最終更新日:2025/12/04

To breathe out in a way to show boredom or disappointment

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元となった辞書の項目

sigh

動詞

(悲しみ・疲れ・安心などで)ため息をつく《+with+名》;(…を)嘆いてため息をつく《+over+名》 / 〈風などが〉ため息をつくような音を立てる / 《文》(…を)思って(あこがれて)ため息をつく《+for(after)+名》

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彼女は良い知らせを聞いて安心してため息をついた。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: sigh

品詞: 動詞(他に名詞としても使われます)

CEFR レベル: B1(中級)


  • B1(中級): 日常生活の範囲内であれば、多少複雑な話でもやりとりできるレベル

意味(英語・日本語)


  • 英語: to let out a long, deep, audible breath expressing sadness, relief, tiredness, or longing

  • 日本語: 「ため息をつく」という意味です。がっかりしたり、疲れたり、ほっとしたりしたときに思わず息を吐き出すときに使う単語です。

「sigh」は、「ああ……」と息を吐いたときの感情を表す動詞です。悲しそうな気持ちや、諦め、もしくは安堵の気持ちを含めて、感情とともに息を吐き出すニュアンスがあります。

活用形


  • 原形: sigh

  • 三人称単数現在形: sighs

  • 現在分詞/動名詞: sighing

  • 過去形: sighed

  • 過去分詞: sighed

他の品詞になった時の例


  • 名詞形 (a sigh): 「ため息」という意味で使われます。

    例: He let out a long sigh.(彼は長いため息をついた)


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 「sigh」は一語から成る短い単語で、接頭語や接尾語がついていない単純な語です。

  • 語幹自体も “sigh” だけなので、特別な接頭辞や接尾辞はありません。

派生語や類縁語:


  • sighing (動名詞・形容詞的に使われる): ため息をつくこと、ため息をついている状態

  • sighed (過去形・過去分詞)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. let out a sigh(ため息をつく)

  2. sigh heavily(深いため息をつく)

  3. sigh with relief(安堵のため息をつく)

  4. sigh in frustration(苛立ちのため息をつく)

  5. sigh wistfully(物思いにふけるようにため息をつく)

  6. a soft sigh(かすかなため息)

  7. breathe a sigh(ため息をつく、息を吐く)

  8. stifle a sigh(ため息をこらえる)

  9. sigh of resignation(諦めのため息)

  10. sigh of exhaustion(疲労によるため息)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 「sigh」は中英語 (Middle English) の “sighen” や古英語 (Old English) の “sīcan” に由来するとされ、昔から “ため息をつく” という意味で使われてきた歴史ある単語です。

ニュアンス:


  • 多くの場合、悲しみ・落胆・疲労・安堵など、何らかの感情から自然と息を吐き出すイメージがあります。

  • 文章でも会話でも比較的カジュアルに使われますが、感情面を強調する表現としてフォーマルな文脈で使うこともあります。

  • ただし、ビジネスシーンでネガティブなイメージを与えたくない場合は注意が必要です(特に与える印象が大きいので)。


4. 文法的な特徴と構文


  • 動詞 (自動詞): 通常は「sigh [人がため息をつく]」という形で自動詞として使われ、目的語を直接取らないことが多いです。


    • 例: I sighed deeply.(私は深いため息をついた)


  • 時には目的語を取る場合もあるが稀: 例えば「Emily sighed her sorrow.(エミリーは悲しみをため息に込めた)」のように詩的な表現として使われることもありますが、一般的ではありません。

  • 「sigh for 〜」のように「〜を求めて嘆く・ため息をつく」という形もあります。

  • フォーマル/カジュアルの差は文脈次第ですが、元々感情のこもった表現なので会話でも文章でも広く使えます。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I sighed when I realized I had forgotten my keys again.”

    (鍵をまた忘れたと気づいて、ため息をついた。)

  2. “She sighed with relief after finishing her final exam.”

    (彼女は期末試験を終えて、ほっとしたため息をついた。)

  3. “He just sighed and shook his head when he saw the mess.”

    (彼はその散らかった状態を見て、ただため息をついて首を振った。)

ビジネスでの例文(3つ)


  1. “My boss sighed when he heard about the delayed shipment.”

    (上司は出荷の遅延の話を聞いて、ため息をついた。)

  2. “She sighed quietly before entering the meeting, preparing herself for the tough negotiation.”

    (厳しい交渉に備えて、彼女は会議室に入る前に静かにため息をついた。)

  3. “The team leader sighed at the thought of having to redo the entire project plan.”

    (チームリーダーは、プロジェクト計画を一からやり直さねばならないと考え、ため息をついた。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The researcher sighed upon discovering the experimental error in the final stage of the study.”

    (研究者は研究の最終段階で実験の誤りを発見し、ため息をついた。)

  2. “He sighed as he reviewed the extensive data set, realizing the analysis would take much longer than anticipated.”

    (彼は膨大なデータを見返し、想定以上の時間がかかると気づいてため息をついた。)

  3. “When reading the complex theoretical framework, the student sighed at its overwhelming detail.”

    (複雑な理論的枠組みを読んでいるとき、その学生は圧倒的な内容にため息をついた。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(シノニム)


  1. exhale(息を吐く):単に息を吐くという意味で、感情的ニュアンスは弱め

  2. groan(うめく):ため息よりも苦しさや不快感が強い響き

  3. moan(うめき声をあげる):痛みや悲しみを強調する響き

反意語(アンティノム)


  • laugh (笑う):悲しみや落胆を表す sigh のイメージとは逆に、陽気や喜びを表す動き

  • cheer (歓声を上げる):こちらもポジティブな声を上げる動作として、sigh とは対照的

「sigh」は雰囲気としてやや落ち着きがあり、やる気が落ちたり安堵したりする場面でよく使われます。類似表現であっても「groan」「moan」はより苦悶や不快感が強調される点が違いです。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /saɪ/

  • アメリカ英語・イギリス英語ともに、ほぼ同じ /saɪ/ と発音します。

  • 強勢(アクセント)は1音節しかないため、特になし(単音節のまま /saɪ/)。

  • 発音でよくある間違いとしては、「sign (/saɪn/)」と混同して “サイン” のように伸ばしてしまうことなどが挙げられます。

  • 「sigh」の方は最後に “n” の音が無く、あくまでも “サイ” という感じです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “sight” (視力・光景) と間違えて綴ってしまう場合があります。

  • 同音異義語: 同音異義語としてはあまり一般的なものはありませんが、「サイ」と発音する語(“psyche” は /saɪk/ なのでほぼ同音に近い)と混同しないよう注意。

  • TOEIC・英検などの試験対策: 直接的な出題は頻繁ではありませんが、文章読解中に、キャラクターの心情や雰囲気を描写する際に出てくる可能性があります。流れを読むのに重要な動詞です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「sigh」は「サイ」と短く発音し、感情をこめて息を吐くイメージ。

  • 「ため息 = 気持ちの “さいご” に吐き出す息」という連想を作ると覚えやすいかもしれません( “sigh” = “サイゴの息”?という語呂合わせ的な発想)。

  • 感情を現すときに “ああ…” という声に一番近い表現の一つです。感情表現と併せて覚えると定着しやすいでしょう。


これらのポイントを押さえておくと「sigh」を使いこなしやすくなります。ため息だけでなく、人の気持ちの起伏を表す重要な動詞ですので、ぜひ感情表現のバリエーションに取り入れてみてください。

意味のイメージ
sigh
意味(1)

〈風などが〉ため息をつくような音を立てる

意味(2)

《文》(…を)思って(あこがれて)ため息をつく《+for(after)+

意味(3)

(悲しみ・疲れ・安心などで)ため息をつく《+with+》;(…を)嘆いてため息をつく《+over+

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