最終更新日:2024/08/31

a person of low social status, usually who works on a farm

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元となった辞書の項目

peasant

【名/C】(ヨーロッパなどの小さい農地を所有して耕作する) 農夫 / 借地農民,小作農 / 《軽蔑して》 小百姓, 無学者

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解説

以下では、英単語 peasant をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: peasant

品詞: 名詞 (countable)

日本語の意味: 農民、農夫、百姓

英語での定義: A member of a class of low social status that often works the land, especially in historic or medieval contexts.

「peasant」は、主に歴史的あるいは中世の農村部において、土地を耕して生活していた農民を指します。日常会話では「農民」や、より口語的には「田舎者」のようなニュアンスで使われることもありますが、若干古風・歴史的な響きがあります。「中世ヨーロッパにおける農民」などを思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。現代では、特定の国や地域の農民階級を指すこともあります。


  • 活用形:


    • 単数形: peasant

    • 複数形: peasants

    • 所有格: peasant’s / peasants’


  • 他の品詞:


    • 形容詞形とする場合: peasant-like (農民のような) など、一時的に形容詞的に使う表現もありますが、あまり一般的ではありません。

    • 「peasantry (名詞)」は peasant の集合的概念(農民階級)を表します。


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)


    • B2: 日常会話よりもやや専門的な分野や歴史・社会問題などで使われる語彙なので、やや上級レベルの単語です。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹 (root): peas (ラテン語 pags に由来する説などがありますが、複数の言語からの影響を受けています)

  • 接頭語 (prefix): 特になし

  • 接尾語 (suffix): 特になし

詳細な意味


  1. 歴史的・社会的文脈で、荘園や村で働いていた農民。中世ヨーロッパなどで土地を耕しながら領主に従属していた階級を指すことが多い。

  2. 転じて、発言や態度が下品または無教養だと思われる人を侮蔑的に「peasant」と呼ぶこともあるが、ニュアンスが強いため注意が必要。

関連語や派生語


  • peasantry (名詞): 農民階級

  • peasant-like (形容詞): 農民らしい、質素な様子を形容するときに用いられる場合がある

よく使われるコロケーション(共起表現)


  1. peasant farmer(農民の農業従事者)

  2. peasant society(農民社会)

  3. peasant revolt(農民反乱)

  4. peasant life(農民生活)

  5. peasant class(農民階級)

  6. landowning peasant(土地を所有する農民)

  7. peasant economy(農民経済)

  8. peasant family(農民家庭)

  9. peasant woman(農民女性)

  10. peasant costume(農民衣装)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「peasant」は、フランス語の「paysan(農民)」から派生した英語で、中世フランス語の「païsant(田舎の人、農民)」に由来します。さらに遡るとラテン語の「pagus(農村・村)」に関係があります。

ニュアンス・使用時の注意


  • 歴史的文脈: 中世ヨーロッパ社会など、封建時代の文脈で用いられることが多いです。

  • 侮蔑的用法: 現代では「教養がない」「粗野だ」と批判的に使われることもあるため、使い方には注意が必要です。

  • フォーマル/カジュアル: 歴史や社会学の文脈ではフォーマルに使われますが、相手を「田舎者」的に見下す用法はカジュアルかつ侮蔑的。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 (countable): 「a peasant / peasants」という形で数えられます。

  • 一般的な構文:


    • “He was born a peasant.”(彼は農民として生まれた)

    • “The peasants revolted against the lord.”(農民たちは領主に対して反乱を起こした)


  • 使用シーン: 歴史を語る際や社会学的議論でしばしば登場。現代の日常会話では多用されませんが、比喩や侮蔑的表現で使われることがあります。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I felt like a peasant in that fancy restaurant.”

    (あの豪華なレストランでは、自分がまるで農民のように感じたよ。)


  2. “Don’t call him a peasant just because he’s from the countryside.”

    (田舎出身だからって、彼のことを農民呼ばわりしないでよ。)


  3. “Her grandmother grew up as a peasant in a remote village.”

    (彼女のおばあさんは人里離れた村で農民として育ったんだ。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “In this report, we analyze how modern small-scale farmers differ from historical peasants.”

    (本報告書では、現代の小規模農家が歴史的な農民とどのように異なるかを分析します。)


  2. “Our company is collaborating with local peasants to produce organic vegetables.”

    (当社は地元の農民と提携して有機野菜を生産しています。)


  3. “During medieval times, peasants were rarely involved in trade agreements.”

    (中世の時代、農民が貿易協定に関わることはほとんどなかった。)


学術的・歴史的文脈での例文


  1. “The peasant communities of 14th-century Europe faced extreme hardships due to heavy taxation.”

    (14世紀ヨーロッパの農民共同体は重税によって深刻な困難に直面していた。)


  2. “Anthropologists have studied peasant societies to understand traditional farming practices.”

    (人類学者たちは伝統的農法を理解するために農民社会を研究してきた。)


  3. “Peasant uprisings were often sparked by excessive feudal dues and unfair treatment.”

    (農民の蜂起は多くの場合、過度な封建的租税や不当な扱いによって引き起こされた。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. farmer(農家、農夫)


    • 「farmer」は現在も広く使われる語で、農作業を生業とする人を一般的に指します。「peasant」は社会階級的な意味合いが強く、やや古風・歴史的。


  2. countryman(田舎の人)


    • 国籍や田舎住まいを示す語ですが、人によっては「田舎者」として侮蔑的に使われる場合もある。


  3. rustic(田舎者、田舎風の)


    • 「peasant」のように古風な印象を持たせますが、会話では「素朴な」「田舎の」という意味合いが強い。


反意語


  • noble(貴族)


    • 「農民」よりも上位階級を示す言葉で、封建社会では対極的な位置づけ。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈpɛz.ənt/

  • アクセント: 最初の音節「pe」に強勢が置かれます。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では /ˈpɛz.ənt/、イギリス英語でも同様に発音されます。

  • よくある間違い: [peasant] の真ん中の [s] を /z/ と発音せずに /s/ としてしまうことがありますが、正しくは /z/ に近い音です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “peasant” は “peasent” や “peassant” と間違えられる場合があります。

  • 位置取りの誤り: 歴史的・階級的ニュアンスが強い言葉なので、現代の農業従事者を全て「peasant」と呼ぶのは誤り。現代だと単に「farmer」の方が一般的。

  • 侮蔑表現としての誤用: 「田舎者」「粗野な人」として軽率に使うと失礼になることがある。ビジネスやフォーマルな場では控えるのが無難。

  • 試験対策: 歴史や文化に関する読解問題や文章で出てくる可能性があります(英検・TOEIC 英文読解など)。特に中世史を扱う長文に登場しやすい単語です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「peas + ant」のイメージで覚える

    実際の語源とは異なりますが、「豆(peas)+アリ(ant)」と無理やりイメージすると「働き者の農民」として結びつけて記憶しやすいかもしれません。

  • 歴史絵巻や中世ヨーロッパの農村風景を思い浮かべる

    「貴族(noble)」と対比することで、階級差を意識した覚え方ができます。

  • スペリングで “pea” + “s” + “ant”

    と分解しながら書き取り練習をすると、ミスを減らせます。


以上が peasant の詳細解説です。歴史や社会の文脈で見かけることが多い単語なので、歴史小説や中世を扱う学問などでよく目にするでしょう。日常会話ではめったに使われないものの、侮蔑的なニュアンスを含む場合があるので注意して使いましょう。

意味のイメージ
peasant
意味(1)

(ヨーロッパなどの小さい農地を所有して耕作する)農夫;借地農民,小作農

意味(2)

《軽蔑して》小百姓;無学者

学術英単語(NAWL) / 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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