brutal
1. 基本情報と概要
単語: brutal
品詞: 形容詞 (Adjective)
意味 (英語): extremely cruel, harsh, or severe
意味 (日本語): 非常に残酷で過酷、あるいは容赦のないさま
「brutal」は、人や出来事が「残酷な」「非情な」「手加減なしの」というニュアンスをもつ単語です。とても強い感情を伴う形容詞なので、何かがすごく厳しかったり、残虐だったりする場面で使われます。
活用形:
- 比較級: more brutal(より残酷な)
- 最上級: most brutal(最も残酷な)
- 比較級: more brutal(より残酷な)
他の品詞形
- 名詞形: brutality(残酷さ、蛮行)
- 副詞形: brutally(残酷に、容赦なく)
- 名詞形: brutality(残酷さ、蛮行)
CEFR レベル: B2(中上級レベル)
日常会話以上の少し難しめの単語で、残酷さや厳しさを強調したいときに使います。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: なし
- 語幹: 「brut-」はラテン語由来で「動物的・粗野な」という意味を持つ語源に関連しています。
- 接尾語: 「-al」は形容詞を作る一般的な接尾語
関連語や派生語
- brutality: 「残酷さ」
- brutally: 「残酷に」「冷酷に」
- brutalize: 「残酷に扱う」
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- brutal attack(残忍な攻撃)
- brutal murder(残酷な殺人)
- brutal honesty(容赦のない正直さ、率直すぎる本音)
- brutal truth(厳しい現実、厳しい真実)
- brutal weather(極端に厳しい天候)
- brutal conditions(過酷な状況)
- brutal force(容赦ない力)
- face brutal reality(残酷な現実に直面する)
- brutal dictatorship(苛烈な独裁政治)
- endure brutal treatment(残酷な扱いに耐える)
3. 語源とニュアンス
語源: ラテン語の「brutus」(野蛮な、愚鈍な)に由来し、中世フランス語などを経て現在の英語に入ってきました。
歴史的には動物的本能や野蛮さを表すときに使われ、現在では「激しい」「容赦のない」「あまりにも辛い」といったニュアンスでもよく使われます。
使用時の注意点・ニュアンス
- 「brutal」はかなり強い言葉で、単に「厳しい」を強調したいときだけでなく「残酷・非人道的」という意味合いが濃いです。
- 日常会話としては「ものすごく大変」という意味をオーバーに表現するためにも使用されます。
- 口語でも文章でも使うことができますが、フォーマルシーンよりはカジュアル・中程度にフォーマルなシーンで使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞(Adjective): 名詞を修飾し、その名詞が「残酷な、厳しい」という性質を持つことを示します。
- 「brutal + 名詞」の形で使われるのが一般的です(例: a brutal crime)。
- 前述のとおり、比較級・最上級が more/most brutal となります。
イディオム的表現
- “brutal honesty” は「非常に率直にズバリと言う」ニュアンスで、ポジティブな場面でもネガティブな場面でも使われます。
- “the brutal fact/truth” は「受け入れがたい現実」の意味合いで使われます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“It was a brutal workout session yesterday; my muscles are still sore.”
(昨日のトレーニングはすごくきつかったよ。筋肉痛がまだ残ってる。)“The weather was brutal last night. The wind almost blew my umbrella away!”
(昨夜の天気はすごく厳しかったよ。風で傘が飛ばされそうになった!)“I watched a brutal documentary on animal cruelty. It was hard to see.”
(動物虐待についての残酷なドキュメンタリーを見たんだ。見るのが辛かったよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“The negotiation was brutal; both sides were relentless.”
(あの交渉は厳しかったよ。両陣営とも容赦なかった。)“We faced a brutal market competition last quarter.”
(前四半期は、過酷な市場競争に直面しました。)“The CEO’s brutal decision-making sometimes shocks the employees.”
(CEOの容赦ない意思決定には、社員が時々驚かされます。)
(3) 学術的・専門的な文脈での例文
“The study reveals brutal evidence of the long-term effects of climate change.”
(その研究は、気候変動の長期間にわたる影響に関する厳しい証拠を明らかにしています。)“Historians have examined the brutal policies of the regime in the early 20th century.”
(歴史学者たちは、20世紀初頭におけるその政権の残酷な政策を調査してきました。)“The paper discusses the brutal reality of income inequality on a global scale.”
(その論文は、世界規模での所得格差という厳しい現実を論じています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- cruel(残酷な)
- harsh(厳しい)
- savage(獰猛な、どう猛な)
- ruthless(無慈悲な)
- merciless(情け容赦のない)
- 「cruel」は「相手の苦痛に関心がないほど冷酷」というニュアンスが強いです。
- 「harsh」は状況や条件が非常に厳しいという印象で、若干パワーが抑えめです。
- 「savage」は「野蛮で獰猛」という意味が強く、暴力的な響きがあります。
- 「ruthless」「merciless」は「思いやりが全くない」という点で非常に似ており、非常に冷酷であることを示します。
反意語(Antonyms)
- gentle(優しい)
- kind(親切な)
- mild(穏やかな)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈbruːtəl/
- アクセント: 最初の “bru” に強勢があります(BRU-tal)。
- アメリカ英語: ブルー(亜)タル
- イギリス英語: ブルー(英)タル
- アメリカ英語: ブルー(亜)タル
- /uː/ の母音をはっきり発音するのがポイントです。
- よくある間違いとして、 /ˈbruːtl̩/ のように「タル」の母音をあいまいに発音してしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「brutal」を「brutul」や「bruetal」などと書き間違えないように注意。
- 同音異義語は特になく、他の単語と混同することは少ないですが、類義語の “cruel” などとのニュアンスの差に注意しましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、やや文章の内容が厳しい状況を描写する問題文で登場することがあります。文脈から「残酷さ」「厳しさ」を表す形容詞として選択肢に出る場合があるので、類義語との差を意識しておくとよいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ブルータル」はカタカナでも耳にすることがあるので、音とスペリングをリンクさせて覚えると良いです。
- イメージとしては「ブルッと鳥肌が立つほど残酷・過酷な場面」という連想で “bru-” を思い出すのもおすすめです。
- “Brutal” と “brute(荒々しい)」がつながっていると意識すると、スペルも覚えやすくなります。
以上が “brutal” の解説です。残酷さや厳しさを強調する際に使われる、とてもパワフルな形容詞なので、雰囲気をしっかり理解して使いましょう。
けものの;けもののような;残酷な,野蛮な