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burst
解説
1. 基本情報と概要
単語: burst
品詞: 動詞(不規則動詞)
意味(英語): to break open or apart suddenly and violently
意味(日本語): 「破裂する」「爆発する」「急に飛び出す」「感情が一気に爆発する」といったニュアンスで使われます。例えば風船が急に割れたり、感情が堰(せき)を切ったように溢(あふ)れ出すような場面にぴったりの単語です。
- 「風船が突然破裂する」「感情が爆発して涙がこぼれる」ような場面でよく使われます。
- 感情や物理的な「破裂」「飛び出し」を表すときに便利な動詞です。
活用形:
- 現在形: burst / bursts
- 過去形: burst
- 過去分詞形: burst
(「bursted」という形は誤りなので注意してください。)
他の品詞:
- 名詞: 「a burst (破裂、爆発、突発)」として使われる例があります。
- 例: a burst of laughter (突然の笑い)
- 例: a burst of laughter (突然の笑い)
- 形容詞形: 通常は使われませんが、文脈によって「bursting」という形容詞的用法(~でいっぱいの、破裂しそうな)になることはあります。
- 例: This bag is bursting at the seams. (このバッグは縫い目が破けそうだ)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- それほど難易度の高い単語ではありませんが、主に中上級レベル以上の学習者が、感情表現や比喩表現として使うことが多い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 「burst」は接頭語・接尾語のない単語で、1単語の動詞です。古い英語からそのまま伝わってきた形で、語幹も「burst」のみです。
詳細な意味:
- 物理的に破裂する、爆発する
- 例: A balloon can burst if you blow it up too much.
- 例: A balloon can burst if you blow it up too much.
- 感情が一気に噴出する
- 例: She burst into tears. (彼女は突然泣き出した)
- 例: She burst into tears. (彼女は突然泣き出した)
- 突然何かが起こる、飛び出す
- 例: The door burst open. (ドアがバッと開いた)
関連語や派生語:
- bursting (形容詞的): 破裂しそうな、満ち溢れている
- outburst (名詞): 感情の爆発
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- burst into tears(涙を流し始める)
- burst out laughing(突然笑い始める)
- burst with pride(誇らしさでいっぱいになる)
- burst at the seams(限界まで詰まっている/いっぱいである)
- burst into flames(突然炎に包まれる)
- burst a blood vessel((比喩的に)興奮しすぎて血管が切れるようになる)
- burst open(バッと開く、勢いよく開く)
- burst on the scene(突然現れる、電撃的に登場する)
- burst into bloom(一斉に花が咲く)
- burst someone’s bubble(人の幻想を打ち砕く、楽しみを台無しにする)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語の「berstan」に由来し、「破裂する」「壊れる」という意味を持っています。ゲルマン語圏全体で類似の語形が見られ、古くから「突然に壊れる・裂ける」イメージを伴ってきました。
ニュアンスや使用時の注意点:
- 「burst」は非常に突発的で急激な変化を表し、感情面でも「堪えきれずに爆発する」ような事態を強調する表現として多用されます。
- 口語・文章問わずよく使われますが、特にドラマチックなシーンや感情の高まりを描写する場合は、カジュアルからフォーマルまで幅広く使えます。
- 「物理的に破裂する」か「感情が噴出する」かを見極めて使い分けるとよいでしょう。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞/自動詞としての使い方
- 自動詞: 多くは自動詞として使い、「何かが自ら破裂する」イメージ。
- 例: The balloon burst. (その風船は破裂した)
- 例: The balloon burst. (その風船は破裂した)
- 他動詞: 場合によっては「何かを破裂させる」という他動詞用法も可能。
- 例: He burst the balloon. (彼は風船を割った)
- 自動詞: 多くは自動詞として使い、「何かが自ら破裂する」イメージ。
一般的な構文・イディオム
- burst into + 名詞(主に感情)
- She burst into tears. (彼女は突然泣き出した)
- She burst into tears. (彼女は突然泣き出した)
- burst out + 動名詞(laughingなど)
- They burst out laughing. (彼らは突然笑い出した)
- They burst out laughing. (彼らは突然笑い出した)
- burst on/upon the scene
- The new singer burst on the scene. (その新人歌手は突然シーンに現れた)
- burst into + 名詞(主に感情)
フォーマル/カジュアル
- 「burst」は一般的にカジュアル会話からフォーマルな文章まで幅広く使用可能です。ただし、同じ「破裂」を表す場合でも、技術的・学術的文脈では”rupture”などが使われることもあります。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I was blowing up the balloon, and suddenly it burst!”
(風船を膨らましていたら、突然破裂しちゃったの!) - “When he told me the joke, I burst out laughing.”
(彼がそのジョークを言ったとき、私は思わず吹き出した。) - “I was so excited, I felt like I was going to burst with joy.”
(あまりにうれしくて、喜びではち切れそうに感じたよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “If we expand too quickly, the real estate bubble might burst.”
(もし急激に拡大しすぎると、不動産バブルがはじけるかもしれません。) - “His sudden resignation nearly burst our team’s momentum.”
(彼の突然の辞職はチームの勢いをほとんど失わせるところでした。) - “We must ensure this project doesn’t burst our budget.”
(このプロジェクトが予算を圧迫しすぎないようにしなければなりません。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “If the internal pressure continues to rise, the vessel could burst.”
(内部圧力が上がり続けると、その容器は破裂する可能性があります。) - “During economic cycles, speculative bubbles can form and eventually burst.”
(景気循環の中で、投機的バブルが形成され、最終的には崩壊することがあります。) - “When cells take in too much water, they may burst due to osmotic pressure.”
(細胞が過度に水を取り込むと、浸透圧のために破裂することがあります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- explode(爆発する)
- 「化学反応や衝撃による爆発」等を指すことが多い。より大きな破壊力を連想させる。
- 「化学反応や衝撃による爆発」等を指すことが多い。より大きな破壊力を連想させる。
- rupture(破裂させる/破裂)
- ややフォーマルで、組織や器官が破れるなど、学術的・専門的文脈で使われる。
- ややフォーマルで、組織や器官が破れるなど、学術的・専門的文脈で使われる。
- pop(ポンと音を立てて破裂する)
- 風船やコルクなど、小さな破裂を表すカジュアルな表現。
- 風船やコルクなど、小さな破裂を表すカジュアルな表現。
- erupt(噴火する/噴き出す)
- 火山の噴火のほか、人々が突然感情的になる場面にも使われる。
反意語
- remain intact(そのままでいる、無傷でいる)
- stay contained(内部にとどまる、外に出ない)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- イギリス英語 (BrE): /bɜːst/
- アメリカ英語 (AmE): /bɝst/
どちらも1つの音節で、強勢(アクセント)は “burst” 全体にあります。
- イギリス英語では母音が少し長め(ɜː)
- アメリカ英語では “ɝ” と発音して少し “r” の巻き舌が強い
よくある間違い
- “bust” と混同してしまうことがありますが、綴りと発音が異なるので注意しましょう。
- “bursted” と過去形・過去分詞形を誤って書いてしまうことが多いので要注意です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “bursted” は間違いです。過去形・過去分詞形は “burst” のままです。
- 同音異義語との混同: “bust”(壊す、胸像など)と綴り・意味が異なります。
- TOEICなど試験対策: 流れの中で突然始まる動作を表す表現や、バブル経済(bubble might burst)などの文章で出題される可能性があります。感情表現(burst into tears)も定型句として覚えておくと役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 音とイメージ: “burst” という単語自体が破裂音 “バースト” を連想させるため、風船が “パーン” と割れる瞬間をイメージすると覚えやすいです。
- 感情の破裂: “burst into tears” や “burst out laughing” はよく使うフレーズなので「涙がパッと出る」「笑いがドッと出る」とイメージしましょう。
- ストーリーで覚える: 「ある日、会議中にアイデアが湧いてきてしまって、思わず笑いが burst out してしまった」など、自分の体験に紐づけたショートストーリーを作ると記憶に定着しやすくなります。
以上が、動詞 “burst” の詳細解説です。物理的な破裂から感情の爆発まで、幅広く応用できる便利な単語なので、例文やコロケーションとあわせてぜひマスターしてください。
意味のイメージ
意味(1)
破裂する,爆発する
意味(2)
〈つぼみが〉ほころびる
意味(3)
《通例進行形で》(…で)はちきれそうにいっぱいである《+with+名》
意味(4)
急に(…)する
意味(5)
…'を'破裂させる,爆発させる,破る