最終更新日:2025/08/11
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元となった辞書の項目

capitalist

資本家 / 《まれ》資本主義者

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解説

以下では「capitalist」という英単語について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

単語: capitalist

品詞: 名詞、形容詞

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • 政治や経済の文脈でしばしば用いられる単語であり、社会的・歴史的背景の理解も求められます。

意味(英語・日本語両方)


  1. (名詞) “a person who supports or owns capital in a capitalist system”

    「資本主義の仕組みを支持・所有する人」

    → 資本を投資したり、資本主義の考えを支持したりする人を指します。例えば、市場経済において企業や株式にお金を投資する富裕層、あるいは資本主義のイデオロギーを信奉する人を指すことが多いです。


  2. (形容詞) “related to or characteristic of capitalism”

    「資本主義の、資本主義的な性格をもつ」

    → “capitalist society”(資本主義社会)などのように、資本主義に関する形容として使われます。


活用形


  • capitalist(s): 複数形 (名詞)

  • 形容詞としての特別な活用はありません。

派生形(他品詞例)


  • capital(名詞/形容詞): 「首都」「資本」/「大文字の」「主要な」などの意味をもつ

  • capitalism(名詞): 「資本主義(体制)」

  • capitalize(動詞): 「大文字にする」「資本を増やす」「うまく利用する」


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • capital + -ist


    • capital はラテン語の “caput(頭)” に由来し、「資本」「主要なもの」「頭」といった意味を持つようになりました。

    • -ist は「~をする人」「~の主義者」を表す接尾語です。


よく使われるコロケーション10選


  1. capitalist society(資本主義社会)

  2. capitalist system(資本主義システム)

  3. capitalist economy(資本主義経済)

  4. free-market capitalist(自由市場を支持する資本家)

  5. capitalist class(資本家階級)

  6. capitalist venture(資本家による投資事業)

  7. global capitalists(世界的な資本家たち)

  8. rampant capitalism(歯止めの効かない資本主義)

  9. shift to capitalism(資本主義への移行)

  10. capitalist viewpoint(資本主義的な視点)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “caput”(頭) → “capital”(資本/首都) → “capitalist”

  • 歴史的背景: 18~19世紀に産業革命や金融システムの発展とともに「資本家」「資本主義」という概念が浸透し、社会・政治・経済を説明する際のキーワードとなりました。

  • ニュアンス:


    • 一般的には中立的に「投資家」「資本所有者」の意味ですが、政治的・社会的な文脈では肯定的にも否定的にも捉えられます。

    • 口語・文章のどちらでも使われますが、ややかしこまった(フォーマルな)文脈で見られることが多いです。カジュアルに使う場合は、冗談めかして「大金持ち」を揶揄するように使うこともあります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞用法: 可算名詞(a capitalist / two capitalists など)


    • “He is a capitalist.”(彼は資本家だ)


  • 形容詞用法: 資本主義の性質を表す(不可算ではなく、形容詞として「~的な」という意味)


    • “capitalist ideology” (資本主義的イデオロギー)


イディオムや一般的な構文


  • “the capitalist mode of production” (資本主義の生産様式)

  • “the capitalist world” (資本主義の世界)

  • 政治・経済の論評などでよく使われます。


5. 実例と例文

① 日常会話での例文


  1. “I heard your uncle made a fortune in stocks. Is he a capitalist?”

    (君のおじさんは株で大もうけしたそうだね。資本家なの?)


  2. “I prefer a simpler lifestyle, but my friend is a total capitalist who loves business and profits.”

    (私はシンプルな暮らしを好むけど、友人はビジネスや利益を愛する完全な資本主義者だよ。)


  3. “He invests in many start-ups; he’s quite the capitalist.”

    (彼はいくつものスタートアップに投資しているんだ。かなりの資本家だね。)


② ビジネスシーンでの例文


  1. “A true capitalist is always looking to expand their portfolio.”

    (真の資本家は常に投資ポートフォリオを拡大しようとしています。)


  2. “The capitalist model can encourage innovation, but also increase inequality.”

    (資本主義モデルはイノベーションを促す一方で、不平等を拡大させる可能性もあります。)


  3. “Many venture capitalists are seeking new opportunities in the tech sector.”

    (多くのベンチャー資本家がテック業界で新たな機会を探しています。)


③ 学術/アカデミックシーンでの例文


  1. “Marx’s critique of the capitalist system remains influential in sociology.”

    (マルクスの資本主義システムへの批判は、社会学において依然として大きな影響力を持っています。)


  2. “We analyzed how capitalist structures affect global trade patterns.”

    (私たちは資本主義構造が世界の貿易パターンにどのように影響するかを分析しました。)


  3. “The paper discusses the emergence of capitalist economies during the Industrial Revolution.”

    (この論文は産業革命期における資本主義経済の出現について論じています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. financier(融資家 / 投資家)


    • 主に金融分野で活動する人を指し、「資本を運用する」という面で共通。


  2. industrialist(産業資本家)


    • 産業部門で企業を経営・所有する人を指す。やや古風。


  3. entrepreneur(起業家)


    • 自ら新ビジネスを立ち上げる人。「投資」よりも「ビジネス創造」に重点がある。


  4. proponent of free market(自由市場の支持者)


    • イデオロギー面で資本主義を支持する人。strict に “capitalist” とは限らないが、近い立場を示す。


反意語


  1. socialist(社会主義者)


    • 資本主義と対極にある社会主義体制や考え方を支持する人。


  2. communist(共産主義者)


    • 市場経済・私有財産を否定する立場に立つため、完全に対立する概念。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • 米: /ˈkæpɪtəlɪst/

    • 英: /ˈkæpɪtəlɪst/


  • アクセント: 第1音節 “cap” の部分に強勢があります。


  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • ほぼ同じ発音ですが、アメリカ英語では “t” の発音がやや弱く “キャピダリスト” のように聞こえることがあります。


  • よくある発音ミス:


    • “capital” と混同して “キャピタル” と終わりが /l/ で終わるように伸ばしてしまわないように注意。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “capitalist” の “-ist” 部分を “-est” と書いてしまうミスなどに注意。

  • 同音・類似単語:


    • “capital” (首都、資本)

    • “capitol” (米国の国会議事堂など)

    • “capitulate” (降伏する)

      これらはつづりと意味が大きく違うので混乱しないように。


  • 試験対策:


    • TOEICや英検などのビジネスや社会問題の文章で出題される可能性があります。経済関連のトピックに登場しやすい単語です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源をイメージ: “caput” は「頭」。そこから人の意思の中心(“資本”=お金を回す頭)を連想すると覚えやすいです。

  • ストーリーで覚える: “A capitalist invests capital in businesses.” とイメージしてみましょう。「資本家が資本をビジネスに投資する」という形で、接尾語 “-ist” の「人」というイメージがつかめるはずです。

  • スペリング対策: “capital” + “ist”。「資本+人(主義者)」という意識で何度か書いて覚えるのも効果的です。


以上が “capitalist” の詳細解説となります。資本主義を理解する上で頻出する単語ですので、政治経済に関する記事や討論などでどのように使われているかに注目すると、理解が深まるでしょう。

意味のイメージ
capitalist
意味(1)

資本家

意味(2)

《まれ》資本主義者

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