最終更新日:2024/08/31
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元となった辞書の項目

residue

【名/U/C】残り,残余 / 残留物

このボタンはなに?

鶏肉を調理した後、フライパンに油の残りがありました。

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解説

以下では、英単語 “residue” を詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英単語: residue

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語・日本語)


  • 英語: “residue” means something that remains after most of something has gone or been removed.

  • 日本語: 「残留物」「残り」「かす」「残余」のことを指します。主な部分が取り除かれた後に残るものを指し、化学や料理など、何かのプロセスのあとに残った物質について言うことが多いです。比較的フォーマルな印象のある単語です。

「たとえば、洗剤を使ったあとに食器に少しだけ残るぬるぬるや粉末を “residue” と呼びます。化学分野では、実験や反応後にビーカーや容器の底に残る物質を指すのにも使われます。日常会話でも “residue” は使われますが、やや正式な響きがあります。」

活用形


  • 単数形: residue

  • 複数形: residues

他の品詞形


  • residual (形容詞): 「残りの」「残余の」

    例: “The project had some residual effects.” (そのプロジェクトにはいくらかの余波があった)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • B2レベル: 日常会話だけでなく、やや専門的なトピックにも対応できる人向け。新聞記事、専門的な内容に少し触れるレベル。


2. 語構成と詳細な意味

語構成

“residue” は、ラテン語の “residuum” から来ています。現代英語ではっきりした接頭語・接尾語に分かれるわけではありませんが、語源的には “re-”(後ろに)+ “sedēre(座る)” が組み合わさり、「取り除いた後に残っているもの」というニュアンスを持っています。

派生語


  • residual (形容詞): 「残余の」「わずかに残る」

  • residuum (名詞): 原義に近い、学術・哲学分野で使われることがあります。

コロケーション(共起表現)10選


  1. chemical residue(化学的残留物)

  2. food residue(食品の残りかす)

  3. residue on the surface(表面に残る物質)

  4. soap residue(石けんの残り)

  5. residue buildup(残留物の蓄積)

  6. leave a residue(残りを残す)

  7. remove the residue(残留物を取り除く)

  8. residue analysis(残留物の分析)

  9. residue disposal(残留物の処理)

  10. legal residue(法的な残余、遺産などが残る状態)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “residuum”(残り)に由来します。“re-”(後ろに)+ “sedēre”(座る、落ち着く)が組み合わさり、「除去後に後ろに留まるもの」という意味合いを持っていました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 科学や技術的な文脈: “residue” は化学反応の後やプロセス終了後に残る物質として、正式な響きがあります。

  • ややフォーマル: カジュアルな会話でも使われますが、「かす」「残り」と言いたい場合には “leftover” がより日常的です。

  • 法的文脈: 遺産相続で “the residue of the estate” などと使われ、「残余遺産」を意味します。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞: 可算・不可算両方の場合があります。具体的な「いくつかの残留物」を言う場合は可算 (“residues”)、抽象的・全体としての残りを言う場合は不可算扱いすることもあります。

    例: “There is some residue in the container.” (容器にいくらか残留物がある)


  • 一般的な構文例:


    • “There is a sticky residue remaining after the experiment.”

    • “I found a thin layer of residue on the plate.”


  • フォーマル/カジュアル: 日常でも使われますが、粘着物や化学物質、あるいは比喩的に使う場合は、どちらかというとフォーマルな印象を与えます。



5. 実例と例文

日常会話


  1. “Could you rinse this cup again? I think there’s some soap residue at the bottom.”

    (このカップもう一度ゆすいでくれる? 底に石けんの残りがあると思う。)


  2. “I wiped the table, but there’s still a sticky residue.”

    (テーブルを拭いたんだけど、まだベタベタが残ってるわ。)


  3. “Be careful when drinking tea; there might be some residue from the leaves.”

    (お茶を飲むとき気をつけてね。茶葉のかすが残ってるかもしれないよ。)


ビジネスシーン


  1. “The cleaning process must ensure that no chemical residue remains on the product.”

    (洗浄工程では、製品にいかなる化学的残留物も残らないようにしなければなりません。)


  2. “Please dispose of any residue in the designated container.”

    (残留物は必ず指定された容器に廃棄してください。)


  3. “We have to check whether there’s any residue of the old data in the database.”

    (データベースに古いデータの残りがないか確認する必要があります。)


学術的な文脈


  1. “After the reaction, we analyzed the residue to determine its chemical composition.”

    (反応後、化学組成を確認するために残留物を分析した。)


  2. “The residue from these samples suggests incomplete combustion.”

    (これらのサンプルからの残留物は、不完全燃焼を示唆している。)


  3. “This study focuses on the residue left behind by industrial waste.”

    (この研究は産業廃棄物により残る残留物に焦点を当てている。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. remainder(残り)


    • “residue” よりも一般的。「全体から引き算した残り」というイメージ。

    • 例: “The remainder of the year” (残りの年)


  2. leftover(残り物)


    • カジュアル表現。特に料理の「残り物」でよく使われます。

    • 例: “leftover pizza” (食べ残しのピザ)


  3. remnant(名残、残存物)


    • 小さな残り、名残りのニュアンス。しばしば布の端切れや建物のかけら等に使われます。

    • 例: “a remnant of the old building” (旧建物の残骸)


反意語


  • entirety(全体)、whole(全体)

    “residue” が取り除かれたあとの「残り」を指すのに対し、これらは「すべて」や「完全体」を表します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • アメリカ英語: /ˈrɛzɪduː/(レズィドゥー)

    • イギリス英語: /ˈrɛzɪdjuː/(レズィデュー)


  • 強勢(アクセント): 第一音節 “re-” にアクセントがあります(RE-si-due)。

  • よくある間違い: /z/ の音を /s/ と混同したり、語尾を -doo ではなく -dyoo と発音しない場合があります。アメリカ英語では “-du:” と発音することが多く、イギリス英語では “-dju:” の音になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “residue” の “sid” の部分が “ssid” や “cide” と間違われることがあります。

  • 同音異義語との混同: 目立った同音異義語はありませんが、語が似た “residence” (居住) や “residual” (形容詞) などと意味を混同しないように注意。

  • 試験対策: TOEIC や英検でも、特に科学技術や法律関連文章で “residue” が出題されることがあります。派生語 “residual” もセットで覚えておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源をイメージ: 「座り続けて後ろに残ってしまう」というラテン語ルーツを思い出すと、何かを除去したあとに「居座る」ものというイメージで覚えやすいです。

  • 音に注目: “Resi” + “due”。“re” で始まる単語は「再び」「あとに戻る」といったニュアンスが多いので、そこに「残り物」という意味を紐づけるとイメージしやすいです。

  • ストーリーを作る: コーヒーを飲んだあとカップに残ったコーヒーのかすを “residue” とイメージすると、日常的に思い浮かべやすくなります。


以上が “residue” の詳しい解説です。日常でも使われる表現ですが、とくに科学、法律、ビジネスシーンで見かけることが多い単語ですので、ぜひ覚えておきましょう。

意味のイメージ
residue
意味(1)

残り,残余;残留物

学術英単語(NAWL) / 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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