最終更新日:2025/09/21
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元となった辞書の項目

return

動詞

(…から元の場所・状態などに)帰る,戻る《+from+名+to+名》 / 再び起こる,再発する / (元の持ち主・場所・状態に)…‘を'返す,戻す《+名+to+名》 / (同じようなやり方で)(…に対して)…‘を'お返しする,…‘で'こたえる《+名+for+名》 / …‘を'公式に報告する,答申する / 〈利子・利益など〉‘を'生む,生ずる / (国会議員などに)…‘を'選出する / 《しばしば引用節を従えて》…‘と'言葉を返す,返答する

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: return

品詞: 動詞(ほかに名詞の用法もあり)

活用形: return - returned - returned - returning

意味(英語):

・to go or come back to a place or person

・to put, send, or take something back to where it came from

意味(日本語):

・(場所や人のもとに)戻る / 帰る

・(ものを)返す / 戻す

「return」は「再び元のところに戻る」イメージを持つ単語で、場所やもの、人などに“戻る”・“返す”シチュエーションでよく使われます。日常からビジネスまで幅広く使われる表現です。

CEFRレベル:


  • B1(中級): 日常会話でもよく使用される基礎的な単語の一つで、使い方や文脈によってはさらに高度な場面でも対応可能です。

なお、名詞で「返却、返却物、利益、収益」などの意味を持つこともあります(例: “tax return” = 「税金の申告書」等)。

他の品詞での例


  • 名詞(a return):

    例: “He made a quick return.”(彼はすぐに戻ってきた。)

  • 形容詞(形容詞形はやや限定的):

    単独の形容詞形はありませんが、「returning + 名詞 」の形で「戻ってくる〜」というニュアンスを出すことはあります。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • re-: 「再び、振り返って」というニュアンスの接頭語

  • turn: 「向きを変える、回る」を意味する語幹

「re + turn」で、「もう一度向きを変えて元に戻る」というイメージが生まれ、現在の「戻る、返す」という意味につながっています。

関連語や派生語


  • reappearance(再出現) / reunite(再会させる)など、re- を使う単語は共通して「再び」というニュアンスを持つ

  • turn(曲がる、向きを変える)という動詞そのもの

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10例)


  1. return home(家に帰る)

  2. return to work(仕事に戻る)

  3. return a call(電話をかけ直す)

  4. return a favor(恩を返す)

  5. return a product(商品を返品する)

  6. return fire(反撃する)

  7. return a verdict((陪審員が)評決を下す)

  8. no return(元に戻れない / 戻りがない)

  9. return the compliment(同じように対応する、仕返しする)

  10. return a serve((テニスなどで)サーブを返す)


3. 語源とニュアンス

語源: 中英語(Middle English)の “returnen” が、古フランス語(Old French)の “retourner” に由来します。“re-” (=again) + “tourner” (=to turn) という要素から成り立ち、「再び(周りを)回る、戻る」という意味を持ちます。

ニュアンスと使用時の注意点


  • 「帰る」「返す」という動作全般をシンプルに表現できます。

  • 口語でも文章でも使用され、フォーマル・カジュアル問わず幅広く使われます。

  • 「go back」と意味が似ていますが、「return」のほうがややフォーマルで書き言葉でも多用されます。

  • 「give back」や「bring back」に近い意味で物を返す場合にも使用可能です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 自動詞用法(~へ戻る)


    • 例: “I will return to Japan next week.”


  2. 他動詞用法(~を返す)


    • 例: “Please return the book by Friday.”


「return」はこのように 自動詞他動詞 の両方で使われます。文脈によって、


  • 「どこへ帰るか(帰る先)」を伴う場合は前置詞 “to” が続く。

  • 「何を返すか」を伴う場合は目的語が続く。

一般的な構文・イディオム


  • return to + 場所/状態

    例: “He returned to his old habits.”(昔の習慣に戻った。)

  • in return (for ...) 「(...に対する)お返しとして」

    例: “I gave her a ride, and in return, she bought me lunch.”(彼女を車に乗せてあげたら、お返しにランチをおごってくれた。)

  • return the favor 「恩を返す」


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I always return home by 7 p.m.”

    (私はいつも19時までには家に帰ります。)

  2. “Could you return this umbrella to my neighbor?”

    (この傘を隣人に返してもらえますか?)

  3. “Don’t forget to return the DVDs after watching.”

    (見終わったらDVDを返すのを忘れないでね。)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Please return the signed contract by tomorrow.”

    (署名済みの契約書を明日までに返送してください。)

  2. “He will return to the office next week after his trip.”

    (彼は出張から来週オフィスに戻ります。)

  3. “I need to return these documents to the client.”

    (これらの書類をクライアントに返却する必要があります。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The participants were asked to return the questionnaires by email.”

    (参加者にはアンケートをメールで返送するよう依頼しました。)

  2. “We will return to this theory in the concluding chapter.”

    (この理論には最後の章で再度言及します。)

  3. “Researchers aim to return their findings to the community for further feedback.”

    (研究者たちは調査結果をコミュニティに返し、さらなるフィードバックを求めることを目指しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. go back(戻る):よりカジュアル。口語で使うことが多い


    • 例: “I’m going back to my hometown.”


  2. come back(戻る):話し手を基準に「こっちに戻る」ニュアンス


    • 例: “Come back soon!”


  3. bring back(持ち帰る、返す):何かを“持って戻る”イメージ


    • 例: “Could you bring back some souvenirs?”


  4. give back(返却する):返す動作に焦点


    • 例: “He gave back the money.”


  5. revert(元の状態に戻る):「再び戻る」がややフォーマル・抽象的


    • 例: “The text reverted to its original version.”


反意語


  • depart(出発する、離れる)

  • leave(去る)

  • go away(立ち去る)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /rɪˈtɜːrn/(イギリス英語) /rɪˈtɝːn/(アメリカ英語)

  • 強勢(アクセント)は “reTURN” の第2音節 “-turn” にあります。

  • アメリカ英語では “ɝ” の発音がやや強く、イギリス英語では “ɜː” と伸ばす感じです。

  • よくある発音間違い:語頭で “ri” に意識が向きすぎてアクセントが前に来てしまい、/ˈriːtɝːn/ のようになりがちなので注意します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “retun,” “retern” などと間違いやすい

  • 同音異義語との混同: 同音異義語は特にないですが、動詞 “turn” との混同に注意

  • TOEIC・英検などでも「返却期限を守る」や「いつ戻るのか」といったシチュエーションの問題でよく出題されます。

  • “go back” と “return” は似た意味ですが、試験問題では文脈から「よりフォーマル表現」を求められることが多いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “re” = “again” + “turn” = “回る” で「再び回って元に戻る」とイメージすると覚えやすいです。

  • 「リターンキー(Return key)」も「入力を確定してカーソルを戻す」「次の行に返す」というイメージから来ています。

  • 「戻るボタン」をイメージすれば、Webブラウザやアプリでも「return」は「(元の場所に)戻る」感覚が理解しやすいでしょう。

学習の際、自分や周囲の「戻る・返す」行為に関連付けると定着しやすくなります。ぜひ日常生活の中で積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
return
意味(1)

(同じようなやり方で)(…に対して)…‘を'お返しする,…‘で'こたえる《++for+

意味(2)

《米》帰りの;《英》往復の(《米》round・trip))

意味(3)

再び起こる,再発する

意味(4)

(元の持ち主・場所・状態に)…‘を'返す,戻す《++to+

意味(5)

…‘を'公式に報告する,答申する

意味(6)

〈利子・利益など〉‘を'生む,生ずる

意味(7)

(国会議員などに)…‘を'選出する

意味(8)

返しの,返報の

意味(9)

(…から元の場所・状態などに)帰る,戻る《+from+名+to+

意味(10)

《しばしば引用節を従えて》…‘と'言葉を返す,返答する

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 英訳 / 選択問題

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