最終更新日:2025/11/29
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元となった辞書の項目

identity

名詞

〈U〉同一であること / 〈C〉〈U〉(人・物の)身元,正体 / 〈C〉独自性,個性

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彼は身元を明かさなかった。

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解説

以下では、名詞 identity をできるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要


  • 単語: identity

  • 品詞: 名詞 (noun)

  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)


    • 日常会話だけでなく、より深い社会的・文化的文脈や学術的文脈で使われることが多い単語です。


意味(英語・日本語)


  • 英語: The fact of being who or what a person or thing is; the distinct personality or characteristics of an individual or group.

  • 日本語: 人や物事が「それ」であることを確立する特性または本質。個人や集団の独自性を指して、「その人らしさ」や「そのグループらしさ」を意味します。

「自分が自分である」という感覚や属性を示す言葉です。心理学や社会学など学術的な文脈でもよく用いられますし、カジュアルな文脈でも「自分らしさ」や「身分」を表すときに使用されます。

活用形


  • 名詞なので直接的な活用はありませんが、複数形identities となります (例: cultural identities)。

他の品詞への変化例


  • 動詞: identify (身元・正体を明らかにする、識別する)

  • 形容詞: identical (同一の、全く同じ)

  • 副詞: identically (同一に)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源的要素: 「identity」はラテン語の “identitas” から来ています。


    • 「identitas」は「同じ」を意味する “idem” が由来となっています。


  • 接頭語 / 接尾語: 明確な接頭語はありませんが、-ity は名詞を作る際の代表的な接尾語で、「性質・状態」を表します。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. establish one’s identity(自分の身元[正体・個性]を確立する)

  2. confirm one’s identity(自分の身元[正体]を確認する)

  3. national identity(国民的アイデンティティ)

  4. cultural identity(文化的アイデンティティ)

  5. sense of identity(アイデンティティの感覚)

  6. identity crisis(アイデンティティ危機)

  7. identity theft(個人情報の盗難 / なりすまし)

  8. mistaken identity(人違い)

  9. protect one’s identity(身元[個人情報]を守る)

  10. identity card(身分証明書)


3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    「identity」はラテン語 “identitas” に由来し、その源は “idem”(同じ)です。フランス語経由(identité)で英語に取り入れられました。

  • 歴史的使用:

    当初は「同一性」や「同じ事物であること」の意味で用いられていましたが、近代以降に「個人の独自性やパーソナリティ」を示す文脈が強まっていきました。

  • ニュアンス / 使用時の注意:


    • 「自己同一性」「自分らしさ」を示すときには、心理学・社会学で頻出の用語です。

    • カジュアルにも「身分証明」を意味する場合があります(例: “Show me your identity.” は “Show me your ID card.” のややフォーマルな言い方)。

    • 真面目・フォーマルなシーンでも、学術的・公的機関の手続きなどでよく使われます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算 / 不可算:

    通常は不可算名詞的な使い方が多いですが、文脈によっては可算(複数形 identities)として使われることもあります。


    • 例: “They have multiple cultural identities.”(彼らは複数の文化的アイデンティティを持っている)


  • 一般的な構文・イディオム:


    • have an identity (of one’s own)(自分らしいアイデンティティを持つ)

    • lose one’s identity(自分らしさ・独自性を失う)

    • verify / confirm / prove one’s identity(身元・正体を証明する)


  • フォーマル/カジュアルの場面:


    • フォーマル: 学術論文、ビジネス文書、公的手続き(パスポートや免許証などの身分証明で “identity document” など)

    • カジュアル: 自己紹介、SNSのプロフィールなど、日常会話で「自分らしさ」を語るとき



5. 実例と例文

日常会話での例文(3例)


  1. “I’m trying to figure out my identity and what I really want to do in life.”

    (自分が本当にやりたいことは何なのか、アイデンティティを探っているところなんだ。)


  2. “He’s proud of his cultural identity.”

    (彼は自分の文化的アイデンティティを誇りに思っている。)


  3. “This document will help prove your identity at the airport.”

    (この書類があれば、空港で身元を証明しやすくなるよ。)


ビジネスシーンでの例文(3例)


  1. “Maintaining a consistent brand identity is crucial for customer recognition.”

    (一貫したブランドアイデンティティを維持することは、顧客に認知してもらうために不可欠です。)


  2. “We need to verify the client’s identity before sharing confidential information.”

    (機密情報を共有する前に、依頼人の身元を確認する必要があります。)


  3. “Their corporate identity really sets them apart from the competition.”

    (彼らの企業アイデンティティは、他社との差別化に大きく寄与している。)


学術的な文脈での例文(3例)


  1. “According to social psychologists, identity formation is influenced by both personal experiences and social interactions.”

    (社会心理学者によれば、アイデンティティの形成は個人的な経験と社会的な相互作用の両方に影響される。)


  2. “Sociologists often discuss the relationship between identity and power structures within society.”

    (社会学者はしばしば、社会における権力構造とアイデンティティの関係を論じる。)


  3. “The study examines how cultural identities evolve through globalization.”

    (この研究は、グローバル化によって文化的アイデンティティがどのように変化するのかを調査している。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms):


    1. individuality(個性)

    2. selfhood(自己、自己性)

    3. character(人格、性格)

    4. uniqueness(独自性)


※「identity」は「社会的・文化的な背景も含めた自己同一性」というニュアンスが強いですが、たとえば “individuality” は「個人の特性」により焦点を当てるなど、微妙な違いがあります。


  • 反意語 (Antonyms):


    1. difference(相違)

    2. anonymity(匿名、無名)

    3. indistinguishability(識別不能)


※ “anonymity” は「誰だか分からない」という意味で、破られたときに「identity(身元)」が明らかになるイメージです。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /aɪˈdɛn.t̬ə.ti/

    • イギリス英語: /aɪˈden.tɪ.ti/


  • アクセント:


    • アクセントは第2音節の “den” に置かれます(i-DEN-ti-ty)。


  • よくある発音ミス:


    • 第1音節を強く読んでしまったり、最後の “-ty” をあいまいに発音してしまうことが多いです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:


    • × identiti

    • × indentify(形似の動詞 identify と混同してしまう)


  • 同音異義語との混同:


    • “identify” (動詞) と混同して使ってしまうケースがあります。品詞が異なるので要注意です。


  • 試験対策:


    • TOEICや英検などでは、文脈の中で「身元の証明」や「自分の立ち位置・役割」を問う問題で出題されることがあります。

    • アカデミックな文章でも非常によく登場するため、リーディングセクションで要注意用語です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源からイメージする: “idem”(同じ)→ そこから「同一人物・物であること」という意味に派生。

  • スペリングのコツ: i-d-e-n-t-i-t-y と、小さく区切りながら確認すると覚えやすい (i+den+ti+ty)。

  • 勉強テクニック: “I am ID; I have identity.” のように、IDカードと関連づけて考えると「身元」「自分が何者か」という概念がセットで想起しやすいです。


以上が “identity” の詳細解説です。心理学や社会学、日常会話やビジネスの場面でも幅広く登場する重要な単語ですので、スペリングや発音、意味のニュアンスをしっかり押さえておいてください。

意味のイメージ
identity
意味(1)

〈C〉〈U〉(人・物の)身元,正体

意味(2)

〈C〉独自性,個性

意味(3)

〈U〉同一であること

基礎英単語(NGSL)/ 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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