最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

defect

【名】障害, 欠点, 欠乏, 欠陥

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解説

1. 基本情報と概要

単語: defect

品詞: 名詞(countable)、動詞(自動詞)としても使われる

意味(英語/日本語)


  1. (名詞) “a fault, flaw, or imperfection”

    → 「欠陥、欠点、不具合」を表します。

    「欠点や問題点を指摘するときに使う単語です。たとえば製品の欠陥や性格上の欠点を指したりします。」


  2. (動詞) “to leave a country or organization to join an opposing one”

    → 「(自分が属していた国・組織・党などから)離反する、寝返る」を表します。

    「政治やスポーツチームなど、もともと所属していたところを離れて、敵対する側へ移るイメージです。」


活用形


  • 名詞: defect (単数形), defects (複数形)

  • 動詞: defect – defected – defected – defecting

他の品詞への派生例


  • 形容詞: defective(欠陥のある、不良の)


    • 例: “a defective product” (欠陥商品)


CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    「日常会話に少し専門的要素や抽象的な話題が混ざるレベルです。」


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭辞:de-

    「離れる」「下へ」「逆の動き」などを示すことが多い接頭辞です。

  • 語幹:fect

    ラテン語の facere(〜をする、〜を作る)に由来します。

関連語


  • defective (形容詞): 「欠陥のある、不完全な」

  • defector (名詞): 「離反者、亡命者」など。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. slight defect (わずかな欠陥)

  2. major defect (重大な欠陥)

  3. manufacturing defect (製造上の欠陥)

  4. genetic defect (遺伝的欠陥)

  5. design defect (設計上の欠陥)

  6. detect a defect (欠陥を発見する)

  7. rectify a defect (欠陥を修正する)

  8. defect from one’s country (自国から離反する)

  9. defect to the enemy (敵側に寝返る)

  10. defect in character (性格上の欠点)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 dēfectus(不足、衰退)から。

  • dēficere(不足する、見捨てる)という動詞に由来します。

ニュアンス


  • 名詞としては「欠点・欠陥」を示す割と直接的な言い方です。人の性格や製品の不具合など幅広い欠点を指せます。

  • 動詞としては政治や組織において「寝返る」「離反する」というややフォーマル、あるいは報道などで用いられる表現です。日常会話というよりは新聞やニュースなどで見かけることが多いかもしれません。

  • ビジネス文書、レポート、報告書などでも名詞として使われることが多く、やや堅い印象があります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞として:


    • 可算名詞 (a defect, two defects...)

    • 「〜に欠陥がある」は状況に応じて “have a defect” / “there is a defect in…” という形をとります。


  2. 動詞として: 自動詞


    • “to defect from X” = 「Xを離反する」

    • “to defect to Y” = 「Yへ寝返る」

    • 前置詞 “from” や “to” とセットで使われる構文が多いです。


  3. 使用シーン


    • 名詞はカジュアルからフォーマルまで幅広く使用可。

    • 動詞は政治、軍事、チームなどの文脈で比較的フォーマルに使われ、ニュース記事や報道などでよく見られます。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I found a small defect in my phone’s screen.”

    「スマホの画面に小さな欠陥を見つけたんだ。」

  2. “This shirt has a slight defect, so it was discounted.”

    「このシャツはちょっとした不良があって割引されていたんだ。」

  3. “Do you think this defect can be fixed easily?”

    「この欠陥は簡単に直せると思う?」

ビジネスでの例文


  1. “We need to address any defects in the software before the launch.”

    「発売前に、ソフトウェアの欠陥をすべて対処する必要があります。」

  2. “The client claimed there was a manufacturing defect in the latest batch.”

    「クライアントは、最新ロットに製造上の欠陥があると主張しました。」

  3. “We have to ensure there are no design defects in the new model.”

    「新モデルに設計上の欠陥がないよう確認しなければなりません。」

学術的・報道の場面での例文


  1. “Several diplomats defected to the opposition, triggering a political crisis.”

    「複数の外交官が野党側に寝返り、政治危機を引き起こした。」

  2. “Studies on genetic defects help us understand inherited diseases.”

    「遺伝的欠陥の研究は、遺伝性疾患の理解に役立ちます。」

  3. “The soldier planned to defect after receiving threats to his family.”

    「その兵士は家族への脅迫を受け、離反を計画していた。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (n. “欠陥”)


  • flaw (欠点、傷): defect に比べ、より日常的でカジュアル。「細かい傷やミス」などにも使える。

  • fault (欠陥、過失): 個人の責任や性格上の欠点を表すことが多い。

  • imperfection (不完全): ややフォーマルで、論文や文章でよく使われる。

類義語 (v. “離反する”)


  • desert (見捨てる、脱走する): 軍隊を逃げ出すイメージが強い。

  • abandon (見捨てる): より広い文脈で使われるが、政治的な離反よりは「捨て去る」イメージ。

反意語


  • (名詞において) advantage, merit: 「有益な点」「長所」など。

  • (動詞において) “remain,” “stay loyal” などが「離反しない、忠誠を誓い続ける」の反意的表現。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • (名詞) /ˈdiː.fekt/

  • (動詞) /dɪˈfekt/


    • 名詞と動詞ではアクセントの位置が変わる場合があるので注意。


アメリカ英語とイギリス英語


  • 基本的に同じ音声記号で発音されますが、アメリカ英語は “r” や母音をやや強調することがあります。

  • 名詞で「ディーフェクト」、動詞で「ディフェクト」のように、強勢が変わります。

よくある発音ミス


  • 名詞と動詞でアクセントを混同してしまうミスが多いです。

  • /dɪ/ と /diː/ の区別をしっかり確認しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 名詞と動詞のつづりは同じでも、アクセントの位置が違う


    • 名詞: DE-fect

    • 動詞: de-FECT


  2. “defect” と “defeat” の混同


    • “defeat” は「打ち負かす」の意味で、スペルも似ているが全く別の意味。


  3. スペルミス


    • “defect” を “defetc” などと誤って書かないよう注意。


試験対策


  • TOEICや英検でも、読解問題で “a defect in the product” といった形で出題される場合があります。

  • 動詞用法はややフォーマルですが、文章読解やニュースを題材にした問題で見かけることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • de- (離れる)」+「-fect(作られたものが“欠ける”イメージ)」と覚えるとイメージしやすいかもしれません。

  • 名詞と動詞でアクセントが異なることを、小さく “e” の位置が動くイメージ( “DE-fect” → “de-FECT” )で覚えると便利です。

  • 「離れてしまった”不完全”な部分」という発想で、「欠陥」や「寝返る」イメージを結びつけましょう。


以上が “defect” の詳しい解説です。名詞としては「欠陥」、動詞としては「離反する・寝返る」と、文脈によって全く違った意味を持っている点に注意してください。うまく使い分けて、英語表現の幅を広げてくださいね。

意味のイメージ
defect
意味(1)

〈C〉欠点,弱点,欠陥

意味(2)

〈U〉〈C〉《古》不足,欠乏

意味(3)

(国・党・主義などから)離脱する,裏切って出る《+from+》;離反して(…に)転向する《+to+

学術英単語(NAWL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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