motivate
1. 基本情報と概要
単語: motivate
品詞: 動詞 (他動詞)
意味 (英語): To provide someone with a reason or incentive to do something.
意味 (日本語): 何かを行うための理由や意欲を与えること。
「motivate」は、人にやる気を起こさせたり意欲を高めたりするときに使う動詞です。例えば、「上司が部下をやる気にさせる」「先生が生徒を奮い立たせる」といった状況ですが、より一般的には「何かをする気持ちを起こさせる」というニュアンスで幅広く使われます。
活用形:
- 原形: motivate
- 三人称単数現在形: motivates
- 過去形: motivated
- 過去分詞: motivated
- 現在分詞・動名詞: motivating
- 原形: motivate
他の品詞形:
- 名詞: motivation (モチベーション)
- 形容詞: motivational (やる気を起こさせる)
- 名詞(人・物): motivator (やる気を与える人や物)
- 名詞: motivation (モチベーション)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- B2:新聞や雑誌などの文章、仕事上のやりとりでも比較的使われる単語。自分の意見を表現するときにも出てくる中上級レベル。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: motivate(語幹であり、前後に特別な接頭語・接尾語はついていません。基本的には「motive」から派生した動詞形です)
- 関連項目:
- “motive” (名詞) – 動機
- “motivational” (形容詞) – やる気を起こさせる
- “motivation” (名詞) – やる気、動機づけ
- “motivator” (名詞) – やる気を与える要因や人
- “motive” (名詞) – 動機
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- motivate employees → 従業員をやる気にさせる
- motivate students → 生徒に動機づけをする
- motivate oneself → 自分自身を鼓舞する
- highly motivated person → 非常にやる気のある人
- motivate the team → チームをやる気にさせる
- key factor to motivate → やる気を引き出す重要な要因
- motivate change → 変化を促す・変化に意欲を与える
- emotionally motivate someone → 感情的に誰かを動かす/感化する
- motivate through rewards → 報酬によってやる気を引き出す
- motivate others around you → 周りの人たちを奮い立たせる
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「motivate」は “motive” (動機) + “-ate” (動詞化する接尾語) が由来です。 “motive” はラテン語で「動かす」を意味する “movere” に遡ります。
- 歴史的背景: 近代英語の中では “motive” を「目的・主題・動機」と捉え、それに「~させる」という意味を追加するために “-ate” がついて「motivate」という動詞が生まれました。
- ニュアンス/使用上の注意:
- 何らかの「動機付け」をして、人をポジティブな方向へ行動させるという、比較的プラスのイメージがあります。
- ビジネスシーンや教育の場、また個人の習慣づくりなどでフォーマルにもカジュアルにも使われますが、口語でも「You motivate me!(あなたは私のやる気を引き出してくれる)」のように自然に使われます。
- 何らかの「動機付け」をして、人をポジティブな方向へ行動させるという、比較的プラスのイメージがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 動詞タイプ: 他動詞 (目的語が必要)
- 例) “She motivated her team to finish the project.”
- 例) “She motivated her team to finish the project.”
- 一般的な構文:
- motivate + 目的語 + to不定詞
- 例: “We need to motivate employees to increase their productivity.”
- 例: “We need to motivate employees to increase their productivity.”
- be motivated by + 名詞/目的語
- 例: “She was motivated by the desire to help others.”
- 例: “She was motivated by the desire to help others.”
- motivate + 目的語 + to不定詞
- フォーマル/カジュアル:
- フォーマルな場面(ビジネス文書、プレゼンなど)でも多用されます。
- カジュアルな場面でも「I’m motivated!」と短く言えば「やる気がある!」となり、意味を伝えられます。
- フォーマルな場面(ビジネス文書、プレゼンなど)でも多用されます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“My friend’s success really motivated me to try harder.”
- 友人の成功が、私にもっと頑張ろうと思わせてくれた。
- 友人の成功が、私にもっと頑張ろうと思わせてくれた。
“What motivates you to keep running every morning?”
- 毎朝走り続けるモチベーションは何?
- 毎朝走り続けるモチベーションは何?
“Listening to upbeat music always motivates me to clean my room.”
- アップテンポの音楽を聴くと、いつも部屋の掃除をやる気にさせられる。
(2) ビジネスでの例文
“Our manager motivates us by recognizing our achievements publicly.”
- マネージャーは達成を公に称賛することで、私たちのやる気を高めてくれる。
- マネージャーは達成を公に称賛することで、私たちのやる気を高めてくれる。
“We need to motivate the team to meet the sales target this quarter.”
- 今期の売り上げ目標を達成できるよう、チームのモチベーションを高める必要があります。
- 今期の売り上げ目標を達成できるよう、チームのモチベーションを高める必要があります。
“Effective leaders know how to motivate different personality types.”
- 有能なリーダーは、異なるタイプの人たちをどう動機づけるかを知っているものだ。
(3) 学術的・フォーマルな文脈
“The study aimed to investigate how financial incentives can motivate individuals to adopt healthier lifestyles.”
- この研究は、どのように金銭的インセンティブが健康的な生活習慣を促すのかを調査することを目的としていた。
- この研究は、どのように金銭的インセンティブが健康的な生活習慣を促すのかを調査することを目的としていた。
“His groundbreaking theory motivated further research in the field of cognitive psychology.”
- 彼の画期的な理論は、認知心理学の分野でさらなる研究を促した。
- 彼の画期的な理論は、認知心理学の分野でさらなる研究を促した。
“The course is designed to motivate students to engage in critical thinking and analysis.”
- そのコースは、学生が批判的思考と分析を行うようにモチベーションを高めるよう設計されている。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- inspire (インスパイアする)
- 「ひらめきを与える」「感動させる」というニュアンスが強い。
- 「ひらめきを与える」「感動させる」というニュアンスが強い。
- encourage (励ます)
- 「勇気づける」という意味合いが強調される。
- 「勇気づける」という意味合いが強調される。
- stimulate (刺激する)
- 刺激や活性化を意味し、知的・精神的に動かす感じ。
- 刺激や活性化を意味し、知的・精神的に動かす感じ。
- drive (駆り立てる)
- 物理的・心理的に力強く行動を促す印象。
- 物理的・心理的に力強く行動を促す印象。
- spur (駆り立てる)
- 行動を急き立てるニュアンス。やや直接的で強い。
- 行動を急き立てるニュアンス。やや直接的で強い。
- inspire (インスパイアする)
反意語 (Antonyms)
- demotivate (やる気を失わせる)
- discourage (落胆させる)
- demotivate (やる気を失わせる)
これらの類義語との違いは、motivate はより「内発的なやる気を起こさせる」イメージがあり、inspire や encourage よりも直接的かつ行動志向で用いられる場面が多いです。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈmoʊ.tə.veɪt/ (アメリカ英語), /ˈməʊ.tɪ.veɪt/ (イギリス英語)
- アクセント: 第1音節 “mo-” に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語: [モウタヴェイト] のよう “oʊ” の音になることが多い。
- イギリス英語: [モウティヴェイト] のよう “əʊ” の音になることが多い。
- アメリカ英語: [モウタヴェイト] のよう “oʊ” の音になることが多い。
- よくある発音の間違い: 第2音節を強く発音しすぎてしまう。正しくは「mó-ti-vate」です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “motivate” の “ti” の部分を “tiv” と打ち間違えたり、うっかり “motivate” を “motivatee” などと誤記したりすることがあるので注意。
- 動詞の形の混乱: 名詞の “motivation”と混同して “motivation” を動詞として使わないように気を付ける。
- 同音異義語との混同: 特別にはないが、語頭 “moti-” が “moti-fy” (もしくは “modify”) と紛らわしいことがあるかもしれない。
- 試験対策: TOEICや英検などでもビジネスやプレゼンテーション文脈で “motivate” が出題されることが多い。意味理解だけでなく、正しいコロケーションを含めて記憶しておくと良い。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚えやすいイメージ: 「motive(動機)」に “-ate” をつけると「動機付ける→やる気を起こさせる」という流れでイメージすると覚えやすい。
- 連想ストーリー: “motive” は人を「move(動かす)」するきっかけ。そのきっかけを人に与えるのが “motivate”。
- 勉強テクニック: 他の “moti-” で始まる語(motivation, motive, motivator, etc.)とセットで単語カードを作り、イメージを一貫して覚える。
以上が「motivate」の詳細な解説です。人を行動に導く力強い言葉であるとともに、日常会話からビジネス、学術の場面まで幅広く使える便利な動詞です。
〈物事〉‘の'動機となる,‘を'動機づけする;〈人〉‘に'動機を与える