mean

1. 基本情報と概要

単語: mean

品詞: 動詞（※他に形容詞、名詞の用法もあり）

活用形: mean - meant - meant / meaning (進行形・動名詞)

意味（英語・日本語）

• 英語: to signify, to intend, to have as a purpose, to convey a certain idea
  


• 日本語: 「～を意味する」「～するつもりである」「～を意図する」

「mean」は「何かの意味や意図を表す」動詞です。たとえば、「This word means 'friend.'（この単語は『友達』を意味します）」のように、ある言葉がどんな内容や概念を伝えるかを表現するときに使われます。また「I didn't mean to offend you.（そういうつもりじゃなかったの）」のように、意図や目的を示すときにも用いられます。

CEFRレベル: B1（中級）

• 頻繁に登場し、単語のニュアンスを理解する必要があります。英会話や文章作成において幅広く使える重要な単語です。

他の品詞の例

• 形容詞 (mean): 「意地悪な、けちな」
  
  例）He can be a bit mean sometimes.
  


• 名詞 (mean): 「平均」
  
  例）The mean of these numbers is 10.

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 語根: 「mean」の中心的な部分は「mean」という形そのものが語幹として機能します。
  


• 接頭語・接尾語はありませんが、「meaning」（名詞・形容詞）、「meaningful」（形容詞）、「meaninglessness」（名詞）などへ派生する際に、接尾語が付与されます。

よく使われるコロケーション（関連フレーズ）10選

1. mean something to someone

   
   
   • （～にとって何かの重要な意味を持つ）
     
     例）This gift means a lot to me.（この贈り物は私にとってとても意味があります）
   
   



2. mean to do (something)

   
   
   • （～するつもりである）
     
     例）I mean to study abroad next year.（来年留学するつもりです）
   
   



3. mean no harm

   
   
   • （害を及ぼすつもりはない）
     
     例）I’m sorry if I said something rude; I meant no harm.（失礼なことを言ったならごめんなさい。悪意はなかったんです）
   
   



4. mean business

   
   
   • （本気である、真剣である）
     
     例）When he starts yelling, you know he means business.（彼が大声を出すときは、本気だとわかるよ）
   
   



5. mean well

   
   
   • （善意で言う/行動する）
     
     例）I know you mean well, but your advice can be a bit harsh.（あなたが善意で言っているのはわかるけど、少し厳しいかも）
   
   



6. What do you mean by that?

   
   
   • （それはどういう意味ですか？）
     
     例）What do you mean by “strange”?（「変わっている」ってどういう意味ですか？）
   
   



7. mean the world to someone

   
   
   • （～にとってとても大切である）
     
     例）My family means the world to me.（私にとって家族はとても大切です）
   
   



8. be meant to (do something)

   
   
   • （～するように意図されている、運命づけられている）
     
     例）This program is meant to help students learn faster.（このプログラムは学生がより早く学べるように意図されています）
   
   



9. mean it

   
   
   • （本気で言っている）
     
     例）I said I’m sorry, and I mean it.（謝ったのは本気なんだ）
   
   



10. “If you know what I mean.”

    
    
    • （言いたいことがわかるでしょう？）
      
      例）He’s looking for someone who can handle him—if you know what I mean.（誰か彼を扱える人を探してるんだよね…言いたいこと、わかるでしょう？）
    
    

3. 語源とニュアンス

語源:

古英語の「mǣnan（意図する、意義づける）」に由来すると言われています。中英語を経て現在の「mean」へと変化しました。

ニュアンス:

• 「何かの意味や目的を持つ」「～しようという意図がある」と表現するときによく使われます。
  


• カジュアルな口語表現からフォーマルな文書でも頻繁に使われる、非常に汎用性の高い語です。

使用時の注意点:

• 「I mean…」という切り出し表現は、カジュアルに会話の流れをつなぐときにもよく使われます。
  


• 丁寧な場面やビジネスシーンでも、「This means that…（これはつまり～を意味します）」などフォーマルに使うことが可能です。

4. 文法的な特徴と構文

• mean + to + 動詞の原形: 「～するつもり」
  
  例）I mean to speak with you later.
  


• mean + 名詞/that節: 「～を意味する」、「～ということを表す」
  
  例）This word means friendship. / This means that we should start early.
  


• mean (自動詞): 文脈によっては「大きな意味を持つ」と解釈されることがあるが、一般には他動詞として用いられることが多いです。

可算・不可算の区別（他品詞として名詞のとき）

• 「平均」という名詞としては可算名詞扱いが一般的。
  
  例）The mean of the numbers 2, 3, and 5 is 10 ÷ 3.

5. 実例と例文

日常会話（3例）

1. “What do you mean by ‘busy’? Are you working today?”
   
   （「“忙しい”ってどういう意味？ 今日は仕事なの？」）
   


2. “I didn’t mean to interrupt you. Please go on.”
   
   （「邪魔するつもりはなかったんです。続けてください。」）
   


3. “I mean, it’s not that hard if you practice every day.”
   
   （「要するに、毎日練習すればそんなに難しくないよ。」）

ビジネス（3例）

1. “Could you clarify what you mean by this statement?”
   
   （「この声明でおっしゃっている意味を明確にしていただけますか？」）
   


2. “Our plan is meant to increase customer satisfaction.”
   
   （「私たちの計画は顧客満足度を高めることを目的としています。」）
   


3. “If you mean the budget proposal, we can revise it later.”
   
   （「もし予算案のことを言っているのであれば、後で修正可能です。」）

学術的文脈（3例）

1. “The term ‘renaissance’ is meant to describe a cultural rebirth in Europe.”
   
   （「“ルネサンス”という用語は、ヨーロッパにおける文化的再生を指すために使われています。」）
   


2. “By ‘theory,’ the author means a systematic framework for understanding data.”
   
   （「著者が“理論”と述べる場合、それはデータを理解するための体系的枠組みを指しています。」）
   


3. “In this context, ‘significance’ means statistical reliability.”
   
   （「この文脈では、“significance”は統計的な信頼性を意味します。」）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. signify（シグニファイ）: 「（記号などが）～を示す・意味する」
   
   
   
   • よりフォーマルな場面で使われることが多い。
   
   


2. intend（インテンド）: 「～するつもりである」
   
   
   
   • 意図や目的に焦点を当てる。
   
   


3. imply（インプライ）: 「暗に示す」
   
   
   
   • 直接ではなく、暗示的にほのめかす。
   
   

反意語

特定の反意語はありませんが、一部対比的な表現として:

• misunderstand（誤解する）: 「意味が伝わらない/誤って理解する」

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号（IPA）: /miːn/
  


• アクセント（強勢）: 1音節しかないので全体を長めに「ミーン」と発音します。
  


• 米英・英英の違い: いずれも大きな違いはなく、どちらも /miːn/ で発音されます。
  


• よくある間違い: 短い /ɪ/ 音（“min”）で発音してしまうと「min（分）」のようになってしまうので注意。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “mean”を“meen”や“men”と書き間違えることがある。
  


• 同音異義語: 米語で「mean（意地悪な）」「mean（平均）」も発音が同じなので文脈を要確認。
  


• TOEIC・英検など: 読解問題で「What does the author mean by～?」のような設問として出題されることが多いです。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「Mean」は「意図する」「意味する」の2本柱。
  


• 「I mean…」という会話のつなぎフレーズをイメージしながら覚えると自然に馴染みやすいです。
  


• 動詞形・形容詞形・名詞形で発音もスペルも同じなので、文章中で機能をしっかり確認するのがポイント。
  


• 「平均（平均値）」 ⇒ 「a mean value」や「意味する」というイメージ：何かの「中心点（core）を示す」という共通性で関連づけて覚えるのも手です。

以上が「mean」の詳細解説です。意味することや意図を示す際、また形容詞や名詞としても使える便利な単語ですので、ぜひ例文をたくさん読んで身につけてください。