました。」


  2. “The city’s urban planning relies heavily on a rectangular grid system.”


    • 「その都市の都市計画は、長方形のグリッドシステムに大きく依存しています。」


  3. “In GIS (Geographic Information Systems), each location is identified using a coordinate grid.”


    • 「GISでは、各地点は座標グリッドを用いて識別されます。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. framework (フレームワーク)


    • 物や仕組みを支える枠組みを強調する。抽象的なアイデアにも使える。


  2. network (ネットワーク)


    • 点と点の結びつきに焦点がある。電力網にも使えるが、「grid」はより「格子状」「点と点が交差する」イメージが強い。


  3. matrix (マトリックス)


    • 数学やプログラミング等での行列や構造として使う。やや専門性が高い。


反意語


  • disorder (無秩序) / chaos (混沌)


    • 「grid」が「整然とした仕組み」を表すのに対し、これらは秩序やまとまりがない状態を示す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ɡrɪd/

  • アメリカ英語: [グリッド](“i”の音が比較的はっきり“イ”と聞こえる)

  • イギリス英語: [グリッド](アメリカ英語と大きな違いはないが、地域によっては少し短く発音することも)

  • 強勢(アクセント): 単音節語なので特段目立つアクセントのずれはありません。

  • よくある発音ミス:


    • 「グライド」と発音してしまう

    • 「ギリッド」と母音を伸ばしてしまう



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「gird」と綴ってしまうミスがあるので注意。

  • 同音異義語との混同: 同音異義語は特にありませんが、“graded (グレイディッド)” など、似たスペリングとの取り違えには留意しましょう。

  • 試験対策:


    • TOEICや英検などで出題される際は、電力網(power grid)の話題やレイアウト関連の文脈で出てくる可能性があります。

    • 「grid system」などの専門用語として使われる場合もあるので、文脈から意味を推測できるようにしておきましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “焼き網”を想像する: 「gridiron」から来たとされるので、鉄板や焼き網のイメージで覚えると「格子状」というニュアンスが定着しやすいです。

  • “線が交差している”ビジュアル: ノートや地図、エクセルシートなど、縦横の線が交差してマス目になっているイメージを思い浮かべると記憶しやすいでしょう。

  • “整然と並べる”感覚: “grid”はニュアンスとして「整理整頓」や「配列」を示します。実際に紙に格子線を書いて何かを並べると体感的に覚えやすいです。


以上が「grid」の詳細解説です。日常会話から専門的な場面まで、さまざまな文脈で活かせる便利な単語なので、ぜひ覚えてみてください。

意味のイメージ
grid
意味(1)

格子(こうし);焼き網

意味(2)

グリッド(真空管で陽極と陰極との中間に装置する金属の格子)

意味(3)

高圧送電線網

意味(4)

(地図などの)碁盤目

学術英単語(NAWL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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