元となった辞書の項目
everybody
解説
1. 基本情報と概要
単語: everybody
品詞: 代名詞 (不定代名詞)
英語での意味: “all people” / “everyone”
日本語での意味: 「みんな」「全員」「誰もが」
「everybody」は、すべての人を指すときに使われます。「みんな集まれ!」のように呼びかけるときにも、「クラスのみんながそれを知っています」と、全員をざっくり指し示すときにも使われる便利な表現です。
活用形
- 代名詞なので、一般的な動詞のように活用する形はありません。
- 三人称単数扱いなので、動詞の形は「is / does / has」など単数形に合わせます。
他の品詞への変化例
- 「everybody」は派生的に他の品詞になることはありません。ただし、同じ意味を持つ「everyone」という語(これも不定代名詞)と同様の機能を果たします。
CEFRレベルの目安: A2(初級)
日常会話などで頻繁に出てくる基本的な代名詞なので、A2(初級レベル)あたりで習得が期待されます。
2. 語構成と詳細な意味
「everybody」は「every + body」から成る複合語です。
- every: 「すべての〜」
- body: 本来は「体」という意味ですが、よく「人」を指す言葉として “somebody” や “anybody” などの形で使われます。
関連表現・コロケーション(10個)
- Hello, everybody!
┗「みんな、こんにちは!」 - Everybody knows ~
┗「みんな〜を知っている」 - Not everybody agrees
┗「全員が賛成しているわけではない」 - Everybody wants to ~
┗「みんな〜したがっている」 - Everybody says so
┗「みんなそう言っている」 - Everybody’s welcome
┗「誰でも歓迎です」 - Is everybody ready?
┗「みんな準備できた?」 - Everybody is responsible
┗「みんなに責任がある」 - Everybody makes mistakes
┗「誰でも間違いはするものだ」 - Everybody including me
┗「私を含めた全員」
3. 語源とニュアンス
- 語源は、中英語の “every” と“body” の複合で、すべての(body = 人) という概念を示す表現です。
- 古くは “every body” と二語に分けて書かれていた時代もありますが、現在では一語で「everybody」と書くのが一般的です。
ニュアンス・使用時の注意
- 「everyone」とほぼ同義で、口語でも文章でも広く使われます。少しカジュアルな響きがあるため、フォーマルな場面でも「everyone」と同様に使えますが、フォーマルな書き言葉では「everyone」の方がやや好まれる場合もあります。
- 使い方としては「単数」扱いです。たとえば “Everybody is happy.” のように動詞は is を使います。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算/不可算: 代名詞なので、この区別はありません。
- 単数扱い: 「everybody」は文法上、三人称単数として扱います(動詞を “is”“does” とする)。
- しかし、代名詞の後に続く指示代名詞や所有代名詞は「they, their」なども使われる場合があります。性差を含めず無難に表現したい場合は “Everybody did their best” のように書くことが増えています。
一般的な構文・イディオム
- Everybody + 動詞(単数形) + ...
例) “Everybody likes this idea.” - Not everybody + 動詞(単数形) + ...
例) “Not everybody agrees with you.”
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Hey, everybody, let’s take a group photo!”
–「みんな、グループ写真を撮ろう!」 - “Everybody knows about that new café in town.”
–「街にできたあの新しいカフェのことはみんな知ってるよね。」 - “Is everybody ready to go?”
–「みんな出かける準備できた?」
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Everybody in the team contributed to this project’s success.”
–「チームのみんなが、このプロジェクトの成功に貢献しました。」 - “Could everybody please send me their reports by Friday?”
–「みなさん、金曜日までにレポートを送っていただけますか?」 - “We need to ensure that everybody follows the new guidelines.”
–「新しいガイドラインをみんなが守るよう徹底する必要があります。」
学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
- “Everybody in the seminar received a copy of the research findings.”
–「セミナーに参加した全員が、その研究結果のコピーを受け取りました。」 - “The professor explained the theory so clearly that everybody understood.”
–「教授の説明が非常にわかりやすかったので、全員が理解できました。」 - “Everybody is expected to follow the ethical standards in this study.”
–「本研究においては、誰もが倫理規範に従うことが求められています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- everyone (みんな)
– 意味・用法はほぼ同じ。若干「everyone」の方がフォーマル寄り。 - all (すべて・全員)
– 「all」は「すべての人」「全員」という意味を名詞的に使用できる形でもあるが、文法上は「all of us」「all of them」などの形を取ることが多い。 - people (人々)
– 単に「人々」という意味だが、文脈によっては「みんな」というニュアンスで使う場合もある。
反意語
- nobody (誰も〜ない)
– 「nobody is ~」で「誰も〜でない」と逆の意味になります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˈɛvriˌbɑːdi/ または /ˈɛvriˌbʌdi/
- イギリス英語: /ˈɛvriˌbɒdi/
アクセントの位置
- 「é・vry・bò・dy」のように、最初の “e” に近い部分を強く発音し、後ろの “bo” の部分にもやや強さが残るイメージです。
- よくある間違いとして “eve-ry-bo-dy” の音節分けで、一つひとつをはっきり発音しづらいため、速く話すときに「エヴリバディ」のようになります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 三人称単数か複数か
- 文法上は単数扱いなので、動詞は “is / has / does” になり、“are / have / do” にはならない。
- 文法上は単数扱いなので、動詞は “is / has / does” になり、“are / have / do” にはならない。
- スペルミス
- “every body” と二語に分けてしまう例がありますが、正しくは “everybody” と一語。
- “every body” と二語に分けてしまう例がありますが、正しくは “everybody” と一語。
- “everyone” との混同
- 意味は同じだが、スペルが異なるだけ。使い分けは文体や好みにより。
- 意味は同じだが、スペルが異なるだけ。使い分けは文体や好みにより。
- TOEIC・英検などでの出題傾向
- 文法問題で “Everybody are ~” などの誤用を選ばせる質問が出題される可能性あり。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “every” が「すべて」、「body」 が「体・人」と考えると「すべての人 = everybody」とイメージすると覚えやすいです。
- “everyone” とセットで覚えておくと、フォーマル・カジュアルで使い分けがスムーズになります。
- 発音のイメージは「エヴリバディ」。早口になると「エブリバリ」に近くなることも。ゆっくり音節を区切って練習するのも効果的です。
以上が「everybody」の詳しい解説です。普段の呼びかけや、メールの冒頭など、実に様々な場面で使える表現なので、ぜひ使いこなしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
すべての人,万人,だれもみな