bacterial
1. 基本情報と概要
単語: bacterial
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): relating to or caused by bacteria
意味(日本語): 細菌の、または細菌による
「bacterial」は、「細菌に関連する」という意味を持ちます。たとえば「bacterial infection(細菌感染)」などのように使われます。医学や生物学の分野でよく使われる単語ですが、日常会話でも「細菌感染」の文脈などで使われることがあります。
活用形: 形容詞なので、一般的には活用形はありません(比較変化をとらない形容詞)。
- 比較級・最上級ではほとんど使われませんが、理論上 “more bacterial / most bacterial” は文脈によってはありえます(非常に稀です)。
他の品詞になった例:
- bacteria (名詞) : 「細菌」
- bacterium (名詞) : 「細菌」の単数形
CEFRレベル: B2 (中上級)
「bacterial」は専門的ですが、医学や科学の基礎用語としては比較的よく出てきます。日常英会話で多用するわけではありませんが、ニュースなどで「bacterial infection」といったフレーズは耳にする給与があります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語:特になし
- 語幹:bacteri- (→ “bacteria” 「細菌」から)
- 接尾語:-al(形容詞を作る)
「bacterial」は、“bacteria(細菌)”に形容詞化の接尾語“-al”が付いた形で、「細菌の~」「細菌による~」という意味を持ちます。
派生語/類縁語
- bacteria (名詞・複数形):「細菌たち」
- bacterium (名詞・単数形):「細菌(1個体)」
- bactericidal (形容詞):「殺菌性の」
- bacteriophage (名詞):「バクテリオファージ(細菌に感染するウイルス)」
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- bacterial infection → 細菌感染
- bacterial colony → 細菌コロニー(培養して増えた集団)
- bacterial culture → 細菌培養
- bacterial growth → 細菌の増殖
- bacterial resistance → 細菌の耐性
- bacterial strain → 細菌株
- bacterial contamination → 細菌汚染
- bacterial flora → 細菌叢(そう)
- bacterial environment → 細菌環境
- bacterial toxin → 細菌毒素
3. 語源とニュアンス
語源
- “bacterium” は近代ラテン語の単語で、ギリシャ語の “baktērion”(杖のような形状を指す)に由来します。
- そこから “bacteria”「細菌(複数形)」が広まり、さらに “bacterial” という形容詞が派生しました。
ニュアンスと使用時の注意
- 医学・生物学・化学分野で専門的に使われることが多いですが、「細菌感染」を指す日常会話でも汎用的に使われます。
- 「ウイルス性(viral)」や「真菌性(fungal)」と区別して用いられるため、誤用しないよう注意が必要です。
口語か文章か、カジュアルかフォーマルか
- 医学や科学での解説ではフォーマルかつ専門的な表現として使われます。
- 日常会話では「bacterial infection」というように、わりと一般的に使われていますが、どちらかといえば専門寄りです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞の前に置くのが基本
例: “bacterial infections,” “bacterial cultures” - 他動詞や自動詞としての用法はありません。
- 比較級や最上級も理論上は可能ですが、ほとんど使われません(例: “more bacterial in origin” など、非常に限定的)。
- フォーマル/カジュアル: 一般的にフォーマル寄り。ただし「感染症」を説明する場合には日常レベルでも使われます。
一般的な構文例
- “X is caused by a bacterial infection.” (Xは細菌感染によって引き起こされる)
- “The disease has a bacterial origin.” (その病気は細菌由来である)
イディオム
- 特に「bacterial」に基づくイディオムはありませんが、医学用語や科学用語との複合的なフレーズが多いです。
5. 実例と例文
日常会話で使われる例文 (3つ)
“I think I have a bacterial infection in my throat.”
→ 「喉に細菌感染があると思うの。」“The doctor said this rash might be bacterial.”
→ 「医者によると、この発疹は細菌性かもしれないって。」“Be careful when cooking chicken to avoid bacterial contamination.”
→ 「鶏肉を調理するときは、細菌汚染を防ぐように気をつけてね。」
ビジネスで使われる例文 (3つ)
“Our company is developing a new product to reduce bacterial contamination in food processing.”
→ 「当社は食品加工における細菌汚染を減らす新製品を開発しています。」“Bacterial growth in the manufacturing line must be tracked carefully to maintain quality.”
→ 「製造ラインでの細菌増殖は品質を維持するために注意深く監視されなければなりません。」“We need to ensure the facility meets the required bacterial safety standards.”
→ 「施設が求められる細菌安全基準を満たしていることを確認する必要があります。」
学術的な文脈で使われる例文 (3つ)
“The study explored various bacterial strains found in extreme environments.”
→ 「その研究では、極限環境で発見された様々な細菌株を調査しました。」“Bacterial resistance to antibiotics is a major concern in modern healthcare.”
→ 「抗生物質に対する細菌の耐性は、現代医療において深刻な懸念事項です。」“Recent research focuses on bacterial genetics to develop new therapeutic approaches.”
→ 「最近の研究は新しい治療法を開発するために細菌の遺伝学に注目しています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
microbial (微生物の)
- 菌類だけでなく、バクテリア、ウイルスなどあらゆる微生物に関わる包括的な意味を持ちます。
- 「bacterial」は細菌限定、「microbial」はより幅広い。
- 菌類だけでなく、バクテリア、ウイルスなどあらゆる微生物に関わる包括的な意味を持ちます。
infectious (感染性の)
- 原因が「細菌」「ウイルス」「真菌」など、あらゆる病原体に対して幅広く使われます。
- 「bacterial」は細菌が原因の場合に特定して使われます。
- 原因が「細菌」「ウイルス」「真菌」など、あらゆる病原体に対して幅広く使われます。
septic (腐敗性の、敗血症の)
- 病気や傷などが細菌感染によって悪化している状態、またはそれに関連する場面で用いられます。
- 「bacterial」は単に「細菌が原因」という意味。ニュアンスが異なります。
- 病気や傷などが細菌感染によって悪化している状態、またはそれに関連する場面で用いられます。
反意語
- viral (ウイルスの)
- fungal (真菌の)
どちらも原因が細菌ではなく、ウイルスや真菌であることを示す際に対比的に使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /bækˈtɪriəl/
- イギリス英語: /bækˈtɪə.ri.əl/
いずれも “bac-TEER-i-al” のように、第2音節「-teer-」に強勢が置かれます。
- アメリカ英語は [bæk-tɪr-i-əl]
- イギリス英語は [bæk-tɪə-ri-əl] と、ティア(ɪə)という二重母音が入る傾向があります。
よくある発音の間違い
- “bac-te-ri-al” の「te」のところにストレスがないと伝わりにくい。
- “bacteri*al*” の “al” を曖昧に発音しがちなので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “bacterial” を “bactieral” として「i」と「e」が入れ替わってしまう。
- 終わりの “-al” を “-ial” と間違えるなど。
- “bacterial” を “bactieral” として「i」と「e」が入れ替わってしまう。
- 同音異義語との混同
- 類似した発音をする単語はあまりありませんが、“viral” (ウイルス性の) などとの混同に注意。
- 類似した発音をする単語はあまりありませんが、“viral” (ウイルス性の) などとの混同に注意。
- 名詞 “bacteria” との混同
- “bacteria” は「細菌(複数形)」、 “bacterial” は形容詞。
- “That’s a bacteria infection.” は誤用で、正しくは “That’s a bacterial infection.”
- “bacteria” は「細菌(複数形)」、 “bacterial” は形容詞。
- 試験対策
- TOEICよりも英検や医学系・科学系の試験などで登場する傾向が高い用語です。
- 文脈から「細菌性かウイルス性か」などを問う問題が出る場合があります。
- TOEICよりも英検や医学系・科学系の試験などで登場する傾向が高い用語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “bacteria(バクテリア)” に “-al” を足して「細菌の~」という形容詞化、と覚えるとわかりやすいです。
- 「bac-teer-」の部分にアクセントがあるので、発音でも “-TEER-” を強く意識すると記憶に残りやすいです。
- “bacterial = bacteria + al” というシンプルな式でもイメージできます。
- 理科や生物の教科書で「細菌性」の話題が出たら “bacterial” を思い浮かべましょう。
以上が「bacterial」の詳細解説です。医学・生物学分野で頻繁に登場するので、しっかり区別しながら習得してください。
バクテリアの,細菌の