最終更新日:2024/06/11

彼女は亡くなった祖父から遺産を相続しました。

正解を見る

She inherited a legacy from her late grandfather.

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

legacy

(特に遺言によって相読する)遺産 / (祖先・先人から受け継いだ精神的・物質的)遺産

このボタンはなに?

彼女は亡くなった祖父から遺産を相続しました。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: legacy

品詞: 名詞 (場合によっては形容詞としても用いられます)

意味(英語): Something handed down from the past, often from an ancestor or predecessor.

意味(日本語): 過去から引き継がれたもの、先人から受け継がれた遺産、伝承などを指す言葉です。

「先祖や前の世代が残したもの」というニュアンスで使われ、特に「遺産」「形見」のような物質的なものだけでなく、影響や理念など抽象的なものについても言及できます。


  • 活用形: 名詞なので、数を表すときは “legacy” (単数) / “legacies” (複数) となります。

  • 他の品詞形: 形容詞として “legacy system”(昔から使われているシステム)というように使われることがあります。

CEFRレベル目安: C1(上級)

上級学習者がしっかり理解しておくと便利なワードです。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語・接尾語・語幹

    特に明確な接頭語・接尾語はないと考えられます。語幹 “leg-” はラテン語「法律・委任」を意味する語源に近い部分を含み、もともとは「遺贈」「使者に任せる」などのニュアンスを持っていました。


  • 関連性・派生語


    • legate(使節)

    • delegate(委任する、代表として派遣する)

    • legal(合法の、法律の)

      など、ラテン語の “legare”(委ねる、任せる)が元になった単語と関連があります。


  • よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ

    以下に10個挙げます(英語と日本語訳):



  1. “leave a legacy” – 遺産を残す

  2. “cultural legacy” – 文化的遺産

  3. “historic legacy” – 歴史的遺産

  4. “family legacy” – 家族の遺産・家系から受け継がれたもの

  5. “preserve a legacy” – 遺産を保護する

  6. “a lasting legacy” – 長く残る遺産

  7. “inherit a legacy” – 遺産を受け継ぐ

  8. “legacy of war” – 戦争の遺産

  9. “legacy cost” – (企業などの) 過去からの負担(費用)

  10. “technological legacy” – 技術的な遺産・古いシステム(レガシーシステム)


3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    ラテン語 “legare”(委ねる、任せる)が変化して、古フランス語を経由し、中英語で “legacy” となりました。もともとは「遺贈(財産などを譲り渡すこと)」や「使節、特使」といった意味で用いられました。


  • ニュアンス・使用時の注意点:


    • 「過去からの重荷」や「残された負の遺産」を表す場合にも使われます。必ずしもポジティブな意味ばかりではありません。

    • 書き言葉・話し言葉問わず使われますが、主にフォーマルめな文脈や真面目なテーマで用いることが多いです。

    • IT分野では「旧式の」「古いシステム」の意味で形容詞として “legacy system” のように使われることがあります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞です。具体的な「何かしらの遺産・残されたもの」を指す場合は a legacy、複数形なら legacies とします。

  • 形容詞的用法としては “legacy code” や “legacy software” のように、過去から使われ続けている古い、時代遅れになりがちなものを指す際に用いられます。


  • 一般的な構文/イディオム:


    • “leave behind a legacy”: 何かしらの遺産(影響)を残す

    • “He died leaving a rich legacy of music.”: 音楽の豊かな遺産を遺して亡くなった。

    • “His legacy lives on.”: 彼の遺産(影響)は今も生き続けている。



5. 実例と例文

それぞれの場面ごとに例文を示します。

① 日常会話


  1. “My grandfather left me a small legacy in his will.”


    • 「祖父は遺言でわずかばかりの遺産を私に残してくれたんだ。」


  2. “I want to leave a positive legacy for my children.”


    • 「自分の子どもたちに、前向きな遺産を残したいと思っているよ。」


  3. “The old house is part of our family legacy.”


    • 「あの古い家は私たち家族の遺産の一部なんだ。」


② ビジネス


  1. “We need to upgrade our legacy systems to keep up with modern standards.”


    • 「現代の基準に追いつくために、レガシーシステム(旧式システム)をアップグレードしなければなりません。」


  2. “His leadership created a legacy of innovation in the company.”


    • 「彼のリーダーシップは、社内で革新的な文化を遺産として残した。」


  3. “We’re trying to reduce the legacy costs associated with this old contract.”


    • 「この古い契約に伴う過去からの負担費用を減らそうとしています。」


③ 学術的な文脈


  1. “The Enlightenment left a vast intellectual legacy for modern philosophy.”


    • 「啓蒙時代は現代の哲学に広大な知的遺産を残した。」


  2. “Her research has become a legacy in the field of medical science.”


    • 「彼女の研究は医学分野において遺産となっている。」


  3. “Examining historical legacies can help us understand current social dynamics.”


    • 「歴史的遺産を検証することは、現在の社会的ダイナミクスを理解するのに役立ちます。」



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. inheritance(相続財産)


      • より「相続された財産」そのものに焦点を当てる傾向があります。


    2. heritage(文化的/自然的遺産)


      • 個人的な相続だけでなく、国や社会、文化に受け継がれるものを指す場合が多いです。


    3. bequest(遺産/遺贈)


      • 法的・公的な文書に基づく、財産や資産などの「遺贈」をより直接的に指します。



  • 反意語:

    “Nothing left behind”(何も残さない)など、はっきり「反意語」というよりはコンテクスト次第ですが、legacy が「残すもの」であるのに対して、「何も残さない」ことが対立的な意味を表します。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(国際音声記号): /ˈlɛɡ.ə.si/

  • アクセントの位置: 第1音節 “lég-” にアクセントがあります。

  • アメリカ英語とイギリス英語:


    • 大きな違いはあまりありませんが、アメリカ英語では /ˈlɛɡ.ə.si/、イギリス英語もほぼ同様です。


  • よくある発音の間違い:

    “-ga-”部分を曖昧に発音してしまうことがありますが、日本語の「ゲ」と「ガ」の中間くらいの口の開きで、あまり力まずに発音すると良いでしょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “legasy” や “lagacy” と間違えやすいことがあります。正しくは “legacy”。

  • 同音異義語: 特にはありませんが、”legal” と混同しないように注意が必要です(/legal/ と /ˈlɛɡ.ə.sy/ は発音も似ておらず、意味も異なります)。

  • 試験対策:


    • TOEICや英検ではビジネス文脈、社会的・歴史的文脈などでの読解問題で出題されることがあります。特に “legacy systems,” “cultural legacy,” “leave a legacy” などの表現が読解パッセージに登場しやすいです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方のヒント:

    “leg-” が「任せる、託す」というニュアンスをもつ語源から来ているとイメージすると、「先人が託して残したもの」というイメージで “legacy” を覚えやすくなります。

  • ストーリーをつける:

    誰かが次の世代に大切なものを託す物語を思い浮かべ、その大切なものを “legacy” と呼ぶと記憶に残りやすいでしょう。

  • スペリングのポイント:

    “leg” + “a” + “cy” の3つに分けて覚えておくと、スペルミスを防ぎやすいです。


以上が “legacy” の解説になります。過去から未来へとつながるイメージを持つ、とても深みのある単語です。ぜひ様々な文章や会話で使ってみてください。

意味のイメージ
legacy
意味(1)

(特に遺言によって相読する)遺産

意味(2)

(祖先・先人から受け継いだ精神的・物質的)遺産

ビジネス英単語(BSL)/ 例文 / 英訳 / フラッシュカード

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★