最終更新日:2025/02/25

外交は国際関係の維持において重要な役割を果たしています。

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Diplomacy plays a crucial role in maintaining international relations.

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元となった辞書の項目

diplomacy

外交 / 外交的手腕,人扱いの手腕,駆け引き

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解説

1. 基本情報と概要

単語: diplomacy

品詞: 名詞 (noun)

意味 (英語): the art or practice of conducting negotiations between countries or handling affairs without provoking hostility

意味 (日本語): 外交(術)、交渉術、駆け引きの巧みさ

「diplomacy」は、国家間の交渉を円滑に進めたり、人間関係を円満に保つために駆け引きや気遣いを行ったりする「外交的手腕」や「交渉術」を表す単語です。たとえば、各国の代表が国際会議で利害を調整するときや、職場で意見衝突を避けるために人間関係の調整をするときなどに使われます。


  • 活用形: 名詞のため活用はありません(多くの場合、数えられない不可算名詞として扱われます)。

  • 他の品詞例:


    • “diplomatic” (形容詞): 外交的な、駆け引きが上手な

    • “diplomat” (名詞): 外交官


CEFR レベルの目安: B2(中上級)

国際関係や社会問題など、抽象度の高いトピックで使われるため、少し専門的な文脈で学習することが多い単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “diploma” に由来(古代ギリシャ語の “diplōma” が「二つに折る証明書」→ 承認証/許可証を意味していた)。

  • 接尾辞: “-acy”


    • “-acy” は「状態・性質」を表す名詞化の接尾辞(例: democracy, bureaucracy)。


関連語・派生語


  • diplomat: 外交官

  • diplomatic: 外交上の、外交的な、如才ない

  • diploma: 証明書、卒業証書

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. gunboat diplomacy(砲艦外交)

  2. shuttle diplomacy(シャトル外交、仲介者が往復して調整する外交)

  3. track-two diplomacy(民間レベルでの非公式外交)

  4. quiet diplomacy(裏での、目立たず行われる外交努力)

  5. the art of diplomacy(外交術)

  6. engage in diplomacy(外交活動を行う)

  7. conduct diplomacy(外交を執り行う・遂行する)

  8. skillful diplomacy(巧みな外交)

  9. practicing diplomacy(外交を実践する)

  10. diplomacy behind the scenes(舞台裏での外交交渉)


3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    古代ギリシャ語 diplōma(二つに折られた書類) → 中世ラテン語 diploma → フランス語 diplomatie → 英語 diplomacy

    最初は「証明書」や「許可証」の意味でしたが、後に「国家間の交渉」、さらには「人間関係の駆け引き」の意味へと派生しました。


  • ニュアンス:

    「diplomacy」には、対立を避けたり、双方に利益が出るように調整したりする柔軟な調整能力のイメージがあります。ややフォーマル寄りで、主に政府・国際情勢の文脈や、ビジネス・組織内コミュニケーションなどでも使われます。


  • 使用上の注意:


    • 文章・スピーチなどフォーマルな場面でよく使われる。

    • 日常会話では「tact(気配り、如才なさ)」などに近いニュアンスで使われることもある。

    • 感情的な響きはやや抑えめで、交渉・駆け引きにおける冷静かつ計画的な面が強調される。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞(不可算名詞):

    「a diplomacy」とは言わず、冠詞を付ける場合は “the diplomacy” と特定を示す時に限られます。

  • 例:


    • “Diplomacy is crucial in international relations.”(不可算扱い)

    • “The diplomacy of that era was quite aggressive.”(特定の時代の外交を表している)


一般的な構文・イディオム


  • conduct diplomacy: 外交を行う

    例: “They conducted diplomacy behind closed doors to reach a peace settlement.”

  • practise (or practice) diplomacy: 外交を実践する/交渉術を使う

  • resort to diplomacy: 外交的手段に頼る


  • フォーマル: 国際会議やビジネスルールブック上で使用される。


  • カジュアル: 「He used a bit of diplomacy to handle that argument.」(ちょっとした気配りや駆け引き)程度であればカジュアル会話にも出現。



5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. “I had to use some diplomacy to stop my roommates from arguing over the rent.”

    (ルームメイトたちが家賃のことで口論になりそうなのを、ちょっとした気遣いでうまく止めなきゃいけなかったんだ。)


  2. “Showing diplomacy in family discussions can prevent a lot of misunderstandings.”

    (家族の話し合いでも気配りがあると、多くの誤解を防げるよ。)


  3. “He handled his parents’ divorce talks with incredible diplomacy.”

    (彼は両親の離婚の話し合いを、すごく巧みに立ち回って対応していたよ。)


(2) ビジネス


  1. “Sometimes, office diplomacy is more important than a brilliant idea.”

    (ときに、オフィス内での巧みな調整は素晴らしいアイデアよりも大事だったりします。)


  2. “We need to use diplomacy when negotiating with our new partners.”

    (新しいパートナーとの交渉には、外交的手腕が求められる。)


  3. “She excels at diplomacy and can calm even the most heated debates.”

    (彼女は交渉術に優れていて、どんな激しい議論でも和らげることができる。)


(3) 学術的・国際関係


  1. “His research focuses on modern diplomacy and conflict resolution in Southeast Asia.”

    (彼の研究は東南アジアにおける現代外交と紛争解決を中心としている。)


  2. “Diplomacy has evolved significantly with the advent of digital communication.”

    (デジタルコミュニケーションの登場により、外交は大きく進化してきた。)


  3. “Track-two diplomacy often involves academic experts and NGOs, encouraging dialogue behind the scenes.”

    (第二トラック外交では、学識者やNGOが参加し、水面下での対話を促すことが多い。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. tact(気遣い、如才なさ)


    • 例: “He showed a lot of tact in handling that delicate situation.”

    • 「気まずい状況の場をうまく収める」ニュアンスが強い。より個人的・日常的に使われる。


  2. negotiation(交渉)


    • 例: “Prolonged negotiations led to a formal treaty.”

    • 「話し合って合意点を探す」という交渉そのものを指す。


  3. statesmanship(政治手腕)


    • 例: “Effective statesmanship requires both strategic thinking and diplomacy.”

    • 政治家としての指導力を示し、国家運営を行う能力を指す。


反意語


  • confrontation(対立、衝突)


    • 「協調」や「調整」とは真逆で、正面からぶつかり合うイメージを表す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • イギリス英語 (BrE): /dɪˈpləʊməsi/

    • アメリカ英語 (AmE): /dɪˈploʊməsi/


  • アクセント: “di-plo-ma-cy” の「plo」の部分に強勢が置かれる。


  • 発音の違い:


    • BrE は “əʊ”(オウ)の音、AmE は “oʊ”(オウ)の音になる。


  • よくある間違い: “-macy” の部分を “-mancy” とスペルミスしたり、“diplo*mat*ic”と混同したりすること。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “diplomacy” と “diploma” の混同: スペルが似ていますが、意味は全く異なる(diploma は卒業証書など)。

  • 不可算名詞である点: “a diplomacy” と書かないように注意。

  • 同音異義語ではないが “diplomatic” と “diplomacy” を混同しがち。形容詞と名詞の用法を区別すること。

  • 資格試験(TOEIC・英検など)では、国際関係関連の設問や長文読解などで登場しやすい。意味だけでなく文脈を押さえると理解が深まる。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「diploma(証書)」と語源が同じなので、「国家間とか、大事な公文書に関係するもの=外交」くらいのイメージで覚えると定着しやすいです。

  • “diplo-” は「二つ(の面)」を表す語源なので、「二国間の関係を折り合いをつけながら調整する」という連想をすると覚えやすいです。

  • スペリングでは “diploma” + “-cy” を組み合わせたように見えるので、分解してチェックすると綴りミスを予防できます。

以上が “diplomacy” の詳細な解説です。国際関係から職場や日常の人間関係に至るまで、さまざまな場面で役立つ単語なので、ニュアンスをしっかり理解して使ってみてください。

意味のイメージ
diplomacy
意味(1)

外交

意味(2)

外交的手腕,人扱いの手腕,駆け引き

ビジネス英単語(BSL)/ 例文 / 英訳 / フラッシュカード

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