acre

1. 基本情報と概要

単語: acre

品詞: 名詞 (可算名詞)

意味 (英語): A unit of area used in the imperial and US customary systems, typically used to measure land.

意味 (日本語): エーカー。土地面積の単位で、主にイギリスやアメリカの慣習的な単位として使われます。1エーカーは約4,047平方メートル（0.4047ヘクタール）に相当します。農地や不動産の広さを表すときに使われる単語です。

「acre」は「どれくらいの広さか」を表すときに使われる単語で、「この農地は5エーカーあります」「自宅の敷地が1エーカーです」のように、主に面積を伝える文脈で用いられます。

活用形

• 通常: acre (単数) / acres (複数)

他の品詞形

• 名詞形「acreage (エーカー数; 面積)」
  
  例) “The acreage of this farm is enormous.”
  


• 動詞形はありません。形容詞形や副詞形も存在しませんが、形容詞的に「acreage」を使う場合があります。

CEFRレベル (目安)

• B2 (中上級): 専門的分野や不動産、農業などの話題に触れるときに登場する単語ですが、日常会話にも出てくる場合があります。

2. 語構成と詳細な意味

• 語幹: acre

  
  
  • 古英語「æcer (畑、田畑)」に由来しています。
  
  



• 関連語・派生語:

  
  
  • acreage: エーカー数、面積
    
  
  
  • farmland: 農地。直接関係はありませんが、acreの測定対象としてよく登場。
    
  
  

コロケーション（共起表現）10選

1. large acreage → 広大なエーカー数
   


2. acres of farmland → 何エーカーもの農地
   


3. a five-acre plot → 5エーカーの区画
   


4. own several acres → 数エーカーを所有する
   


5. cultivate an acre → 1エーカーを耕す
   


6. buy an acre of land → 1エーカーの土地を購入する
   


7. 100 acres of woodland → 100エーカーの森林
   


8. measure in acres → エーカーで測定する
   


9. the farm spans acres → その農場は何エーカーにも及ぶ
   


10. acre-based system → エーカー単位に基づくシステム

3. 語源とニュアンス

• 語源:
  
  古英語の “æcer” (畑) から派生しました。さらにさかのぼるとゲルマン語系の言葉で、土地・耕地の意味を持っていたと考えられています。




• 歴史的に:
  
  イギリスやアメリカで、土地の面積を表す単位として広く使われてきました。メートル法以外の面積として世界的に認知されています。




• ニュアンス:
  
  主に農地や不動産などの面積を表す際に使用される実用的な単語です。カジュアルというよりは、やや専門的・実用的な文脈でよく用いられますが、日常の会話でも「広さ」を強調したいときに自然に登場することがあります。




• 使用時の注意:
  
  実際の広さがピンと来ない場合が多いので、ときにはヘクタールなどメートル法の換算値を合わせて示すとわかりやすいです。

4. 文法的な特徴と構文

• 名詞 (可算名詞): 単数・複数形があり、「one acre」「two acres」のように使います。


• 一般的な構文:
  
  1) “(number) acres of (land / farmland / property)”
  
  2) “an acre of (land / space)”
  


• フォーマル / カジュアル: 不動産や役所の書類などのフォーマルな場面でも頻出しますが、日常会話にも登場することがあります。
  


• 注意点: “acre”はしばしば数字の後ろにつくため、複数形の場合の “acres” の “s” を忘れないようにしましょう。

5. 実例と例文

(1) 日常会話

1. “Our backyard is about half an acre, so we have plenty of room for a garden.”
   
   （うちの裏庭はおよそ0.5エーカーあるから、庭づくりには十分な広さがあります。）
   


2. “He said his grandfather’s farm is ten acres.”
   
   （彼のおじいさんの農場は10エーカーあるんだって。）
   


3. “I never realized how big an acre is until I saw it in person.”
   
   （実際に見るまで、エーカーがどれだけ広いか気づかなかったよ。）

(2) ビジネス

1. “We’re planning to purchase 20 acres to expand our production facility.”
   
   （生産施設を拡張するために、20エーカーを購入する予定です。）
   


2. “The real estate agent offered a 3-acre site for the new warehouse.”
   
   （不動産業者は、新しい倉庫用に3エーカーの敷地を提案してきました。）
   


3. “Investors are interested in acquiring acres of land for commercial farming.”
   
   （投資家たちは商業農業のために大きな農地を取得することに興味を持っています。）

(3) 学術的な文脈

1. “The study examined over 500 acres of protected wetland habitats.”
   
   （その研究では、500エーカーを超える保護湿地の生息地を調査しました。）
   


2. “Approximately 2 million acres of forest are lost each year due to deforestation.”
   
   （森林伐採により、年間約200万エーカーの森林が失われています。）
   


3. “Researchers used GIS data to map every acre of the nature reserve.”
   
   （研究者たちはGISデータを用いて自然保護区のすべてのエーカーをマッピングしました。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. hectare (ヘクタール)

   
   
   • 1ヘクタールは1万平方メートル。国際単位系で使用される。エーカーとの換算はおよそ2.47エーカー = 1ヘクタール。
     
   
   
   • 「acre」は英米圏の伝統的単位、「hectare」はメートル法という点で使い所が異なります。
   
   



2. square meter (平方メートル)

   
   
   • 国際単位系での基本的な面積単位。1エーカー＝約4,047平方メートル。
     
   
   
   • こちらはより科学的・正確な印象を与えます。
   
   



3. square foot (平方フィート)

   
   
   • アメリカやイギリスで住宅やオフィス等の建物の広さを表すのに頻繁に使われます。1エーカーは約43,560平方フィートです。
   
   

反意語

• 面積の「反意語」というよりは「単位が異なる」だけなので、厳密な反意語はありません。

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA):

  
  
  • アメリカ英語: /ˈeɪ.kɚ/
    
  
  
  • イギリス英語: /ˈeɪ.kə/
    
  
  



• 強勢 (アクセント): 最初の音節「a- (エイ)」にアクセントがあります。

  
  
  • “Á-cre” のように発音してください。
    
  
  



• アメリカ英語とイギリス英語の違い:

  
  
  • アメリカ英語では語尾が “-ɚ” と「アー」に近い音で発音されます。
    
  
  
  • イギリス英語では語尾が “-ə” と短い曖昧母音で終わります。
  
  



• よくある発音の間違い:

  
  
  • “a-care” と言ったり、母音を短く “ackr” のようにしてしまうミスが起こりがちです。
  
  

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス: “acre” を “acer” と書いてしまう場合があります。
   


2. 単複混同: “5 acre” と書かずに “5 acres” とする必要があります。
   


3. 換算の混乱: 1エーカーがどのくらいの広さかパッとイメージできない場合が多いので、平方メートルなどに換算した数字を覚えておくと便利です。
   


4. 試験での出題: TOEICや英検では、ビジネスや地域紹介の文章などで目にする場合があります。面積を表す数値を問う問題などで登場することがあります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• Sound Link: “エイカー (A-ker)” と発音しながら、“Aが大きく広がる”イメージを持つと覚えやすいです。
  


• Numeric Trick: 1エーカー ≈ 4,000㎡とだいたい覚えておくとすぐ換算に使えます。
  


• Story: 農場の話や不動産の話題でよく登場することを思い出すと、印象に残りやすいでしょう。
  

以上が「acre」の詳細解説です。土地の面積を表す際に便利な単語なので、面積の単位を頻繁に使う場面ではぜひ活用してみてください。