recognize
〈他〉(それに間違いないと)…を確かに認める / 《...などで》…を見分ける, を認識する《from, by ...》 / (すでに得ている経験・知識などによって)…を認める, を理解する
1. 基本情報と概要
単語: recognize
品詞: 動詞 (Verb)
主な意味:
- 英語: to identify someone or something as previously known; to accept or be aware of
- 日本語: 「(以前に見たり聞いたりしたことがあるものとして)認識する・見分ける」「(事実や重要性を)認める」
「recognize」は、ある人や物を見たり聞いたりして「あ、分かった(前に知っている)」と理解するときに使います。また、「(価値や功績を)正式に認める」というニュアンスもあります。たとえば「彼の偉業を認める」といった表現にも使われます。
活用形:
- 現在形: recognize / recognizes (三人称単数形)
- 過去形・過去分詞形: recognized
- 現在分詞形: recognizing
他品詞への派生例:
- 名詞: recognition 「認識、承認」
- 形容詞: recognized 「認められた、世に認められた」
CEFRレベルの目安:
- B2: 中上級
- 日常会話だけでなく、ビジネスや学術文書などフォーマルな場面でもしばしば用いられるため、中上級レベルの単語として扱えます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- re- (再び) + cogn (知る) + -ize (動詞化する接尾語)
- “re” は「再び/繰り返し」の意味をもち、“cogn” はラテン語で「知る」を表す語根、“-ize” は動詞にする接尾語です。
- つまり「もう一度知る・改めて気づく」というニュアンスが含まれます。
- “re” は「再び/繰り返し」の意味をもち、“cogn” はラテン語で「知る」を表す語根、“-ize” は動詞にする接尾語です。
関連語や派生語:
- recognition (名詞): 「認識、承認」
- recognizable (形容詞): 「認識できる、見分けがつく」
- unrecognized (形容詞): 「認められていない、気づかれていない」
よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)
- recognize a face
- 顔を認識する
- 顔を認識する
- recognize a difference
- 違いを認める/認識する
- 違いを認める/認識する
- recognize the importance
- 重要性を認める
- 重要性を認める
- fully recognize
- 十分に認識する
- 十分に認識する
- come to recognize
- ~だと徐々にわかるようになる
- ~だと徐々にわかるようになる
- fail to recognize
- 認識できない/見落とす
- 認識できない/見落とす
- recognize an achievement
- 功績(手柄)をたたえる
- 功績(手柄)をたたえる
- be widely recognized
- 広く認められている
- 広く認められている
- recognize someone’s voice
- 誰かの声を聞き分ける
- 誰かの声を聞き分ける
- cannot recognize
- まったく認識できない
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語の “recognoscere” (re=再び + cognoscere=知る) が語源です。
- 古フランス語 “reconoistre” を経由して英語に入ってきました。「再び知る、再確認する」という感覚が語源にあります。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 「顔や物を見分ける」という具体的な注目シーンから、「功績を認める・承認する」という抽象的でフォーマルな状況まで幅広く使えます。
- 硬い印象はありませんが、公的なアナウンスやスピーチで「(正式に)認める」といった場面でもよく聞かれます。文章・口語ともに使いやすい単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞としての用法
- “recognize + (対象)” で「(対象)を知っている・認識する・承認する」となります。目的語を直接とる他動詞です。
- “recognize + (対象)” で「(対象)を知っている・認識する・承認する」となります。目的語を直接とる他動詞です。
- 「recognize ... as ~」の構文
- “recognize someone/something as something” = 「(誰か/何か)を~として認める/見なす」
- 例) “They recognized her as a leader.” (彼らは彼女を指導者だと認めた)
- “recognize someone/something as something” = 「(誰か/何か)を~として認める/見なす」
フォーマル/カジュアル:
- どちらの場面でも使えます。フォーマルなビジネス文書なら “It is recognized that ...” のように書き言葉としても使いますし、カジュアルな会話でも “I recognized John right away!” のように自然に使えます。
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
- “I recognized Bob at the party and went to say hello.”
- パーティーでボブを見かけて知っている人だとわかったので挨拶に行った。
- パーティーでボブを見かけて知っている人だとわかったので挨拶に行った。
- “Do you recognize this song? It was popular last year.”
- この歌に聞き覚えある? 昨年流行ったんだよ。
- この歌に聞き覚えある? 昨年流行ったんだよ。
- “I finally recognized what she meant by that joke.”
- 彼女のジョークの意味をやっと理解した(認識できた)。
(B) ビジネスシーンでの例文
- “Our company recognized his efforts by awarding him Employee of the Month.”
- 当社は月間最優秀社員の表彰によって彼の努力を認めた。
- 当社は月間最優秀社員の表彰によって彼の努力を認めた。
- “It’s important to recognize any changes in the market early.”
- 市場の変化を早めに認識することが重要だ。
- 市場の変化を早めに認識することが重要だ。
- “We need to recognize the potential risks before signing the contract.”
- 契約に署名する前に潜在的なリスクを認識する必要がある。
(C) 学術的な文脈での例文
- “Researchers recognize the significance of this new discovery.”
- 研究者たちはこの新発見の重要性を認めている。
- 研究者たちはこの新発見の重要性を認めている。
- “Experts have widely recognized the correlation between the two variables.”
- 専門家たちはその2つの変数の相関関係を広く認めている。
- 専門家たちはその2つの変数の相関関係を広く認めている。
- “He is recognized as a pioneer in the field of neuroscience.”
- 彼は神経科学の分野における先駆者として認められている。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
acknowledge (認める)
- “acknowledge” は「(事実などを)認める、受け入れる」が中心で、ややフォーマルな響きがあります。
- 例) “We acknowledge the importance of teamwork.” (チームワークの重要性を認めます)
- “acknowledge” は「(事実などを)認める、受け入れる」が中心で、ややフォーマルな響きがあります。
realize (気づく、はっきり理解する)
- “realize” は頭の中で「あ、分かった」と気づくニュアンスが強いです。
- 例) “I realized I forgot my keys at home.” (家に鍵を忘れたことに気づいた)
- “realize” は頭の中で「あ、分かった」と気づくニュアンスが強いです。
perceive (知覚する)
- “perceive” は五感や直感で「理解する・捉える」というニュアンスで、学術的・フォーマルな文脈でも使われます。
- 例) “He is perceived as serious and dedicated.” (彼は真面目で献身的だと認識されている)
- “perceive” は五感や直感で「理解する・捉える」というニュアンスで、学術的・フォーマルな文脈でも使われます。
反意語 (Antonyms)
- ignore (無視する)
- overlook (見落とす)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈrɛk.əɡ.naɪz/
- アクセント位置: 最初の “rec-” の部分に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、イギリス英語では「レコグナイズ」、アメリカ英語では「レカグナイズ」というようにやや母音の発音が異なります。
- よくある間違い: /riː-/ と伸ばしすぎたり、/-ɡə-/ の部分をはっきり発音しなかったりしてしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “recognise” はイギリス英語のつづりとしてよく使われます(“z” ではなく “s”)。アメリカ英語では “recognize” が一般的。
- 同音異義語との混同: “realize” (気づく) と混同されることが多いですが、より「顔や物を知っているかどうか」に焦点があるのが “recognize”、やや内面的・突然の悟りがあるのが “realize” という違いがあります。
- 試験や資格試験での出題傾向: TOEICや英検などでは「(功績などを正式に)評価する・認める」という意味合いで出題されることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語根「cogn」 = 「知る」という意味があるため、「再び(re) + 知る(cogn)」で「見覚えがある」「(価値などを)再確認して認める」のイメージを持ちやすいです。
- 覚え方: “re + cog + nize” のつづりをセットでイメージしましょう。語根「cogn-」は “cognition (認識)” や “incognito (匿名の)” などとも共通なので、そこからの連想も有効です。
- 勉強テクニック: 短い例文 (“I recognize you!” = 君のことわかるよ) を声に出して何度も復唱することで、状況と単語が結び付きやすくなります。
以上が「recognize」の詳細解説です。見慣れた人や顔を見分ける場合だけでなく、功績を認めたり価値を認めたりと、いろいろなシーンで使える便利な動詞なので、ぜひ使いこなしてみてください。
〈人〉‘に'発言を認める
〈業績・貢献など〉‘を'認めて表彰する
〈他の国家・政府など〉‘を'承認する
(すでに得ている経験・知識などによって)…‘を'認める,認識する,理解する,悟る
(それに間違いないと)…‘を'確かに認める;(人相書き・特徴などで)…‘を'見分ける,認知する《+名+from(by)+名》