最終更新日:2025/02/25

その官僚は書類の処理を担当していました。

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The bureaucrat was responsible for handling the paperwork.

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元となった辞書の項目

bureaucrat

【名/C】官僚・吏吏 / 官僚的な人

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その官僚は書類の処理を担当していました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: bureaucrat

品詞: 名詞 (countable noun)

活用形:


  • 単数形: bureaucrat

  • 複数形: bureaucrats

意味(英語):

A person who works in a bureaucracy, typically in a government department or organization.

意味(日本語):

官僚・役人を指す言葉です。主に政府や官公庁など、大きな組織で働く行政担当者を指す場合が多いです。

「お役所仕事に従事する人」というニュアンスで使われることも多く、規則や手続きに厳格な印象を与えます。

他の品詞形:


  • 形容詞: bureaucratic (例: bureaucratic organization「官僚的な組織」)

  • 名詞: bureaucracy (「官僚制」「官僚政治」など)

CEFRレベル: B2(中上級)

官僚制度や行政組織に関するニュース・記事を読む際などに出現するため、日常会話より上のレベルですが、ニュースや文書で比較的よく目につきます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • bureau: フランス語で「机」「オフィス」「役所」を意味する bureau に由来

  • -crat: ギリシャ語で「力・支配」を意味する kratos に由来

「机による支配・机上の権力」を表す部分から、「官僚」「官職従事者」を示すようになりました。

関連語・派生語など


  • bureaucracy (名詞): 官僚制度、官僚政治

  • bureaucratic (形容詞): 官僚的な、官僚主義の

  • bureaucratically (副詞): 官僚的に、官僚式に

よく使われるコロケーション(例と日本語訳)


  1. government bureaucrat:政府官僚

  2. career bureaucrat:キャリア官僚

  3. senior bureaucrat:高級官僚

  4. local bureaucrat:地方公務員

  5. bureaucratic structure:官僚的な組織構造

  6. bureaucratic red tape:官僚主義的な繁雑な手続き

  7. bureaucratic system:官僚制のシステム

  8. bureaucratic machine:官僚機構

  9. stifling bureaucracy:息苦しい官僚体制

  10. bureaucratic procedure:官僚的な手続き


3. 語源とニュアンス

語源:

フランス語の bureau(役所・机)とギリシャ語の kratos(力、支配)が組み合わさったもの。

歴史的には、近代国家が発展するにつれて組織が大きくなり、「書類作業が主体の役所や行政スタッフ」というイメージが定着していきました。

ニュアンス:


  • 規則や書類作業を重視する「お役所仕事」を連想させるため、しばしば「融通が利きづらい」「形式主義的」といった含みを持つことがあります。

  • 多くの場合フォーマルな文脈や、政治・行政関連の記事、またはやや批判的な論調で使われることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (countable): a bureaucrat / bureaucrats

  • 使用シーン: 政治・行政、公共機関などを描写するときに用いられます。

一般的な構文例


  • “He is just another bureaucrat pushing paperwork.”

    (単に事務処理ばかりしている官僚だ。)

  • “Critics argue that bureaucrats slow the reform process.”

    (批評家は官僚が改革の進行を遅らせると主張している。)

フォーマル/カジュアルの観点では、bureaucrat はややフォーマルかつ公的な文章やニュース記事に登場しやすい単語です。日常会話ではまれに皮肉混じりに使われることもあります。


5. 実例と例文

日常会話での例 (3つ)


  1. “I heard my neighbor is a bureaucrat in the city hall.”

    (隣の人、市役所で働く官僚らしいよ。)

  2. “He complains that dealing with bureaucrats is always time-consuming.”

    (役人とのやり取りはいつも時間がかかると彼は愚痴っている。)

  3. “My uncle is a retired bureaucrat who used to work for the Ministry of Finance.”

    (私のおじは財務省に勤めていた元官僚なんだ。)

ビジネスシーンでの例 (3つ)


  1. “We need to submit our proposal to the bureaucrat in charge of regulations.”

    (規制担当の官僚に提案書を提出しなければならない。)

  2. “The project got delayed because some bureaucrats requested additional paperwork.”

    (官僚が追加書類を求めたために、プロジェクトが遅延した。)

  3. “Our negotiation with the local bureaucrats went smoothly this time.”

    (今回は地方の担当官僚との交渉がスムーズに進んだよ。)

学術的・公的文脈での例 (3つ)


  1. “The study examines how bureaucrats influence policy implementation.”

    (この研究は、官僚が政策の実施にどのように影響を与えるかを調査している。)

  2. “Many political scientists argue about the growing power of bureaucrats.”

    (多くの政治学者は官僚の権力拡大について議論している。)

  3. “Reforms aim to reduce unnecessary red tape caused by bureaucrats.”

    (改革は、官僚による不要な官僚主義的手続きを減らすことを目的としている。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. official(公務員、役人)


    • 一般的に「公の立場で働く人」を広く指す。範囲がより広い。


  2. civil servant(公務員)


    • 国や自治体で働く公務員。bureaucrat とほぼ重なるが、ややフォーマル度が低い。


  3. functionary(職員、役人)


    • 公式な組織で機能を担う人。フォーマルな響きがある。


  4. administrator(管理者)


    • 学校・企業などの管理部門の人も含む。官僚よりも広義。


反意語


  • private citizen(一般市民)

  • entrepreneur(企業家)


    • 官職・公務に携わらないことを強調する文脈では対比されることがあります。


ニュアンスの違い:


  • bureaucrat は「官僚・公務員」で、制度や組織内部に深くかかわるイメージ。

  • civil servant は「公務員」として一般的に幅広く使われる。

  • official は「公人」「役人」という意味合いが強い。


7. 発音とアクセントの特徴


  • アメリカ英語 (IPA): /ˈbjʊr.ə.kræt/

  • イギリス英語 (IPA): /ˈbjʊə.rə.kræt/

アクセントは 最初の音節 “bu-” (または “byu-”) にきます。イギリス英語では “ビュア・ロ・クラット” のように発音するため、/ʊə/ の発音がやや長めになります。一方アメリカ英語では “ビュア・ラ・クラット” に近いニュアンスです。

よくある間違い:


  • アクセントが後ろの “-crat” に移ってしまう。

  • “bureau” の部分を “burro” (ロバ)などの別の単語のように発音する。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングにおいて “bureaucrat” の “eau” (フランス由来のつづり) が忘れられやすいです。

  • 「bureaucracy (官僚制度)」とスペリングが似ていて混同しやすいので注意しましょう。

  • 「red tape」(官僚主義的な手続きの煩雑さ) などと一緒に出題される場合があります。

  • TOEICや英検などの試験では、読解パートで官僚制度や政府機関の話題に絡んで登場することがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “bureau” (フランス語で机) + “crat” (ギリシャ語で力) → 「机や書類で権力を行使する人」とイメージすると覚えやすいです。

  • 「書類(bureau)を握る支配者(-crat)」とイメージすると、単語の雰囲気が思い浮かびます。

  • つづりの “eau” はフランス語で “水” (eau) を連想させるので、発音がフランス読みのように「ビューロー」となる点を思い出すとスペルミスを防ぎやすいです。

以上が “bureaucrat” の詳細解説です。官僚制度や組織のニュースなどに触れる際にぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
bureaucrat
意味(1)

官僚・吏吏

意味(2)

官僚的な人

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