最終更新日:2025/11/29
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元となった辞書の項目

incentive

名詞

刺激,動機,誘因

このボタンはなに?

会社は従業員を刺激するためにさまざまなインセンティブを提供しています。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: incentive

品詞: 名詞 (countable)

意味 (英語): something that encourages a person to do something

意味 (日本語): 人に何かをさせる動機付け、誘因、報酬

「物事を行うように促す、やる気を高めるための動機や理由」を指す単語です。ビジネスや経済の文脈で「動機付け」「インセンティブ」という形でよく使われます。


  • 活用形:


    • 単数形: incentive

    • 複数形: incentives


  • 他の品詞形:


    • 動詞: incentivize (インセンティブを与える、意欲を高める)

    • 名詞: incentivization / incentivisation (動機づけのプロセス、行為)


  • CEFRレベルの難易度目安:


    • B2 (中上級) レベル:ビジネスや経済関連の文脈で出てくる単語なので、ある程度英語に慣れた学習者向けです。



2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 「in-」という接頭語ではなく、ここでの “in” は接頭語的な機能としてはあまりはっきりしていません。

  • 「centive」の部分は「感情を刺激する」「歌う・奏でる」というラテン語の語源に由来していると考えられています。

派生語や類縁語:


  • incentivize (動詞)

  • incentivization / incentivisation (名詞)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選(日本語訳つき):


  1. financial incentive(金融的/金銭的動機づけ)

  2. tax incentive(税制上の優遇措置、税的インセンティブ)

  3. offer an incentive(インセンティブを提供する)

  4. provide an incentive(インセンティブを与える)

  5. create an incentive(動機づけを作り出す)

  6. strong incentive(強い動機づけ)

  7. lack of incentive(動機づけの欠如)

  8. incentive scheme(インセンティブ制度)

  9. employee incentive(従業員向けインセンティブ)

  10. sales incentive(販売インセンティブ)


3. 語源とニュアンス

語源:

「incentive」はラテン語の “incentivum” に由来し、「歌う、刺激する」という意味の “incinere” から来ているとされています。本来は「感情をかき立てるもの」というニュアンスを持っていました。

ニュアンス:


  • ビジネス・経済の文脈では「やる気を高める報酬や制度」というポジティブな印象を持ちます。

  • 場合によっては「誘因」「刺激策」として、政策や計画を人々に促すために与えられるものというフォーマルな響きを伴います。

使用時の注意点:


  • 口語としても使われますが、ややフォーマル寄りのニュアンスやビジネス用語としての色が強いです。

  • 報酬や条件など、具体的な「見返り」を指すことが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (countable):


    • 単数形: an incentive

    • 複数形: incentives


  • 一般的に「an incentive to do something」の形で「〜する動機づけ」という意味を表します。

一般的な構文・イディオム:


  1. have an incentive to do …(…する動機がある)

  2. give someone an incentive(誰かに動機を与える)

  3. be an incentive for …(…にとって動機となる)

  4. there is no/little incentive for …(…に対する動機がない/ほとんどない)

フォーマル/カジュアルの差:


  • ビジネス文書や公式の場で使われるときはフォーマル。

  • 日常会話でも「やる気を出させるモノ」として使われますが、ややビジネス的な響きがあります。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I need some incentive to go running every morning.”


    • 「毎朝走るために何かしらのモチベーションが必要だなあ。」


  2. “If you clean your room, I’ll give you an incentive—a little treat!”


    • 「部屋を片付けてくれたら、ちょっとしたご褒美をあげるからね。」


  3. “Having a fitness challenge with friends can be a good incentive to stay active.”


    • 「友達とフィットネスチャレンジをするのは、アクティブに過ごすいい動機になるよ。」


ビジネスシーンでの例文


  1. “Our company offers a financial incentive for employees who complete extra training.”


    • 「当社では追加研修を完了した従業員に対して金銭的なインセンティブを提供しています。」


  2. “The management introduced a new incentive scheme to boost sales.”


    • 「経営陣は売上を伸ばすために、新しいインセンティブ制度を導入しました。」


  3. “There’s a tax incentive for businesses that invest in green technology.”


    • 「環境に配慮した技術に投資する企業には、税制上の優遇措置があります。」


学術的な文脈での例文


  1. “Incentives play a crucial role in economic theory when analyzing consumer behavior.”


    • 「インセンティブは消費者行動を分析する際に、経済学の理論で重要な役割を担っています。」


  2. “Government incentives can significantly influence the direction of technological development.”


    • 「政府のインセンティブは、技術開発の方向性に大きな影響を与えうる。」


  3. “Researchers often use incentives to encourage participant involvement in experiments.”


    • 「研究者たちは実験への参加を促すためにしばしばインセンティブを利用します。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. motivation(動機)


    • “motivation” はより広範な「やる気や意欲」を示し、金銭以外の目的や目標でも使われます。


  2. stimulus(刺激)


    • より一般的な「刺激」という意味で、必ずしも報酬のニュアンスとは限りません。


  3. inducement(誘因、誘導)


    • 「行動を誘うもの」というニュアンス。契約などを促進するような文脈でややフォーマル。


  4. encouragement(励まし)


    • 「励まし」というニュアンスが強く、報酬よりも感情面での支えを想起させます。


反意語


  • disincentive(やる気をそぐもの)


    • 「やる気を奪う、行動を阻害する要因」を指します。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号: /ɪnˈsɛntɪv/ (米), /ɪnˈsɛntɪv/ (英)

  • アクセントは第二音節「sen」に置かれます (in-SEN-tive)。

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはなく、どちらも「インセンティブ」とほぼ同じ発音です。

  • よくある間違いとして「セン」を弱く発音しすぎて「インセントゥブ」のようになってしまうことがあるので注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリング: “incentive” は「-ive」で終わることを忘れずに。音で「-tive」と聞こえるので、つづりをよく間違えがち。

  2. 同音異義語との混同: 似た単語で “initiative” (主導権、自発性) がありますが、意味もスペリングも異なります。

  3. 試験対策: ビジネス関連や経済学関連の文脈でTOEICやIELTS、英検などのリーディング問題に出ることがあります。特に「企業や政府が行う施策」に関連してよく登場します。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “in” + “cent” + “ive” のように切って、「自分が(cent=セント=お金)をもらう」イメージを持つと、「報酬=やる気を上げるもの」として覚えやすいかもしれません。

  • 動機付け(イン)をセン(お金)で誘うイメージで覚えると印象に残りやすいです。

  • 「incentive」はビジネス記事などを読んでいると頻出ですので、記事やニュースを多読して慣れると定着しやすくなります。


以上が名詞「incentive」の詳細解説です。ビジネスや学術分野で頻繁に使われますが、日常生活でも「モチベーションを上げるもの」を指す際に役立つ重要な単語です。ぜひ実際の会話や文書で積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
incentive
意味(1)

刺激,動機,誘因

基礎英単語(NGSL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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