criterion
「criterion」を徹底解説
1. 基本情報と概要
英語の意味: A standard or principle by which something is judged or decided.
(何かを判断したり決定したりする際の「基準」や「尺度」となるもの)
日本語の意味: 「基準」「判断基準」
「何かを決めるときのものさしやルール」を表す言葉です。議論や評価をするときに「この点に沿って判断する」というニュアンスを持ちます。
- 品詞: 名詞(countable noun: 可算名詞)
活用形:
- 単数形: criterion (クライテリオン)
- 複数形: criteria (クライテリア)
- なお、誤って “criterions” と言わないように注意しましょう。正式には “criteria” を使います。
- 単数形: criterion (クライテリオン)
他の品詞への変化例:
- 形容詞形: “criterial” (クライティアリアル) → 「基準となる」「判定の手がかりとなる」といった意味で使われることがありますが、あまり一般的ではありません。
CEFR レベル: B2(中上級)
- 「抽象的な概念(基準)として使われるために、ある程度の語彙力が必要ですが、学術的な場面やビジネスでもよく使われるため早めに覚えておくと便利です。」
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- “criterion” はもともとギリシャ語の “kriterion” (κριτήριον)から来ています。英語の接頭語・接尾語というよりも、外来語として定着した形です。
- 「判断・分別」を表す “kritēs”(判定者)に由来しています。
- “criterion” はもともとギリシャ語の “kriterion” (κριτήριον)から来ています。英語の接頭語・接尾語というよりも、外来語として定着した形です。
派生語や類縁語:
- “criteria” (複数形)
- “criterial” (形容詞形)
- 同根語に “critical” や “critic” など、「判断・評価」に関係する単語があります。
- “criteria” (複数形)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- key criterion(主要な基準)
- important criterion(重要な基準)
- single criterion(単一の基準)
- multiple criteria(複数の基準)
- evaluation criterion(評価基準)
- selection criterion(選択基準)
- strict criterion(厳格な基準)
- meet the criterion(基準を満たす)
- judging criterion(判断基準)
- legal criterion(法的な基準)
- key criterion(主要な基準)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
- ギリシャ語の “kritērion” (κριτήριον)から由来します。「審判」や「判断基準」の意味合いを持つ言葉でした。
- 歴史的な使われ方:
- 哲学や科学分野で、何かを正しく判断・評価するための拠り所として活用されてきました。
- 使用時の注意点 (ニュアンス):
- 学術的・ビジネス的・フォーマルな文脈で使われることが多いです。日常会話では “standard” の方が分かりやすいケースもあります。
- 「~するうえでの重要な着眼点」を強調したい場合に使うと便利です。
- 学術的・ビジネス的・フォーマルな文脈で使われることが多いです。日常会話では “standard” の方が分かりやすいケースもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 文法のポイント:
- 可算名詞 → one criterion / several criteria のように数えられる。
- 複数形は “criteria” が一般的。
- 通常、制限を伴う形容詞とともに使われる(“the main criterion” など)。
- 可算名詞 → one criterion / several criteria のように数えられる。
- 一般的な構文・イディオム:
- “(Something) is the main criterion for (Purpose).”
- 例: Ability to work independently is the main criterion for the position.
- “Meet/satisfy the criterion”
- 例: The candidate must meet the criterion of having a master’s degree.
- “(Something) is the main criterion for (Purpose).”
- フォーマル/カジュアル:
- “criterion” はフォーマル寄り。口語だと “standard” や “rule” の方がよく耳にするかもしれません。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文(3つ)
“What’s your main criterion for choosing a new phone?”
- 新しい携帯を選ぶときのいちばんの基準は何?
“I always use price as a criterion before I decide on anything.”
- 何かを決める前はいつも価格を基準のひとつにしてるんだ。
“Taste is an important criterion when I’m picking a restaurant.”
- レストランを選ぶときは味が大事な基準だね。
5.2 ビジネスシーンでの例文(3つ)
“Reliability should be a key criterion in selecting our new supplier.”
- 新しい仕入先を選ぶ際は、信頼性が主要な基準になるべきです。
“We have to make sure our product meets the criteria set by the client.”
- クライアントが設定した基準を、うちの製品が満たしているか確認しなければなりません。
“The committee agreed on three main criteria for evaluating the project.”
- 委員会は、そのプロジェクトを評価するための3つの主要な基準に合意しました。
5.3 学術的・アカデミックな文脈での例文(3つ)
“Reproducibility is a fundamental criterion in scientific research.”
- 再現性は科学研究における基本的な基準です。
“We need a clear criterion to distinguish between primary and secondary sources.”
- 一次資料と二次資料を区別するための明確な基準が必要です。
“This concept fails to meet the criterion of empirical testability.”
- この概念は実証可能性という基準を満たしていません。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- standard(スタンダード)
- 一般的に広く「基準」を指す。口語からビジネスまで幅広く使われる。
- 一般的に広く「基準」を指す。口語からビジネスまで幅広く使われる。
- benchmark(ベンチマーク)
- 比較するときに用いる「指標」や「基準値」。ややビジネス・工学寄りのニュアンス。
- 比較するときに用いる「指標」や「基準値」。ややビジネス・工学寄りのニュアンス。
- yardstick(ヤードスティック)
- もともと長さを測る道具。比喩的に「ものさし」という意味の基準。ややカジュアル。
- もともと長さを測る道具。比喩的に「ものさし」という意味の基準。ややカジュアル。
- standard(スタンダード)
反意語 (Antonyms)
- 明確な反意語はありませんが、あえて挙げるなら基準のない状態を指す “no guideline” や “no standard” といった表現になります。
ニュアンスや使い方の違い:
- “criterion” はよりフォーマルかつ学術的。
- “standard” や “benchmark” はビジネスシーンでもよく使われ、より広い場面で自然に使えます。
- “yardstick” は英語圏の比喩的なイメージが強く、日常的やカジュアルな会話でのイメージにも合います。
- “criterion” はよりフォーマルかつ学術的。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- イギリス英語: /kraɪˈtɪəriən/
- アメリカ英語: /kraɪˈtɪriən/ (「ティリ」に近い発音になることが多い)
- イギリス英語: /kraɪˈtɪəriən/
アクセントの位置:
- 第2音節の “teer” に強勢がきます。(「クライテリオン」)
- 「テ」にアクセントをおきながら、やや伸ばすイメージです。
- 第2音節の “teer” に強勢がきます。(「クライテリオン」)
よくある発音の間違い:
- “criterion” の “-ion” の部分を「シュン」と発音しすぎるケース。正しくは “-iən” (イアン)に近い音 になります。
- 複数形 “criteria” は /kraɪˈtɪəriə/ となり、最後が「ア」に近い音で終わる点も要注意。
- “criterion” の “-ion” の部分を「シュン」と発音しすぎるケース。正しくは “-iən” (イアン)に近い音 になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス
- “criteriAn” と書いてしまう、あるいは “criterien” などと間違える。正しくは “criterion” です。
- 複数形は “criteria” ですが、単数形を使いそうな状況で誤って “criteria” を書かないように。
- “criteriAn” と書いてしまう、あるいは “criterien” などと間違える。正しくは “criterion” です。
同音異義語との混同
- ほとんど同音異義語はありませんが、 “criteria” と “criterial” で迷わないように注意。
TOEIC・英検など試験での出題傾向
- 設問で “What is the main criterion…?” のようにビジネスや学術的文章中に、語彙問題や読解問題として出題されることがあります。
- 単複形の判断を問われることが多いので、 “criterion (単数)/criteria (複数)” を正しく区別しましょう。
- 設問で “What is the main criterion…?” のようにビジネスや学術的文章中に、語彙問題や読解問題として出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「クリ(cry)-テリアン(terion)」と音を区切って覚えてみる。
- 「何かを決めるときに “クリティカル” (critical) な判断をするための基準が criterion!」と連想すると覚えやすいです。
- 「criteria」の前に “the” が付いて「the criteria」になる場合や、複数形か単数形かで迷うことが多いので、語感とスペルをセットで覚えるとよいでしょう。
以上が「criterion」の詳細な解説です。フォーマルな場面やアカデミックな文脈でも活躍する単語なので、しっかり身につけておくと役立ちます。
(価値判断の)規準,尺度