最終更新日:2025/07/14
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元となった辞書の項目

connotation

【名/U/C】言外の意味, 含蓄 / (論理学で)内包

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「蛇」という言葉はネガティブな意味合いを持っています。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: connotation

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語): an idea or feeling that a word invokes in addition to its literal or primary meaning

意味(日本語): 言葉の字義(表向きの意味)に加えて、ほのめかされる意味や感情、ニュアンス

「connotation」は、「言外に含まれる意味」「ある単語が呼び起こす感情的・社会的なニュアンス」というニュアンスを持つ単語です。日常会話で具体的に「この言葉にはこういう含みがあるんだよ」というときや、文章の分析・言語学・文学などで「字義だけでなく、裏にある意味も考慮しよう」というような際によく使われます。


  • 活用形:


    • 名詞形: connotation (単数), connotations (複数)


  • 他の品詞へ変化する例:


    • 形容詞: connotative (例: connotative meaning)


CEFRレベルの目安: C1(上級レベル)


  • 文章のニュアンスや微妙な言葉遣いを理解する必要があるため、上級レベルに相当します。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: con-


    • “一緒に”や“完全に”を意味するラテン語由来の接頭語。


  • 語幹: not- (ラテン語 notare「印を付ける、示す、メモする」)

  • 接尾語: -ation(名詞を作る接尾語)

「言葉の備える本来の意味」に加えて、「文化的・感情的・社会的な要素が含まれるニュアンス」を指します。

関連表現・コロケーション(10個)


  1. positive connotation(ポジティブな含意/プラスのニュアンス)

  2. negative connotation(ネガティブな含意/マイナスのニュアンス)

  3. political connotation(政治的なニュアンス)

  4. cultural connotation(文化的なニュアンス)

  5. emotional connotation(感情的なニュアンス)

  6. linguistic connotation(言語学的な含意)

  7. personal connotation(個人的な含意)

  8. subtle connotation(微妙な含意/繊細なニュアンス)

  9. carry a certain connotation(特定の含意を帯びる)

  10. avoid the connotation(そのニュアンスを避ける)


3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    ラテン語の “con-” (共に) + “notare” (印をつける) + “-tion” (名詞化) から派生。

    つまり、「言葉が共に付随して運んでくる意味・印象」という原義を持ちます。


  • 歴史的使用:

    昔から文学や哲学の分野などで「単語が直接的に示す意味ではなく、それに付随する感情や社会的・文化的背景を含む」という場面で使われ、現在も言語学・日常会話・ビジネスシーンにおいて、言葉選びの細やかなニュアンスを説明する際に重宝されます。


  • 使用時のニュアンスや注意点:


    • 書き言葉(エッセイや論文など)でよく使われる

    • 会話でも、それぞれの言葉が持つ「裏の意味」について議論するときに使用

    • ややフォーマルなイメージが強い語



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞: “connotation” は可算名詞 (a connotation, the connotations) として扱います。

  • 一般的な構文例:


    1. “X has a negative connotation.” (X にはネガティブな含意がある)

    2. “Many words carry cultural connotations.” (多くの単語には文化的な付随意味がある)

    3. “to avoid certain connotations” (特定の含意を避ける)


  • フォーマル/カジュアル:


    • 学術的・フォーマルな文章で頻繁に使用します。

    • カジュアルな会話でも、特に「言葉遣いの微妙な意味合い」について議論するときに使われます。



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “I avoid using that slang because it has a rude connotation.”

    (あのスラングは失礼なニュアンスがあるから使わないようにしてる。)


  2. “Do you think the word ‘cheap’ has a negative connotation?”

    (「cheap」って言葉は、ネガティブな含みがあると思う?)


  3. “Sometimes words in different languages carry different connotations, even if they translate similarly.”

    (同じように訳せる単語でも、言語が違うと含意が変わることがあるんだよね。)


ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “We should avoid any words that have a negative connotation in our branding message.”

    (ブランディングでは、ネガティブな含みを持つ言葉は避けるべきです。)


  2. “The connotation of ‘aggressive’ might vary depending on the cultural context.”

    (「aggressive」の含意は、文化的文脈によって変わり得ます。)


  3. “We need to consider the connotations of each term before finalizing the contract’s language.”

    (契約書の文言を最終決定する前に、各用語の含意を考慮する必要があります。)


学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “The researcher emphasized the connotations of the terminology used in the survey.”

    (研究者は、アンケートで用いられる専門用語の含意を強調した。)


  2. “In literary criticism, connotation plays a crucial role in interpreting a poem’s deeper meaning.”

    (文学批評では、詩の深い意味を読み解くうえで含意が重要な役割を果たします。)


  3. “Sociolinguists examine how connotations reflect social values and power dynamics in discourse.”

    (社会言語学者は、含意がどのように社会的価値や権力関係を反映するかを検証する。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. implication(暗示、含意)


    • 「ほのめかす」というニュアンスが強く、論理的・状況的に間接的な意味を指すときに使われる。


  2. nuance(微妙な差異、ニュアンス)


    • 「微妙な違い・色合い」に焦点が当たる。より細かい感覚にフォーカスする。


  3. undertone(潜在的な意味、言外の意味)


    • より感情的・雰囲気的なニュアンス。「言外のトーン」に近い。


「connotation」は、やや広義の「言外の意味」を表すのが特徴。

implication は論理的裏付けを含むとき、nuance は声や表現の繊細さを語るとき、undertone は内面に秘められた感情的ニュアンスを語るときにより適している場合があります。

反意語


  • denotation(字義、文字通りの意味)


    • connotation が「付随的・言外の意味」を重視するのに対し、denotation は「単語の直接的な定義・語義」を指します。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˌkɒn.əˈteɪ.ʃən/ (イギリス英語), /ˌkɑː.nəˈteɪ.ʃən/ (アメリカ英語)

  • アクセントの位置: 「-ta-」の部分に強勢(アメリカ英語・イギリス英語とも、おおむね第3音節にアクセントが置かれます)。

  • よくある発音の間違い:


    • アクセントの位置を間違えて第一音節 “con-” に置いてしまう

    • 母音の音が “kah-” か “kon-” で揺らぐ



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “connotation” は “double n” と “-tion” がポイント。

  2. 同音異義語との混同は比較的少ない が、類似語 “denotation” と混同する場合がある。

  3. 試験対策:


    • TOEICや英検で直接的に問われる場面は多くないが、読解問題などで「単語の微妙な意味の区別」が問われる際に関係してくる場合がある。

    • 論説文やエッセイにおいては、「字義 (denotation)」より「含意 (connotation)」を問う出題で遭遇する可能性がある。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源イメージ: con-(共に)+ notare(印をつける)→「主たる意味と一緒にくっついてくる印」。

  • 暗記テクニック: “connotation” の “con-” は “plus,” “together” のイメージと結びつけて、「言葉にくっついて“追加”される意味」と覚える。

  • 実感を伴う練習: 「cheap」「childish」「slim」など、よくあるポジティブ/ネガティブニュアンスを対比して考えるようにすると、「connotation」の概念が理解しやすくなります。


以上が「connotation」の詳細な解説です。単に「言葉通りの意味」だけではなく、「込み入ったニュアンス」に焦点を当てる際に非常に便利な単語です。ぜひエッセイや会話、ビジネス文書などで使ってみてください。

意味のイメージ
connotation
意味(1)

言外の意味 , 含蓄

意味(2)

(論理学で)内包

学術英単語(NAWL) / 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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