元となった辞書の項目
peso
解説
1. 基本情報と概要
単語: peso
品詞: 名詞 (可算名詞)
意味 (英語・日本語)
- 英語: “peso” refers to the currency used in several Latin American countries (such as Mexico, Argentina, Chile, Colombia) and the Philippines.
- 日本語: 「ペソ」はメキシコやアルゼンチン、チリ、コロンビア、フィリピンなどの国で使われる通貨(お金)のことです。
「現地で支払いをするときに使うお金の単位」というニュアンスで、特定の国の通貨を指すときに用いられる表現です。日本円 (JPY) や米ドル (USD) と同じように、国際的に通貨単位として認識されます。
活用形
- 単数形: peso
- 複数形: pesos
英語では通貨単位としてそのまま使い、たとえば “Mexican pesos” のように複数形を用います。
他の品詞
- 基本的に「peso」は名詞として使われます。形容詞や動詞になることはありません。
難易度 (CEFR レベルの目安)
- A2 (初級)~B1 (中級)程度
通貨単位としての基本語彙なので、初級~中級レベルの学習者が旅行や一般的な会話で使える語彙です。
2. 語構成と詳細な意味
「peso」はスペイン語で「重さ、重み」を意味する “peso” に由来し、そのまま通貨名として使われています。英語でもスペル・発音ともにほぼ同じかたちで取り入れられました。
関連語・派生語
- 元のスペイン語 “peso” は「重さ」を指す語としても機能します。
- “peseta”(スペイン旧通貨) と関連があるかは語源的には異なるが、混同しないよう注意が必要です。
よく使われるコロケーション(10 例)
- Mexican peso → メキシコ・ペソ
- Argentine peso → アルゼンチン・ペソ
- Philippine peso → フィリピン・ペソ
- Chilean peso → チリ・ペソ
- Colombian peso → コロンビア・ペソ
- exchange pesos → ペソを両替する
- pay in pesos → ペソで支払う
- earn pesos → ペソで給料をもらう
- peso-to-dollar exchange rate → ペソ対ドルの為替レート
- the value of the peso → ペソの価値
3. 語源とニュアンス
語源
- 「peso」は、ラテン語の “pensum”(量り取られたもの)や “pendere”(量る)と同根とされ、スペイン語で「重さ、重み」を表していました。やがて通貨の名称として使われ始め、スペイン植民地だった地域に広がっていきました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 国を明確にしたい場合は “Mexican peso,” “Argentine peso” のように形容詞を付けて使います。
- 口語でも文書でもよく使われますが、フォーマル・インフォーマルという区別は通貨単位のため特にはありません。
- 相手がどの国のペソなのか混同する場合があるため、国名を添えるほうが親切です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “a peso,” “ten pesos.”
- 英語で通貨額を言うときは、主に複数形 “pesos” を使います。
- 国名を形容詞として加えることでどの国のペソかわかりやすくなります。
例: “five Mexican pesos,” “three Argentine pesos.”
一般的な構文やイディオム
- “The peso is weakening against the dollar.”
(ペソがドルに対して安くなっている) - “Peso for peso,” which can be used in a comparative sense, though not very common.
(ペソ単位で比較すると)
5. 実例と例文
以下の例では、メキシコ・ペソを想定しているケースが多いですが、他国通貨としても置き換え可能です。
日常会話 (3 例)
- “How many pesos does a bottle of water cost in Mexico?”
「メキシコでペットボトルの水はいくらですか?」 - “I only have a few pesos in my wallet.”
「財布に少ししかペソが入ってないんだ。」 - “Could you lend me ten pesos? I’ll pay you back tomorrow.”
「10ペソ貸してもらえない?明日返すから。」
ビジネス (3 例)
- “The company’s profits are reported in pesos, but we also track them in U.S. dollars.”
「その会社の利益はペソで報告されますが、米ドルでも管理しています。」 - “We need to monitor the peso’s exchange rate before signing the contract.”
「契約にサインする前に、ペソの為替レートを見ておく必要があります。」 - “Investors are worried about the peso’s volatility this quarter.”
「投資家たちは今四半期のペソの変動性を心配しています。」
学術的・ニュースなど (3 例)
- “Economists predict that inflation could further devalue the peso.”
「エコノミストたちはインフレがペソの価値をさらに下げる可能性があると予測している。」 - “Historical data show fluctuations in the Argentine peso over the last decade.”
「過去のデータは、アルゼンチン・ペソがこの10年で変動してきたことを示している。」 - “The central bank of Colombia intervened to stabilize the peso.”
「コロンビア中央銀行はペソの安定を図るために介入した。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- “currency” (通貨) → 広い意味で「貨幣一般」を指す。
- “dollar” (ドル) → 別の通貨単位。アメリカやオーストラリアなどで使用。
- “currency” (通貨) → 広い意味で「貨幣一般」を指す。
反意語:
通貨そのものに明確な「反意語」はありませんが、「ウォン」「ユーロ」など、まったく別の通貨単位と区別したい場合には国名と合わせて使います。ニュアンスの違い:
- “peso” はスペイン語文化圏およびフィリピンの通貨に特定される。
- “dollar” は主にアングロ圏諸国。
- “currency” は最も広い意味を持ち、どんな通貨も含み得る。
- “peso” はスペイン語文化圏およびフィリピンの通貨に特定される。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈpeɪsoʊ/ (アメリカ英語), /ˈpeɪsəʊ/ (イギリス英語)
- アクセント(強勢): 第一音節 “pe” に強勢があります (PE-so)。
- よくある発音の間違い:
- /piːsoʊ/ のように「ピーソ」と伸ばしすぎること。
- /pɛzɔː/ のように「ペゾ」と濁らせたり母音をずらしたりしすぎるのは誤り。
- /piːsoʊ/ のように「ピーソ」と伸ばしすぎること。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “peso” の「s」を「c」にして “peco” と書いてしまうなど。
- 同音異義語との混同: 英語には同じ発音・スペルの単語はありませんが、スペイン語圏の他言語の語彙とごちゃまぜにならないよう注意。
- 試験対策:
- TOEICなどのテストでは、為替や経済に関する文章で登場する場合があります。国別通貨単位の問題として扱われることもしばしば。
- 英検などでは、海外旅行や異文化理解の文脈で出る可能性があるでしょう。
- TOEICなどのテストでは、為替や経済に関する文章で登場する場合があります。国別通貨単位の問題として扱われることもしばしば。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「peso」はスペイン語の「重さ」が由来。「お金に“重さ”があるイメージ」で覚えるのも手です。
- スペルは “pes” + “o” のシンプルな構成なので、「重さに関係する “pes-”」と頭に入れておくと記憶しやすいでしょう。
- 旅行先でよく目にする通貨単位のひとつなので、実際に紙幣やコインを見ながら覚えると定着しやすいです。
以上が「peso」の詳細な解説です。ご参考になれば幸いです。
意味のイメージ
意味(1)
ペソ(メキシコ・キューバ・フィリピンなどの貨幣単位;《略》P.)