最終更新日:2025/12/06

to remove parts of a book, film or letter for moral, religious, or political reasons

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元となった辞書の項目

censor

(出版・報道・映画・手紙などの)検閲官 / (古代ローマの)監察官 / (人の)批評をする人,やかまし屋 / …'を'検閲する

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映画は公開前に検閲官によって審査されました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: censor

品詞: 動詞・名詞

意味(英語)


  • (動詞) to remove or suppress parts of a book, film, letter, etc., considered objectionable or offensive

  • (名詞) a person authorized to examine materials and delete content, often under governmental directives

意味(日本語)


  • (動詞) 書物や映画、手紙などの内容から、攻撃的・不適切と判断される部分を削除または抑圧すること

  • (名詞) そのような内容の削除・検閲を行う権限をもつ人(政府などの指示を受けて行うことが多い)

「censor」は、情報を制限する・隠すというニュアンスで使われる動詞です。また、「検閲官」を指す名詞としても用いられます。

活用形

(動詞の場合)


  • 原形: censor

  • 三人称単数現在形: censors

  • 現在進行形: censoring

  • 過去形: censored

  • 過去分詞形: censored

他の品詞形


  • 名詞: a censor (検閲官)

  • 形容詞(派生形): 直接形容詞となる形は特に定着していませんが、関連語に “censorious” (批判的な、検閲好きな) という形容詞があります。

CEFRレベルの目安


  • B2 (中上級)

    検閲という概念は社会的・政治的背景を含むため、ある程度上級者が学習する単語といえます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源: 「censor」はラテン語の “cēnsor” に由来し、古代ローマの官職(市民の品行や財産の査定を行う役職)を指します。

  • プレフィックスやサフィックスが明確に含まれる単語ではありませんが、派生語としては “censorship” (検閲制度・行為) などがあります。

派生語や類縁語


  • censorship (名詞): 検閲、検閲制度

  • censorious (形容詞): 批判的な、検閲好きな

  • uncensored (形容詞): 検閲されていない、無修正の

よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. “to censor a book” → 本を検閲する

  2. “to censor a movie” → 映画を検閲する

  3. “government censorship” → 政府による検閲

  4. “strict censorship policies” → 厳しい検閲方針

  5. “to be censored from the media” → メディアから検閲される

  6. “to heavily censor content” → コンテンツを大幅に検閲する

  7. “internet censorship” → インターネット上の検閲

  8. “military censorship” → 軍による検閲

  9. “free from censorship” → 検閲のない、検閲から自由な

  10. “to censor sensitive documents” → 機密文書を検閲する


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古代ローマの役職「censor(ケンサー)」から来ており、市民の財産や道徳を調査していた存在に由来します。

  • 現在では主に「情報を管理・統制する」という意味を持つようになりました。

使用時のニュアンス・注意点


  • 検閲は「自由な表現を制限する」という側面を持ち、政治的あるいは道徳的な背景が含まれる場合が多いです。議論の的になりやすいトピックでもあります。

  • 口語でも使われますが、公式文書やニュースなどのフォーマルな場面でも頻繁に登場する単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 動詞 (他動詞): 目的語を取って「~を検閲する」と表します。

    例: The government censored the movie. (政府はその映画を検閲した)

  • 名詞: 「検閲官」または「検閲する主体・装置」を意味します。

一般的な構文


  • “censor (目的語) for (理由/根拠)”

    例: The board censored the article for including sensitive information.

  • “censor (目的語) out”

    例: They censored out all controversial statements.

使用シーン


  • フォーマルな公的な説明、ニュース、政治的な議論など幅広く使われます。

  • カジュアルな会話でも使われますが、内容が政治や社会問題に関連していることが多いです。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I heard they censored some parts of the film on TV.”


    • テレビで流すときに、その映画の一部が検閲されちゃったみたい。


  2. “The lyrics in that song were censored due to explicit language.”


    • その曲の歌詞は、過激な言葉遣いのために検閲されたんだって。


  3. “They had to censor the personal details in the letter before sharing it.”


    • 共有する前に、その手紙の個人情報を伏せなきゃならなかったみたい。


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Our company’s press release was censored by the government agency.”


    • わが社のプレスリリースは、政府機関によって検閲されました。


  2. “We need approval from the legal department to ensure we’re not violating censorship guidelines.”


    • 検閲ガイドラインに違反していないか確認するため、法務部の承認が必要です。


  3. “The report was censored to remove any confidential financial information.”


    • この報告書は、機密の財務情報を削除するために検閲されました。


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The study analyzes how censorship affects the dissemination of academic research.”


    • その研究は、検閲が学術研究の普及にどのように影響を与えるかを分析しています。


  2. “Historical documents from the war era were heavily censored, making it difficult to uncover the truth.”


    • 戦時中の歴史的資料は大幅に検閲されており、真実を明らかにするのが難しくなっています。


  3. “Censorship policies often reflect broader cultural and political contexts.”


    • 検閲方針は、多くの場合、より広範な文化的・政治的背景を反映しています。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “suppress” (抑圧する)


    • 「表現や情報を抑え込む」という点では類似。より強い力で押さえつけるイメージがある。


  2. “redact” (文章などを削除・編集する)


    • 公的文書・軍事文書での削除・修正に関して使われることが多い。


  3. “ban” (禁止する)


    • 完全に使用・閲覧を不可能にするイメージ。検閲とは少しニュアンスが異なり、禁止自体に焦点がある。


反意語


  • “publish” (出版する)

  • “release” (公開する)

  • “disclose” (開示する)

検閲と反対に「情報を公開する」ニュアンスの単語。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈsɛnsər/

  • アメリカ英語: sén-sər

  • イギリス英語: [sén-sə](「サ」に近い弱音になる部分もある)

  • アクセントは単語の最初の音節「sen-」に置かれます。

  • “sensōr”のように2音節目を強く発音しないよう注意が必要。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “cencor” と書いてしまうミス( “censor” が正)

  • 同音異義語: “sensor” (センサー/感知器) と混同されやすい


    • “sensor” は機械などの「検知器」、綴りが異なります。


  • 文法: 動詞として使われるときは目的語を取りやすい(他動詞)。名詞として使う場合は、人・官職の意味。

試験対策


  • TOEICなどでもセキュリティや情報などの文脈で出題される可能性があります。

  • 英検では政治や情報リテラシーがテーマの文章に出問題材となることもあるでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “censor” → “検閲官(Censor)が ‘No!’ と赤ペンで削除しているイメージ”

  • スペルのポイント: “sen-sor” と区切って覚え、”Sen” (セ+n) と “sor” (ソ+r) で混同を防ぐ。

  • テクニック: 同音異義語 “sensor” (“センサー”) との違いを強く意識しておくと同時に、語源(古代ローマ役職)へリンクさせると覚えやすい。


以上が「censor」の詳細解説です。検閲や情報管理などの文脈でよく出てくる重要単語なので、使用例を参考にしながら覚えてみてください。

意味のイメージ
censor
意味(1)

(出版・報道・映画・手紙などの)検閲官

意味(2)

(古代ローマの)監察官

意味(3)

(人の)批評をする人,やかまし屋

意味(4)

…'を'検閲する

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