最終更新日:2024/08/31
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元となった辞書の項目

require

動詞

〈他〉(義務・条件として) ...を必要とする / (物事)を命じる, を強制する / (人)に命じる

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解説

以下では、英単語 “require” (動詞) を、できるだけ詳細に解説していきます。


1. 基本情報と概要

意味 (英語)

“require” = “to need something, or to make it necessary for someone to do something”

意味 (日本語)

「~を必要とする」「~を要求する」「(法や規則などが)~することを義務付ける」

必ず何かをしなければならない、あるいは何かが欠かせないというニュアンスの強い動詞です。「want(欲する)」や「need(必要)」よりも、法的・規則的あるいは必然性の高い文脈で用いられることが多いです。

品詞

動詞 (transitive verb: 他動詞)

活用形


  • 現在形: require / requires (主語が3人称単数の場合)

  • 過去形: required

  • 過去分詞形: required

  • 現在分詞形: requiring

他の品詞形


  • requirement (名詞) 「必要条件、要件」


    • 例: The basic requirement for this job is a college degree.


  • required (形容詞) 「必須の、義務付けられた」


    • 例: It’s required reading for the course.


CEFRレベル

B2(中上級)


  • 「require」は比較的フォーマルな場面でもよく使われるため、日常会話以上のレベルでの理解があると使いこなしがスムーズになります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: re- 「再び」や「強調」を示すことが多い接頭語ですが、ラテン語由来の “requirere” では「強く求める」というニュアンスが含まれます。

  • 語幹: -quire (ラテン語の quaerere =「探す、求める」)

関連・派生語


  • requirement (名詞) 「必要条件」

  • required (形容詞) 「必須の」

  • prerequisite (名詞) 「前提条件」(やや意味が近い派生的な単語として)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. require assistance(助けを必要とする)

  2. require attention(注意を要する)

  3. require approval(承認が必要である)

  4. require authorization(許可を要する)

  5. require funding(資金を要する)

  6. require maintenance(メンテナンスが必要である)

  7. require proof(証拠を必要とする)

  8. require clarification(明確化を要する)

  9. require immediate action(即時対応が必要である)

  10. require additional resources(追加リソースを必要とする)


3. 語源とニュアンス

語源


  • Middle English “require(n)” → Old French “requerre” → Latin “requirere” (“re-” + “quaerere” = 探し求める/要求する)

  • もともとは「強く求める」という意味合いがあります。

微妙なニュアンス


  • 「必須」となるものを要求する際に使われるため、「やらなくてもよい」わけではなく、強制力に近い響きがあります。

  • 法律や規則、契約など、少しフォーマルな場面で頻出します。

使用時の注意点


  • 口語でも使えますが、“need” よりやや硬い印象です。ビジネス文書やオフィシャルな状況での使用が多いです。

  • 「義務づける」ニュアンスが含まれやすいので、人に依頼する柔らかい表現としては、「Would you mind ~?」などを用いる方が丁寧です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 一般的には他動詞で、「require + 目的語」の形をとります。

    例: The exam requires careful preparation.


  • “require (someone) to do (something)” の形で「(人)に~することを要求する」という表現が可能。

    例: The rule requires everyone to wear a face mask.


イディオムや構文例


  1. be required to do ~ (~することを義務付けられている)


    • 例: Employees are required to clock in every morning.


  2. require that + 主語 + (should) + 動詞原形 (ややフォーマル)


    • 例: The regulations require that all cars (should) pass an annual inspection.

      ※ “should” は省略可能ですが、よりフォーマルに聞こえます。


フォーマル/カジュアルの使い分け


  • “require” はフォーマル寄り。カジュアルな場面では “need” などをよく使います。


5. 実例と例文

日常会話 (3つ)


  1. “Do you require any help with your luggage?”

    (お荷物のお手伝いは必要ですか?)

  2. “This recipe requires only a few ingredients, so it’s easy to make.”

    (このレシピは材料が少ししか要らないから作りやすいよ。)

  3. “Some people require more sleep than others.”

    (人によっては他人よりも多くの睡眠を必要とするものだよ。)

ビジネス (3つ)


  1. “The manager requires a weekly progress report from each team member.”

    (マネージャーは各チームメンバーに毎週進捗レポートを要求している。)

  2. “Completing this project on time will require close coordination between departments.”

    (このプロジェクトを期限どおりに終えるには、部門間の緊密な連携が必要となる。)

  3. “We are required by law to file these documents before the end of the month.”

    (我々は法律により、今月末までにこれらの書類を提出するよう義務付けられています。)

学術的 (3つ)


  1. “The experiment requires precise measurements of the chemical reaction.”

    (その実験は化学反応の正確な測定を要する。)

  2. “Doctoral programs often require candidates to publish a research paper.”

    (博士課程ではしばしば、研究論文の発表が必要とされる。)

  3. “Conducting this survey will require ethical approval from the review board.”

    (この調査を実施するには、倫理審査委員会の承認が必要となる。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. need(必要とする)


    • カジュアルで広範に使用。「必須」というよりは「必要性」を淡く示す場合が多い。


  2. demand(要求する)


    • 「強く要求する、一切の拒否を認めない」ニュアンスが強い。


  3. call for(~を求める、~を必要とする)


    • 「状況が~を必要とする」という含みがある。ややカジュアルにも使われる。


  4. necessitate(~を必要とする)


    • “require” と近いが、学術的・フォーマルな響き。論文などでよく使う。


反意語


  • do not need(必要としない), be unnecessary(必要でない)


    • “unnecessary” は形容詞で「必要でない」という意味。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /rɪˈkwaɪɚ/

  • イギリス英語: /rɪˈkwaɪə/

アクセントの位置


  • 「re-QUI-re」の「QUI」の部分にアクセントがきます。

よくある発音の間違い


  • “ri-quA-yer” と母音を正確に発音しないケースがあるので注意。

  • “re-quest” (リクエスト) と混同されやすいが、母音と子音が異なるので区別が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “requier,” “requiere” などとつづり間違えることがあるので注意。

  • “request” と混同しやすい: “request” は「お願いする」、 “require” は「必要とする」や「義務付ける」。意味が異なるので気をつけましょう。

  • 試験問題で頻出: TOEICや英検などで法的・ビジネス要件を表す文脈で「require」が出ることが多いです。特にパート5(文法穴埋め)やリーディングセクションでの語彙問題として注意しておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “re-” = 再び、または強調 / “quire” = 求める

    → 「強く求める、再び求める」イメージ

  • 「要件(requirement)」という単語から派生をイメージすると覚えやすいです。

  • スペリング: “re” + “quire” の部分をしっかり意識すると綴りミスが減らせます。

  • 「法やルールによって必須とされる」という文脈でよく使われると覚えておくと、自然に使い方を思い出しやすいでしょう。


以上が動詞“require”の詳細解説です。特に「必須」「義務づける」という強いニュアンスを持つ点がポイントなので、使う場面や文脈を押さえると効果的に表現できます。

意味のイメージ
require
意味(1)

(義務・条件として)…‘を'必要とする

意味(2)

〈物事〉‘を'命じる,強制する;〈人〉‘に'命じる

基礎英単語(NGSL)/ 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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