元となった辞書の項目
congratulation
解説
以下では、英単語 congratulation
(通常は複数形で congratulations
)について、9つの観点から詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英語: congratulation (主に congratulations
として使われる)
日本語: 祝辞、おめでとうの言葉
「人に対して、何か良い出来事や達成を祝うときに使われる言葉です。お祝いのニュアンスを伝えたいときに用いられます。」
- 品詞: 名詞 (countable noun:可算名詞、ただし通常は複数形
congratulations
で使われる) - 活用形:
- 単数形: congratulation
- 複数形: congratulations(一般的)
- 単数形: congratulation
- 他の形:
- congratulatory (形容詞):「祝辞の、祝福の」という意味
CEFRレベル: B1(中級)
B1: 日常的な文脈でよく登場する、少し長い単語ですが、感情を表すのに頻繁に使われるので、比較的覚えやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語 (prefix): con-(「一緒に」「共に」などの意味)
- 語幹 (root): grat(ラテン語の gratus「感謝・喜び」から)
- 接尾語 (suffix): -ulation(
-ulate
に-ion
がついた形、動作や結果を表す)
派生語・類縁語
- congratulate (動詞): 「〜を祝う」
- congratulatory (形容詞): 「祝福の、祝辞の」
- gratitude (名詞): 「感謝」
- grateful (形容詞): 「感謝している」
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- heartfelt congratulations
–(真心のこもったお祝い) - offer one's congratulations
–(祝辞を述べる) - deserve congratulations
–(祝福を受けるに値する) - send my congratulations to ...
–(〜にお祝いの言葉を伝える) - public congratulations
–(公式な場での祝辞) - warm congratulations
–(温かいお祝いの言葉) - accept congratulations
–(祝いの言葉を受け取る) - a congratulatory message
–(祝福のメッセージ) - hearty congratulations
–(心からの祝辞) - extend congratulations on ...
–(〜について祝福を述べる)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “congratulatio” から来ており、
con-
(共に)+gratulari
(喜ぶ、感謝する)という要素を持ちます。 - 歴史的には「共に(よろこび)を分かち合う」というニュアンスで使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「おめでとう」の意味で、喜ばしい達成や出来事を相手と分かち合うポジティブな響きがあります。
- 通常は 複数形
congratulations
で使われるため、単数形でcongratulation
と書くのは特別な状況(論文や旧式の文書など)を除きあまり一般的ではありません。 - 主に口語・文章どちらでも使えますが、口語では「Congratulations!」と短く言うのが自然です。
- フォーマルな場面・カジュアルな場面のいずれでも使われる便利な単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(可算名詞)
- ex) I want to send my congratulations. (お祝いの言葉を伝えたい)
- 単数形で使われることは稀で、複数形で使われるのが普通です。
- ex) I want to send my congratulations. (お祝いの言葉を伝えたい)
一般的な構文・イディオム
- Congratulations (on something)!
– (〜に対して) おめでとう! - extend/offer (my) congratulations to + 人名
– (人) にお祝いを述べる - A round of congratulations was in order.
– 一同でお祝いの言葉を述べるのが相応しい状況だった。
- Congratulations (on something)!
フォーマル / カジュアル両方で使用可
- 口語: “Congrats!”(短縮形、カジュアル)
- 書き言葉: “I would like to extend my sincere congratulations on your achievement.”
- 口語: “Congrats!”(短縮形、カジュアル)
5. 実例と例文
以下では、日常会話、ビジネス、学術的な文脈それぞれで3つずつ例文を示します。
(1) 日常会話
- “Congratulations on your new baby! That's wonderful news.”
(赤ちゃんの誕生おめでとう! それは素晴らしい知らせだね。) - “Hey, congrats on passing your driving test!”
(ねえ、運転免許合格おめでとう!) - “I heard you got the lead role in the play—congratulations!”
(劇で主役を取ったんだってね—おめでとう!)
(2) ビジネス
- “I'd like to offer my congratulations on your promotion.”
(昇進おめでとうございます。) - “Please accept our heartfelt congratulations on the successful launch of the new product.”
(新製品の成功に心よりお祝いを申し上げます。) - “Congratulations to the entire team on achieving the sales target for this quarter.”
(今期の売上目標を達成したチーム全員にお祝いの言葉を送ります。)
(3) 学術的・フォーマル
- “Allow me to extend my congratulations on your groundbreaking research findings.”
(あなたの画期的な研究成果に対し、お祝いを述べさせてください。) - “Congratulations on your acceptance into the doctoral program.”
(博士課程への合格、おめでとうございます。) - “The committee offers sincere congratulations to all the award recipients.”
(委員会は、すべての受賞者に心からの祝賀の言葉を贈ります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- felicitation
- (祝賀、めでたい気持ちを表す言葉。文語的でややフォーマル)
- (祝賀、めでたい気持ちを表す言葉。文語的でややフォーマル)
- kudos
- (称賛、ややカジュアルかつ口語的)
- (称賛、ややカジュアルかつ口語的)
- best wishes
- (「幸運を祈ります」「おめでとう」などの好意的挨拶)
- (「幸運を祈ります」「おめでとう」などの好意的挨拶)
- compliments
- (ほめ言葉、礼儀としての祝辞)
- (ほめ言葉、礼儀としての祝辞)
→ “Congratulations” は「達成やうれしい出来事に対して祝福を伝える」ニュアンスが強い点でやや直接的・カジュアル〜フォーマル幅広く使えます。
反意語 (Antonyms)
- 一般的に「congratulation(お祝い)の反意語」は明確にはありませんが、悲しみや哀悼を表す “condolences” が「お悔やみ」に当たるため、立場的には対照的な単語といえます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /kənˌɡrætʃ.əˈleɪ.ʃən/(アメリカ英語 /kənˌɡrædʒəˈleɪʃən/ とほぼ同じ)
- アクセント (ストレス) は “-la-” の部分(第3音節)に置かれます。
- アメリカ英語とイギリス英語 で大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “t” 音がやや “d” に近い発音になることがあります。
- よくある間違いとして、 “r” の後の “a” や “u” を強調しすぎてゴチャゴチャした発音になりがちです。
congratulate
やcongratulatory
になると、アクセント位置や音がさらに増えるため注意を払うとよいでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスに注意
- “conguratulations” “congradulations” などの間違いが多いです。
- “r” と “a” の順番を間違えないようにしてください。
- “conguratulations” “congradulations” などの間違いが多いです。
- 単数形と複数形
- 日常的には “Congratulations” と 常に複数形 で使われることを覚えましょう。
- 日常的には “Congratulations” と 常に複数形 で使われることを覚えましょう。
- TOEIC・英検など試験対策
- 手紙やEメール(ライティングセクション)で「お祝いを述べる」フレーズの問題が出やすい言葉です。
- スペルミスしやすい単語なので、正確に書けるように練習がおすすめです。
- 手紙やEメール(ライティングセクション)で「お祝いを述べる」フレーズの問題が出やすい言葉です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「con + grat + ulation」で覚える
- “con” = 「一緒に」、 “grat” = 「感謝・ありがたい」、 “-ulation” で「行動・状態」の名詞形。
- “con” = 「一緒に」、 “grat” = 「感謝・ありがたい」、 “-ulation” で「行動・状態」の名詞形。
- イメージ: 「(相手と)一緒に喜びを分かち合う言葉」
- 勉強テクニック:
- 祝う場面をイメージしながら使うと定着しやすいです。
- 試験のライティングで誰かを称える場面を書いてみるなど、短文をいくつか作る練習がおすすめです。
- 祝う場面をイメージしながら使うと定着しやすいです。
以上が congratulation(s)
の詳細解説です。日常会話からフォーマルシーンまで幅広く使える表現なので、ぜひ使い慣れておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
《複数形で》(またcongrats)(…に対する)祝いの言葉,祝辞《+on+名》
意味(2)
〈U〉祝い,祝賀