最終更新日:2025/12/05
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元となった辞書の項目

inform

動詞

《...を》〈人〉に知らせる《of ...》 / 《...の》情報を提供する, 《...を》密告する《on, upon, against ...》

このボタンはなに?

私は彼に会議のことを知らせます。

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解説

以下では、動詞 “inform” を、学習者が理解しやすいようにできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英単語


  • inform

品詞


  • 動詞 (verb)

意味(英語)


  • “To give someone information about something.”

意味(日本語)


  • 「(人)に情報を伝える/知らせる」

  • 「誰かに何かを通知する、教える」というニュアンスです。相手に知らせたい内容を誠実に、正式に伝える感じが強い単語です。

活用形


  • 原形: inform

  • 三人称単数現在形: informs

  • 過去形・過去分詞形: informed

  • 進行形: informing

他の品詞形


  • information (名詞): [不可算] 「情報」

  • informer (名詞): 「情報提供者、密告者」

  • informed (形容詞): 「情報に通じた、博識の」

  • informative (形容詞): 「有益な情報を与える、情報量が多い」

難易度(CEFR レベルの目安)


  • B1:中級

    学習が進んだ段階で、日常会話やビジネスシーンでも使えるようになる単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: 特に明確な接頭語はない

  • 語幹: “form” のように見えますが、語源としては “informare” (ラテン語: 「形を与える」) に由来します。

  • 接尾語: 現代英語では “-form” が変化して動詞として確立しています。

関連語・派生語など


  1. information (n.)

  2. informative (adj.)

  3. informed (adj.)

  4. informant (n.)

  5. informer (n.)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. inform someone of something

    => (人)に何かを知らせる

  2. inform someone about something

    => (人)に何かに関して知らせる

  3. inform the public

    => 一般市民に周知させる

  4. inform the authorities

    => 当局に報告する

  5. inform a decision

    => (意思決定に)情報提供する/決定を行う上で影響を与える

  6. be informed about current events

    => 時事問題について知識がある

  7. inform policy

    => 政策立案に影響を与える

  8. fully inform

    => 十分に情報を提供する

  9. please be informed that…

    => 「…ということをお知らせいたします」

  10. inform someone in advance

    => 事前に知らせる


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “informare”(「形作る、心に刻み込む」)が語源です。情報を「形として与える」という概念がありました。

ニュアンス


  • “inform” は比較的フォーマルな響きがあり、公的・公式な場での「通知」「通達」によく用いられます。口語でも使えますが、ビジネス文書やアナウンスなど、丁寧かつ正式に情報を伝える際に使われやすい単語です。

  • 注意: 「inform on someone」の形で「(人)を密告する」という意味になることもあります。文脈で意味が変わるので留意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 主な構文


    • “inform + 目的語” (人や組織) + “of / about + 情報”

    • 例: “I informed him of the changes.” / “She informed us about the schedule.”


  2. 他動詞


    • “inform” は「(人)に情報を伝える」という他動詞として用いられます。

    • 「〜について知らせる」という場合、前置詞 ofabout を使うのが一般的です。


  3. フォーマル/カジュアル


    • フォーマル度: 中〜高

    • カジュアルな「教える/言う」には “tell” の方が頻度が高いですが、きちんとした場面や文書であれば “inform” を使う方が自然です。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I’ll inform you when I get more details.”

    (詳細がわかったらお知らせするね。)

  2. “Could you inform me if anything changes?”

    (何か変更があったら教えてもらえる?)

  3. “Please inform everyone that dinner is ready.”

    (みんなに夕食の準備ができたと知らせておいて。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We will inform all employees of the new policy next week.”

    (来週、新しい方針を全従業員に通知いたします。)

  2. “I regret to inform you that the meeting has been postponed.”

    (残念ながら、ミーティングが延期になったことをお知らせいたします。)

  3. “Please inform the client about the shipping delay.”

    (配送が遅れていることを顧客に知らせてください。)

(3) 学術的・専門的な文脈での例文


  1. “The study’s findings will inform the next phase of research.”

    (その研究結果は、次の研究段階に情報提供するでしょう。)

  2. “These data inform our understanding of climate change.”

    (これらのデータは、気候変動を理解する上で手がかりを与えます。)

  3. “We aim to inform policy makers with evidence-based reports.”

    (私たちは、エビデンスに基づくレポートで政策立案者の判断を支援することを目指しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. notify (通知する)


    • 「公式に知らせる」ニュアンスがやや強い。書類・メールなどで「告知する」イメージ。

    • 例: “We notified him of the results via email.”


  2. tell (言う/教える)


    • 日常的/口語的。対象への直接的な「伝達」を幅広く指す。

    • 例: “Please tell me your phone number.”


  3. advise (助言する/知らせる)


    • 「助言」「忠告」の意味合いが混ざりやすい。ややフォーマル。

    • 例: “We advise customers to keep their receipts.”


  4. apprise (通知する、知らせる)


    • フォーマル度が高い書き言葉。「状況を知らせる」という意味。

    • 例: “He was apprised of the situation immediately.”


反意語


  • 明確な「反意語」は存在しませんが、「隠す」「秘密にする」などが意味上の反対になります。


    • hide (隠す), conceal (隠蔽する), withhold (保留する/与えない)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA)


    • 米音: /ɪnˈfɔːrm/

    • 英音: /ɪnˈfɔːm/ (r の発音が弱い)


  • アクセント位置


    • in-FORM の部分に強勢が置かれます。第2音節 “form” にアクセント。


  • アメリカ英語とイギリス英語の違い


    • アメリカ英語は “r” の発音が明確。

    • イギリス英語は “r” があまり強く発音されません。


  • よくある間違い


    • 強勢を第1音節に置いてしまうと不自然になるので注意。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • 「information」の形から誤って “inform + ation” を思い浮かべ、 “informate” と書いてしまうことがありますが、正しくは “information”。


  2. 前置詞の使い分け


    • “inform someone of something” / “inform someone about something” を混同しやすいですが、いずれも通じます。 “of” の方がややフォーマル。


  3. “inform on someone” との区別


    • “inform on someone” は「密告する」の意味でネガティブな印象になるので注意。


  4. 試験対策


    • TOEIC や英検などでも、「誰に何を伝えたか」という文法問題やリーディングでの語彙問題として出題されやすいです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「情報 (information) を与える (–form) 」イメージで覚えるとよいでしょう。

  • 語源の “informare” が “形を与える” の意味だと知っておくと、単なる「教える」だけでなく、「相手の考えを形作る(足りない情報を与える)」という意識づけになり、記憶が定着しやすくなります。

  • フォーマルな場面で使うと覚えておけば、使い分けの際に混乱しにくいです。


以上が、動詞 “inform” の詳細な解説です。日常会話・ビジネス・学術と幅広いシーンで使える便利な単語ですので、例文やコロケーションを参考に、ぜひ使い方をマスターしてみてください。

意味のイメージ
inform
意味(1)

〈人〉‘に'知らせる

意味(2)

《inform+名+with+名》(思想・感情を)〈人・人の心〉‘に'吹き込む

意味(3)

(…の)情報を提供する,(…を)密告する《+on(upon, against)+

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