最終更新日:2025/09/14
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元となった辞書の項目

merely

副詞

単に

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それは単なる冗談だよ。

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解説

以下では、副詞「merely」をできるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

単語: merely

品詞: 副詞 (adverb)

意味(英語): “just,” “only,” “simply”

意味(日本語): 「ただ〜にすぎない」「単に」「ほんの」「たった」

「merely」は、「ただそれだけ」「単に〜でしかない」というニュアンスを持つ副詞です。何かを強調したり謙遜したりするときに、「それ以上でもそれ以下でもない」という感覚を出すときに使われることが多いです。


  • CEFRレベル: B2 (中上級)


    • このレベルの学習者であれば、文章や会話の中で使いこなすことが可能です。


活用形・他の品詞の例


  • 「merely」は副詞のため、活用形は特にありません。

  • 形容詞形として「mere」があり、「単なる〜」という意味を持ちます。

    例: a mere child(子供にすぎない)、a mere formality(形だけのもの)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「mere(形容詞)」+ 副詞化する接尾辞「-ly」

派生語や類縁語


  • mere (形容詞): 「単なる」「ほんの」

  • merely (副詞): 「単に」「ただ〜にすぎない」

  • ​mereness (名詞): あまり一般的ではありませんが、「単純さ」「ただそれだけ」という意味を持つことがあります。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. merely a suggestion → 「ただの提案にすぎない」

  2. merely a coincidence → 「ただの偶然にすぎない」

  3. merely a child → 「ただの子供にすぎない」

  4. merely a matter of time → 「単に時間の問題にすぎない」

  5. merely an illusion → 「ただの幻想にすぎない」

  6. merely scratching the surface → 「表面をなぞっているだけにすぎない」

  7. merely a rumor → 「単なるうわさにすぎない」

  8. merely a formality → 「形だけのものにすぎない」

  9. merely observing → 「ただ観察しているだけ」

  10. merely for show → 「見せかけだけのもの」


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「mere」はラテン語やフランス語などを経由して、古英語の “mǣre” (境界、境目) に遡るとされます。ただし、意味的には「純粋な」「何も付け足されていない」という感覚に変化してきました。

  • 「merely」は「mere」に副詞の「-ly」がついた形で、「ただそれだけの状態で」というニュアンスを持つようになりました。

ニュアンス・注意点


  • 「ただ〜にすぎない」といった、物事を控えめに伝えたいときや、重要性を下げて表現したいときに使われます。

  • 文章表現でも会話でも用いられますが、文脈によっては否定的・控えめな響きになるので、使い方に注意してください。

  • フォーマルな文章、論文や公的な文書でも出てくる単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞として、動詞や形容詞、あるいは文全体を修飾します。

  • 使い方の位置: 通常、強調したい語句の前や文頭・文中に置かれます。

    例:


    • I was merely asking. (私はただ尋ねただけです)

    • It was merely a suggestion. (それは単なる提案でしかありません)


  • 「単に〜にすぎない」「〜だけだ」という日本語訳で捉えると分かりやすいです。


  • フォーマル度: カジュアルな会話からフォーマルな文書まで広く使われます。



5. 実例と例文

日常会話 (カジュアルな利用)


  1. “I’m merely saying you should be careful.”


    • 「ただ、気をつけてほしいと言っているだけだよ。」


  2. “It’s merely a small scratch; don’t worry about it.”


    • 「ほんの小さな傷だから、心配しなくて大丈夫だよ。」


  3. “I merely forgot my phone; I’ll be right back.”


    • 「ちょっと携帯を忘れただけなので、すぐに戻るね。」


ビジネスシーン (ややフォーマル)


  1. “We are merely awaiting final approval from the client.”


    • 「クライアントからの最終承認をただ待っているだけです。」


  2. “These figures are merely estimates and subject to change.”


    • 「これらの数値は単なる概算であり、変更される可能性があります。」


  3. “This is merely a proposal; we can revise it as needed.”


    • 「これは単なる提案です。必要に応じて修正可能です。」


学術的な文脈 (フォーマル)


  1. “The result is merely indicative of a broader trend.”


    • 「その結果は、より広い傾向を示す一例にすぎない。」


  2. “Merely adjusting the parameters does not solve the core issue.”


    • 「パラメータを変更するだけでは、根本的な問題は解決できません。」


  3. “The experiment was merely a preliminary study to gather initial data.”


    • 「その実験は、初期データを収集するための予備的調査にすぎませんでした。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  • only (ただ〜だけ) : 「限定する」というニュアンスが強い。

  • simply (ただ〜だけ) :「シンプル」であることを強調。

  • just (ちょうど、ただ〜) :「ちょうど〜」のニュアンスもある。

  • purely (まったく〜だけ) :「純粋に」と強調する語感がある。

反意語 (Antonyms)


  • significantly (著しく、かなり) : 「本質的に重要だ」という点で対極。

  • importantly (重要なことは) :「重要度を強調する」という点で対極。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈmɪərli/ (イギリス英語), /ˈmɪrli/ (アメリカ英語)


    • イギリス英語は “meer-ly” のように [ɪə] の二重母音。

    • アメリカ英語は [ɪr] の音になる。


  • アクセント: 「merely」の「mer」に強勢がきます。

  • よくある発音の間違い:


    • 先頭の “me” を /me/ と発音してしまう

    • “mere” と “mirror” を混同する



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「meerly」「merley」などと書き間違えないように注意。

  • 同音異義語との混同: “merry” (陽気な) とは発音・スペルともに似ている部分があるので混同しないように。

  • 試験対策:


    • TOEIC・英検など英語試験で、「just, only」と同様に使用される可能性が高い。

    • 選択肢で副詞の意味として出題される場合もあるので、文脈や意味を正確に把握することが大事。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “mere” が「ほんの」「単なる」を表し、「-ly」は副詞化する形なので、「ただ単なる状態で」というイメージを持つと覚えやすいです。

  • “Mere” を含む熟語 (a mere child など) とセットで暗記すると、英作文でも使いやすいです。

  • “Merely” と “only” のコロケーション例を比較しながら覚えると、使い分けの感覚がつかめます。


以上が「merely」の詳細な解説です。使いどころやニュアンスを押さえて、語彙力の強化にお役立てください。

意味のイメージ
merely
意味(1)

単に,ただ

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 英訳 / 選択問題

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