sensory
1. 基本情報と概要
英語: sensory
日本語: 感覚の、感覚に関する
品詞: 形容詞 (adjective)
- 「sensory」は、五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)など、人の感覚や知覚に関係することを表す形容詞です。「感覚に関する」「感覚器官の」というニュアンスで使われます。医学・心理学・日常表現など、幅広い文脈で用いられます。
活用形:
- 形容詞なので、動詞のように時制変化はしません。比較級・最上級としては、文脈によって “more sensory / most sensory” など稀に使われる可能性がありますが、一般的にはあまり使われません。
その他の品詞形:
- 「sense」 (名詞/動詞) – 感覚(名詞)、感づく(動詞)
- 「sensation」 (名詞) – 感覚・知覚・大きな興奮など
- 「sensitive」 (形容詞) – 敏感な
- 「sensual」 (形容詞) – 官能的な、肉体的快楽に関する
CEFRレベル: B2(中上級)
- 「sensory」という単語は専門的な文脈でよく使われるため、やや学術的要素が含まれ、B2レベル程度といえます。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹 (root): “sens-”
- ラテン語の“sentire” (感じる) から来ており、「感覚に関する」という意味を担います。
- ラテン語の“sentire” (感じる) から来ており、「感覚に関する」という意味を担います。
- 接尾語 (suffix): “-ory”
- 「~に関する」「~の性質を持つ」という意味を加えます。
- 「~に関する」「~の性質を持つ」という意味を加えます。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- sensory perception(感覚的知覚)
- sensory input(感覚入力)
- sensory experience(感覚的経験)
- sensory system(感覚系、感覚器官)
- sensory deficit(感覚障害)
- sensory integration(感覚統合)
- sensory overload(感覚過多)
- sensory neuron(感覚ニューロン)
- sensory evaluation(感覚評価/官能評価)
- sensory stimulation(感覚刺激)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “sentire” (感じる) に由来する “sensus” が元になっています。
- 歴史的使用: 主に医学や心理学といった分野で使われてきましたが、現在では日常でも「感覚に関わる」という広い意味合いで使われます。
- 微妙なニュアンス:
- 「感覚を通じて得られるもの」全般を指し、比較的フォーマル~中立的な印象があります。
- 「表現が官能的な(sensual)」とは異なり、性的・快楽的なニュアンスは含みません。
- 「感覚を通じて得られるもの」全般を指し、比較的フォーマル~中立的な印象があります。
- 使用時の注意点:
- 研究や学術文脈では「感覚の情報処理」を示すときによく使われます。
- カジュアルな会話で “sensory” を使うと、少し専門的あるいは知的な響きがあります。
- 研究や学術文脈では「感覚の情報処理」を示すときによく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 品詞: 形容詞
- 可算・不可算: 形容詞のため、この区別はありません。
- 使用シーン:
- フォーマル/アカデミック: 医療、心理学、教育学、デザイン関連で、例えば「sensory stimuli」のように用いられます。
- カジュアル: 日常生活でも五感に関連して触れる場合は使われるが、やや「専門的な雰囲気」を伴うことが多いです。
- フォーマル/アカデミック: 医療、心理学、教育学、デザイン関連で、例えば「sensory stimuli」のように用いられます。
- 構文上の特徴:
- 普通は名詞を修飾する形で使います。たとえば “sensory information,” “sensory processing,” など。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文
“I love the sensory experience of walking barefoot on the beach.”
(ビーチを裸足で歩くときの感覚がとても好きなんだ。)“This candle provides a wonderful sensory delight with its scent and warmth.”
(このキャンドルは、香りと温かみで素晴らしい感覚的な楽しみを与えてくれるの。)“Her cooking is always a complete sensory treat—taste, smell, and sight.”
(彼女の料理はいつも味・香り・見た目と、感覚的に大満足だよ。)
5.2 ビジネスシーンでの例文
“We plan to enhance our product’s design for a better sensory appeal to customers.”
(顧客に対してより魅力的な感覚的訴求を行うため、製品のデザインを強化する予定です。)“In marketing, a good sensory strategy can significantly boost brand recognition.”
(マーケティングでは、優れた感覚的戦略がブランド認知を大きく向上させる可能性があります。)“We hired experts to conduct a sensory evaluation of our new coffee blends.”
(新しいコーヒーブレンドの官能評価を行うために、専門家を雇いました。)
5.3 学術・専門的文脈での例文
“The study focuses on how sensory stimuli affect cognitive development in children.”
(その研究は、感覚刺激が子どもの認知発達にどのように影響するかに焦点を当てています。)“Sensory neurons transmit signals from the peripheral organs to the central nervous system.”
(感覚ニューロンは末梢器官から中枢神経系へ信号を伝達します。)“Researchers analyzed sensory processing in individuals with autism spectrum disorder.”
(研究者たちは、自閉症スペクトラム障害の人々の感覚処理を分析しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- perceptual(知覚の)
- 「感覚を通じて認識する」というニュアンスで、「知覚に関する」という点が似ていますが、より脳内処理面を強調します。
- 「感覚を通じて認識する」というニュアンスで、「知覚に関する」という点が似ていますが、より脳内処理面を強調します。
- tactile(触覚の)
- 触覚に限定して使うときに用いられます。「sensory」は五感全般に使えるので、より広い意味を持ちます。
- 触覚に限定して使うときに用いられます。「sensory」は五感全般に使えるので、より広い意味を持ちます。
- sensorial(感覚的な)
- 「感覚に訴える」の意味が強調される形容詞。文体・文脈によっては同義として扱われます。
- 「感覚に訴える」の意味が強調される形容詞。文体・文脈によっては同義として扱われます。
反意語
- intellectual(知的な)
- 「感覚的」というより「頭脳的」「論理的」という対比で扱われる場合があります。ただし完全な正反対ではありません。
- 「感覚的」というより「頭脳的」「論理的」という対比で扱われる場合があります。ただし完全な正反対ではありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA発音記号: /ˈsɛn.sə.ri/
- アメリカ英語: [sén-sə-ree](第一音節 “SEN” に強勢)
- イギリス英語: [sén-suh-ree](同様に第一音節に強勢)
- アメリカ英語: [sén-sə-ree](第一音節 “SEN” に強勢)
よくある発音ミス:
- 第二音節を“so”と発音したり、第一音節を「セン」ではなく「セーン」と引き延ばしてしまうこと。特に日本人学習者はアクセント位置に注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “sensery” や “sensary” と書き間違えるケース。
- 同音異義語との混同: “sensor”(センサー装置)や “censure”(非難)などの単語と混同しないように気を付けましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、少し専門的な読解問題や医学・科学系の文章に出題されやすい単語です。文脈をつかむと解きやすくなります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「sense(感覚)」がベースにあって、“-ory” が「~に関する」という意味を足す、と覚えておきましょう。
- 「センサー(sensor)」と似ていますが、“sensory” は「感覚にまつわる形容詞」、”sensor” は「感知機器の名詞」という使い分けを頭に入れると間違いにくいです。
- イメージとしては「人間の五感や神経系を思い浮かべる」と覚えやすく、何かを“感じること”に焦点を当てていると認識すると理解しやすいでしょう。
以上が「sensory」の詳しい解説です。感覚に関する幅広いシーンで使われる形容詞ですので、医療、心理学、日常表現など、さまざまな分野での文脈を押さえておくと学習に役立ちます。
感覚の