元となった辞書の項目
appetizer
解説
以下では、「appetizer」という英単語について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: appetizer
品詞: 名詞 (countable noun)
日本語訳: 前菜、食欲をそそる小皿料理
- 英語の説明:
An appetizer is a small dish of food served before the main course of a meal. - 日本語の説明:
食事の最初に出される軽い料理のことで、食欲を刺激するためのものです。レストランでコース料理を頼むときなどに、メインディッシュ(主菜)の前に少量の料理として提供されます。
活用形:
名詞のため、基本的に複数形は appetizers となります。
他の品詞形:
- 動詞形や形容詞形は直接の派生はありませんが、形容詞“appetizing”「食欲をそそる、おいしそうな」という関連単語があります。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
- 「食事・レストランの話題」であれば中級レベルでも結構使う機会があります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- appetizer は、ラテン語の “appetitus(欲求、欲望)” などを起源とする “appetite”(食欲)に由来する語です。
- 接頭語・接尾語としては:
- “ap-” はラテン語由来の “ad-” (〜へ)から派生した形態
- “-tizer” 部分は “appetite” をもとにした派生語尾のような役割
- ただし、厳密には “appetizer” は “appetite” + “-er” のようなシンプルな構成ではなく、フランス語などの影響も受けて英語化しています。
- “ap-” はラテン語由来の “ad-” (〜へ)から派生した形態
関連語
- appetite (名):食欲
- appetizing (形):食欲をそそる
- appetizingly (副):おいしそうに
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- light appetizer(軽い前菜)
- cold appetizer(冷製の前菜)
- hot appetizer(温かい前菜)
- serve an appetizer(前菜を出す)
- order an appetizer(前菜を注文する)
- appetizer plate(前菜の盛り合わせ)
- hors d’oeuvre(オードブル)※フランス語系の言い方
- complimentary appetizer(サービスで出される前菜)
- appetizer menu(前菜メニュー)
- small bites(小さなおつまみのような料理)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語 “appetitus” → フランス語 “appétit” → 英語 “appetite” → 派生して “appetizer” と変化してきました。
- 歴史的背景: “appetizer” という言葉自体は、19世紀頃までに定着しましたが、もともとフランスやイタリアなどヨーロッパの食文化で発展した「食前の小皿」を示す文化的背景があります。
- 使用時のニュアンス:
- 「前菜」という意味で使い、主にレストランなどでメインメニューの前に出される少量の料理を指します。
- カジュアルにもフォーマルにも使われますが、フォーマルなメニュー名やコース名では “hors d’oeuvre” や “starter” と言われる場合もあります。
- 口語・文章いずれでも自然に使える単語です。
- 「前菜」という意味で使い、主にレストランなどでメインメニューの前に出される少量の料理を指します。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞か不可算名詞か:
“appetizer” は可算名詞 (countable) です。
→ a/an appetizer, two appetizers, etc. - 使用される構文・言い回し:
- “I’d like an appetizer before the main course.”
- “Could we order some appetizers to share?”
- “I’d like an appetizer before the main course.”
- イディオム:
独特なイディオムとしてはあまりありませんが、慣用表現として “to whet one’s appetite”(人の食欲を刺激する、関心を高める)などの表現が関連として使われます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “Let’s share some appetizers before we decide on the main course.”
「メインディッシュを決める前に、前菜をいくつかシェアしようよ。」 - “The appetizer was so delicious that I almost felt full.”
「前菜がおいしすぎて、ほとんどお腹いっぱいになりそうだったよ。」 - “Could you recommend a good appetizer to start with?”
「何かおいしい前菜をおすすめしてもらえますか?」
(2) ビジネスシーンでの例文
- “At the company dinner, they served a light appetizer with fresh vegetables.”
「会社の食事会では、新鮮な野菜を使った軽い前菜が出されました。」 - “We’ll begin the banquet with a special appetizer prepared by our executive chef.”
「晩餐会は、当社の総料理長が用意した特別な前菜から始めます。」 - “Be sure to check the appetizer menu as we have a variety of new options.”
「前菜メニューをぜひご覧ください。新しい選択肢がたくさんありますので。」
(3) 学術的・フォーマルシーンでの例文
- “The presentation on culinary arts included a segment analyzing the global trends in appetizers.”
「料理芸術に関するプレゼンテーションでは、世界的な前菜のトレンドを分析するパートが含まれていました。」 - “In this gastronomic study, appetizers are classified by origin and cultural significance.”
「この美食研究において、前菜はその起源と文化的意義によって分類されています。」 - “A thorough exploration of appetizer varieties reveals a fusion of international flavors.”
「前菜の多様性を徹底的に探究すると、国際的な風味の融合が見えてきます。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- starter(スターター)
- 日本語訳: 前菜、最初の料理
- イギリス英語などで “appetizer” の代わりによく使われます。
- 日本語訳: 前菜、最初の料理
- hors d’oeuvre(オードブル)
- 日本語訳: 食前の小皿料理
- フランス語由来。よりフォーマルな響きがあります。
- 日本語訳: 食前の小皿料理
- entrée(前菜/主菜)
- 日本語訳: 米国では「メインディッシュ」を指しますが、フランスやその他の国/地域では「前菜」を意味する場合もあるので注意が必要です。
反意語
- メインディッシュ (main course)、デザート (dessert) など、料理の順序的には対照的と言えますが、完全な「反意語」ではありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈæpɪtaɪzər/ (米国英語), /ˈæpɪtaɪzə/ (英国英語)
- アクセント: 第1音節 “ap” にアクセントがあります(AP-pe-ti-zer)。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語: [ˈæpɪtaɪzɚ]
- イギリス英語: [ˈæpɪtaɪzə]
大きな違いは語尾の “-er” 発音くらいです。
- アメリカ英語: [ˈæpɪtaɪzɚ]
- よくある間違い: “appetizer” の “e” や “t” を一字抜かしてしまうスペルミスに注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “appetiser” と書く場合もあります(イギリス式)。アメリカでは “appetizer” が一般的です。
- 同音異義語: 特にはありませんが、 “appetite”との混同に注意。「食欲」と「前菜」は関連はありますが、別の単語です。
- 試験対策:
- TOEICや英検では、ホテルやレストランの会話で「前菜を注文する」などの文脈で出題される可能性があります。
- 特にリスニングセクションで出てきたときにも雅(みやび)な響きの “hors d’oeuvre”と混同しないように。
- TOEICや英検では、ホテルやレストランの会話で「前菜を注文する」などの文脈で出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源: “appetite”+ “-er” というイメージを持ち、 “食欲を刺激する物” → “前菜” と連想すると覚えやすいです。
- 勉強テクニック: レストランメニューをイメージしたり、実際に英語メニューを読んでみると記憶に残りやすいかもしれません。
- 音のポイント: “appetizer” の “peti” の部分を「ペタイ」と発音に注意して、リズムを大切にするとよいでしょう。
以上が、「appetizer」についての詳細な解説です。レストランでメニューを開いたとき、「appetizer」という言葉を見ると「前菜ね!」とすぐにイメージできるよう、ぜひ覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
食欲を促す食物(飲物);前菜,食前酒