最終更新日:2024/08/31
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元となった辞書の項目

manipulation

(…の)巧妙な扱い,操作《+of+名》 / (自分の利益のための)ごまかし,小細工

このボタンはなに?

彼はデータの巧妙な扱いに熟練しています。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: manipulation

品詞: 名詞 (noun)

英語の意味:


  • The act of controlling or influencing someone or something in a skillful or sometimes deceptive way.

日本語の意味:


  • 技巧的に、あるいはときにごまかしや不正を含んで人や物事を操作・制御することを指します。

  • 「何かを巧みに操作する」「人を自分の思い通りに操る」というニュアンスがあります。

派生語・活用形など:


  • 動詞形: manipulate (他動詞: to manipulate someone/something)

  • 形容詞形: manipulative (操作的な、巧みに操る)

  • 名詞形: manipulator (操作者、操作する人)

CEFR レベルの目安:


  • 「manipulation」は B2 (中上級) レベルくらいから学習する単語と言えます。ある程度英語に慣れてきて、抽象的な概念や複雑な状況を説明するときに使う機会が増える単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: 特になし

  • 語幹: manipulate (manipul-)

  • 接尾語: -ation (名詞を作る接尾語)

“manipulate” は、ラテン語の “manus(手)” に由来すると言われ、「手で扱う」というニュアンスが含まれています。そこに名詞化の接尾語 “-ation” が付いて “manipulation” となっています。

他の単語との関連性


  • manipulate (v.) … 操作する

  • manipulative (adj.) … 操作的な、悪い意味で人を操ろうとする

  • manipulator (n.) … 人を操る人、操作する人

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. data manipulation(データ操作)

  2. media manipulation(メディア操作)

  3. emotional manipulation(感情操作)

  4. investor manipulation(投資家による市場操作)

  5. market manipulation(市場操作)

  6. political manipulation(政治的操作)

  7. subtle manipulation(微妙な操作・巧妙な操作)

  8. manipulation of facts(事実の操作)

  9. blatant manipulation(露骨な操作・あからさまな操作)

  10. underhanded manipulation(不正な操作・陰険な操作)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語の「manipulus(手でつかむもの、ひと握り)」から派生したとされる “manipulate” に、“-ion” がついて名詞化した形が “manipulation” です。

歴史的使用:


  • 本来は「器用に扱う」「巧みに取り扱う」という肯定的な意味合いが中心でしたが、近代になるにつれて「人を欺いて操作する」という否定的な意味合いを持つことが増えました。

使用時の注意点・ニュアンス:


  • ポジティブな文脈で使われる場合もある(精巧に扱う、巧みにコントロールするなど)が、しばしばネガティブな文脈(人をだましたり、意図的に結果を捻じ曲げようとする)で使われることが多いです。

  • フォーマル・カジュアルどちらも使われますが、主に「操作する」「コントロールする」と言いたい場合に用いられます。人間関係においては多少強いニュアンスがあるので注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算・不可算: 「manipulation」は通常は不可算名詞として扱われることが多いですが、文脈によっては「操作行為」などいくつかの種類を指す場合に可算扱いされることもあります。

  • 構文例:


    • the manipulation of + 目的語 (~の操作 / ~に対する操作)

    • be open to manipulation (操作されやすい)


イディオムやフレーズ例:


  • “He is susceptible to manipulation.”


    • 彼は操作されやすい。


  • “A clever manipulation of the system.”


    • システムを巧みに操作すること。



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I don’t like how he uses emotional manipulation to get what he wants.”


    • 彼が自分の欲しいものを手に入れるために感情を操作するやり方は気に入らないわ。


  2. “Be careful of manipulation in online communities.”


    • オンラインコミュニティでの操作や誘導には気をつけてね。


  3. “Her subtle manipulation of the conversation made me uneasy.”


    • 彼女が会話を巧みに操作する様子が、ちょっと不安だったよ。


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Market manipulation can seriously damage investors’ trust.”


    • 市場操作は投資家の信頼を深刻に損なう可能性があります。


  2. “The data manipulation issue needs a thorough investigation.”


    • データ操作の問題は徹底的な調査が必要です。


  3. “We should avoid any manipulation of information to maintain transparency.”


    • 透明性を保つために、情報を操作するようなことは避けるべきです。


学術・専門的な文脈での例文(3つ)


  1. “In psychology, emotional manipulation is studied as a form of social influence.”


    • 心理学において、感情操作は社会的影響力の一形態として研究されています。


  2. “The manipulation of genetic material is a topic of ethical debate.”


    • 遺伝子素材の操作は倫理的な議論の的になっています。


  3. “Statistical manipulation can lead to misleading conclusions in academic papers.”


    • 統計の操作は学術論文において誤解を招く結論をもたらす可能性があります。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. control (コントロールすること)


    • より一般的な「制御」を指す。必ずしもネガティブな意味はない。


  2. influence (影響を与える)


    • 相手や物事に影響力を及ぼす意味。操作より間接的。


  3. maneuver (巧みに動かす、操作する)


    • 戦略的に物や状況を動かすイメージ。比較的フォーマル。


  4. exploit (利用する、搾取する)


    • 利用する、特に自己利益のために不当に使う意味合い。ネガティブ。


反意語


  1. honesty (正直さ)

  2. transparency (透明性)

これらはいずれも「操作」や「不正のニュアンス」とは正反対の意味をもつ単語です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(国際音声記号): /məˌnɪp.jəˈleɪ.ʃən/


    • アクセントは “-la-” の部分におかれます (ləˈleɪ)。


  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはあまりありませんが、アメリカ英語では [məˌnɪp.jəˈleɪ.ʃən]、イギリス英語でも同様です。

  • よくある発音ミス: “ma-nu-pu-lation” となったり、音節を誤って「マニプレーション」と濁らずに言ってしまうことがあります。強勢位置(第三音節)に注意すると正しい発音に近づきます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “manipulatoin”(a と o の混同)などが起こりやすい。

  • 同音異義語との混同: 特になし。ただし “manipulate” の方と混同して使われることがある。

  • 試験対策: TOEIC や英検などでも、文章中で「人を操作する」や「市場操作」としてビジネス文脈・社会問題文脈で登場することがあり、「操作」「ごまかし」「不正」などの意味を把握しておきたい。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “manipulation”は “manus(手)” からきているので、「手で巧みに何かをコントロールしている」様子を思い浮かべると覚えやすいです。

  • 覚え方のコツ: “manipulate” の “mani” は「手」を連想し、「手を使って巧みに操る→操作」のイメージで単語全体を覚えると良いでしょう。

  • 勉強テクニック: 類義語とセットで覚えることで、「操作する」「影響を与える」など、微妙な違いが整理できます。


以上が “manipulation” の詳細な解説です。人間関係でもビジネスでも、また学術の文脈でも幅広く使われる重要な単語ですので、ぜひ意味やニュアンスの違いをしっかりと理解して使ってみてください。

意味のイメージ
manipulation
意味(1)

(…の)巧妙な扱い,操作《+of+

意味(2)

(自分の利益のための)ごまかし,小細工

学術英単語(NAWL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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