最終更新日:2025/12/04

To result or happen due to a particular event

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元となった辞書の項目

arise

動詞

〈問題・事件などが〉起こる,現れる /《Aから》生じる《from A》

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解説

以下では、動詞「arise」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語: arise

日本語: (問題や状況などが)生じる、起こる

「arise」は自動詞で、「問題や困難が起きる」「チャンスや出来事が突然現れる」場合などに用いられる単語です。たとえば「トラブルが発生した」というようなときに使われます。フォーマルな文章や会話でもよく使われる表現ですが、カジュアルな場面では「come up」や「happen」がしばしば使われることもあります。


  • 品詞: 動詞(自動詞)

  • 活用形:


    • 原形:arise

    • 過去形:arose

    • 過去分詞:arisen

    • 現在分詞:arising


その他の品詞形


  • 「arise」から直接の形容詞や名詞は派生しにくいですが、語幹である「rise」を含む名詞「rise」(上昇)や動詞「rise」(上がる)とは関連があります(下記「2. 語構成と詳細な意味」で言及)。

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 一般的な会話・文章でも目にする機会があり、抽象的・専門的な内容にも用いられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • arise は「a + rise」と分析できる場合がありますが、ラテン語接頭語の「a-」がついた形ではありません。古英語由来の「arisan」(現代の「arise」にあたる)を起源としており、「起き上がる」「出現する」という意味を持ちます。

派生語・類縁語


  • rise (動詞): 上昇する、起き上がる

  • rise (名詞): 上昇、増加

  • arisen (過去分詞形): 「arise」の過去分詞

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. a problem arises(問題が生じる)

  2. if the need arises(必要があれば)

  3. questions arise(疑問が浮かぶ)

  4. a conflict arises(対立が起こる)

  5. difficulties arise(困難が生じる)

  6. an opportunity arises(チャンスが訪れる)

  7. confusion arises(混乱が起こる)

  8. unforeseen trouble arises(予期しないトラブルが生じる)

  9. when the occasion arises(場合があれば)

  10. from this situation arises...(この状況から~が現れる)


3. 語源とニュアンス

語源

「arise」は古英語の「ārīsan」に由来します。語源的には「起き上がる」「立ち上がる」というニュアンスがあり、そこから「新たに生まれる」「自然に(または突然)起こる」という意味へ派生しました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • フォーマル度: 「arise」はややフォーマルに聞こえます。カジュアルな会話では「come up」や「happen」がしばしば好まれます。

  • 主に文章・スピーチなどで使用: ビジネス文書や講演、報告書などで「問題が発生した」と書くときに「arise」が使われることが多いです。

  • 感情的な響き: 問題・状況の「自発的発生」を表すため、ややかしこまった雰囲気や急なイメージを含みます。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • Something arises (from ...): 「(~から)何かが生じる」という表現で、原因や背景を伴うことが多い。


    • 例: Some complications arose from the misunderstanding.(誤解からいくつかの複雑な問題が生じた。)


  • When/If the need arises,...: 「必要があれば/...となったら」という条件を表す構文。

イディオム


  • arise from ashes: 文字通り「灰から立ち上がる」という表現で、困難な状況から復活するニュアンスを指す。


    • 例: After the company’s bankruptcy, it arose from the ashes to become successful again.


他動詞/自動詞の使い分け

「arise」は 自動詞 であるため、目的語を直接取らず、「何かが起きる」という状況を表します。同じ意味合いで、他動詞型に近い表現としては「bring about(~をもたらす)」などがあります。


5. 実例と例文

以下、日常会話・ビジネス・学術的な文脈の3つに分けて例文を提示します。全体的にネイティブが自然に使いそうなフレーズを意識しています。

① 日常会話シーン(3例)


  1. “If any questions arise during our trip, just let me know.”

    (旅行中に何か質問が出てきたら、いつでも教えてね。)

  2. “Problems can arise when you least expect them.”

    (問題は予想もしないときに発生するものだよ。)

  3. “I’ll help you if the need arises.”

    (必要があれば手伝うよ。)

② ビジネスシーン(3例)


  1. “New issues arose after we tested the software update.”

    (ソフトウェアのアップデートをテストした後、新たな問題が生じました。)

  2. “Should any conflict arise among team members, please report it immediately.”

    (チームメンバー間で問題が起きた場合は、すぐに報告してください。)

  3. “When the need arises for extra staff, we’ll consider hiring temporary workers.”

    (追加の人員が必要になった際は、臨時スタッフを雇うことを検討します。)

③ 学術的な文脈(3例)


  1. “Several hypotheses arise from the initial findings of this study.”

    (この研究の初期結果からいくつかの仮説が浮上した。)

  2. “Disputes often arise in interdisciplinary research due to differing methodologies.”

    (学際的研究では、異なる手法のためにしばしば対立が起こる。)

  3. “Such ecological imbalances arise when invasive species spread uncontrollably.”

    (外来種が制御不能に拡散すると、このような生態学的なバランスの乱れが生じる。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. occur(起こる)


    • 「arise」よりも一般的な表現で、「出来事が起きる」というニュアンス。

    • 例: An error occurred during the installation.


  2. happen(起こる)


    • 「思いがけず何かが起こる」カジュアルな響き。

    • 例: It happened suddenly.


  3. come up((物事が急に)出現する)


    • 会話中などで「話題が出る」「問題が浮上する」など、口語でよく使われる。

    • 例: A problem came up at the meeting.


反意語


  • disappear, dissolve


    • いずれも「問題・状況が消える」「解消される」を表す語になります。直接的な対義語としては “be resolved” (解決される) なども考えられます。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /əˈraɪz/

  • アメリカ英語(AmE): アライズ(ア-ライz のように発音)

  • イギリス英語(BrE): アライズ(ややあいまい母音「ə」に注意)

  • アクセントは第2音節「-rise」の「rai」に来ます。

  • よくある間違いとして、語頭の「a-」を強く読んで「エイライズ」としすぎないように注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • 「arise」は「a + rise」ですが「arisee」「arice」などに誤りやすいので注意。


  2. 同音異義語との混同


    • 「arise」と「arouse」は別の単語。「arouse」は「刺激する」という意味合い(他動詞)です。


  3. 「arise」の方が「occur」「happen」よりもフォーマル・やや硬い


    • TOEICや英検などのテストでも、文中の語彙として出題されることがあります。文脈に合わせて類義語との正しい区別が問われることが多いです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語形で覚える: “arise, arose, arisen” のように、「-ise → -ose → -isen」の変化をリズミカルに覚える。

  • 「a + rise」でイメージ: 「rise(上がる、立ち上がる)」の前に「a」が付くことで「何かが突然立ち上がる・生じる」と連想すると覚えやすいです。

  • ストーリーづけ: 「新しい問題が“RISE”して目の前に“A”出てきた」とイメージすると、問題が突如「生じる」感じが頭に残りやすいです。


以上が動詞「arise」の包括的な解説です。問題や機会が「自然に・突然に発生する」ときに使うややフォーマル寄りの単語であり、文脈によって「occur」「happen」「come up」などとの使い分けを意識すると、よりネイティブらしい英語が身につきます。

意味のイメージ
arise
意味(1)

〈問題・事件などが〉起こる,現れる

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意味(2)

《Aから》生じる(result)《from A》

どうしてこんな誤解が生じたのだろう。

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意味(3)

《古・詩》起き上がる,立ち上がる

意味(4)

《英ではまれ》(霧・煙などが)立ちのぼる,湧きあがる

基礎英単語(NGSL)/ 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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