最終更新日:2024/06/13
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元となった辞書の項目

you

代名詞

あなた[がた]は(を),君[たち]は(を) / 《命令文》君[たち],皆さん / 《呼び掛け》君[たち],おまえ[たち] / 《一般に人を指して》人は(を)

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解説

以下では、英語の代名詞「you」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語での意味

「you」は、相手に呼びかけるときに使う代名詞で、「あなた」、「あなたたち」を指します。 単数にも複数にも使われ、文脈で判断します。

日本語での意味

相手や相手たちを指す「あなた、あなたたち」です。カジュアルな場面からフォーマルな場面まで幅広く使われます。


こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です:

「you」は会話でも文章でも頻繁に使う言葉で、相手を直接呼びかけるときすべてに使えます。単数・複数どちらにも使えるので、場面によって人数を判断します。


品詞

・代名詞 (pronoun)

活用形

「you」は人称代名詞であり、基本的に形が変わりません。(古英語などでは変化がありましたが、現代英語では変わりません。)

・主格・目的格 どちらも「you」

・所有形容詞 「your」

・所有代名詞 「yours」

・再帰代名詞 「yourself(単数)/ yourselves(複数)」

他の品詞になった時の例

「you」は通常品詞変化しませんが、現代英語では補語的に用いられる環境以外に、別の品詞とみなされるケースは基本的にありません。

(参考:カジュアルな表現で「You all」(y’all)などは方言・スラング扱いです)

CEFRレベル目安

A1:超初心者のレベルから使われる最も基本的な代名詞のひとつ。

(「I」「you」「we」をはじめに学ぶことが多いため、A1レベルから習得)


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹

「you」は古英語の変化形から生まれた単語で、現在の形には接頭語や接尾語といった要素はありません。

・語幹:-

他の単語との関連性(派生語・類縁語)


  • your (所有形容詞):あなたの

  • yours (所有代名詞):あなたのもの

  • yourself / yourselves (再帰代名詞)

  • y’all (口語・主にアメリカ南部の複数形表現)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. you and I / you and me – (あなたと私)

  2. you know – (わかるでしょ、ねえ聞いて)

  3. do you think…? – (…と思いますか?)

  4. you all right? – (大丈夫?)

  5. you see – (いいかい、わかる?)

  6. thank you – (ありがとう)

  7. how are you? – (お元気ですか?)

  8. you, too – (あなたもね)

  9. I miss you – (あなたがいなくて寂しい)

  10. you never know – (わからないものだよ)


3. 語源とニュアンス

語源

古英語の「ēow」や「þē/þu」などから変化してきました。古英語では単数・複数で形が変わりましたが、中英語を経て現代英語では「you」に統一されました。

使用時のニュアンスや注意点


  • 単数・複数を同じ形で表すため、文脈をしっかり把握する必要があります。

  • 「you」という呼びかけは、親密さだけでなく対等な関係や敬意の意味も含まれます。英語には敬語表現が比較的少ないため、フォーマルでも「you」が使われます。

  • 古英語やシェイクスピア時代の作品では「thou」や「thee」が「you」の代わりに登場することがありますが、現代では通常使いません。

口語か文章か、カジュアルかフォーマルか


  • 口語・文章問わず使われる最も基本的な代名詞の1つです。

  • フォーマルな書き言葉でもラフな口語でも同じ形で用いられます。

  • 特別な敬語表現は英語ではあまりなく、ビジネス文章でも「you」一択です。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文例


  • You + 動詞 : You eat, you run, you speak, etc.

  • 助動詞 + you : Can you … ? / Will you … ? / Should you … ?

  • You + be動詞 : You are busy.

イディオム


  • (I) owe you (one). (あなたに恩がある)

  • You bet. (もちろん、いいよ)

  • You said it. (その通りだ)

フォーマル/カジュアル


  • フォーマルな文面でも「you」は普通に使用される。

  • フォーマル度合いは主に文全体の表現や敬意表現(Thank you for your time, I appreciate your help.)で調整される。

文法上のポイント


  • 可算・不可算や他動詞・自動詞の区別とは異なり、人称代名詞としては主語(主格)と目的語(目的格)の形が「you」で共通。

  • 再帰形は yourself(単数)、yourselves(複数)で区別される。


5. 実例と例文

以下に、日常会話・ビジネス・学術的な文脈ごとに3例ずつ示します。

日常会話での例文


  1. “Are you coming to the party tonight?”

    (今夜のパーティー来る?)

  2. “You look great in that outfit!”

    (その服、似合ってるね!)

  3. “How are you feeling today?”

    (今日の体調はどう?)

ビジネスシーンでの例文


  1. “Could you please send me the latest report by Friday?”

    (金曜日までに最新のレポートを送っていただけますか?)

  2. “Thank you for your time and consideration.”

    (お時間とご検討いただきありがとうございます。)

  3. “If you have any questions, feel free to contact me.”

    (ご質問がございましたら、お気軽にご連絡ください。)

学術的な文脈での例文


  1. “If you analyze the data carefully, you’ll notice a clear trend.”

    (データを注意深く分析すれば、明確な傾向が見えてきます。)

  2. “You can observe that these two variables are strongly correlated.”

    (これらの2つの変数が強い相関関係にあることがわかります。)

  3. “In this study, you will learn how to apply computational methods effectively.”

    (本研究では、計算手法を効果的に適用する方法を学ぶことができます。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語

英語には「相手を直接呼びかける」他の代名詞は実質ありませんが、複数形を特別に示す場合に口語や方言で出てくるバリエーションがあります:


  • y’all(アメリカ南部方言での複数「あなたたち」)

  • you guys(カジュアルに「みんな」「あなたたち」)

  • you lot(イギリスなどで「あなたたち」)

ニュアンスの違い:


  • “you guys” はアメリカ英語での非常にカジュアルな呼びかけ。

  • “y’all” はアメリカ南部方言的な響きがあり、やや地域性が出る。

反意語

代名詞としての「反意語」は特にありません。「you」は相手を指すため、それの反対は「I(私)/ we(私たち)」ですが、意味の対比というよりは別の人称を示すだけです。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)

・/juː/ (主に強勢形)

・/jə/ または /jʊ/(弱形や連続した発話であいまい母音で発音されることがある)

アメリカ英語とイギリス英語の違い


  • アメリカ英語(AE)、イギリス英語(BE)ともに基本的には /juː/ という発音が標準。

  • 会話のスピードが速いと /jə/ や /jʊ/ のように崩れる。

よくある発音の間違い


  • 「ユー」を強め過ぎてしまう、または「ユ」と短くなり過ぎるなど、母音の長さが不適切で不自然になる。

  • フレーズの中では弱形になりやすいので、自然なリズムで発音するのがポイント。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 単数・複数を正しく区別しないまま、混乱してしまう。

    → 英語では形が変わらないため、文脈をしっかり把握する必要があります。

  2. 「your」「yours」「yourself」のスペリングの間違い。

    → 「your = あなたの」「you’re = you are」「yours = あなたのもの」という区別など。

  3. 「you’re(you areの短縮形)」と「your(所有形容詞)」の混同。

    → 例:You’re welcome. / Your problem.

  4. 同音異義語:「yew(イチイの木)」「ewe(雌ヒツジ)」と発音が同じ。

    → ただし、文脈で意味は明確に異なるので注意。

試験対策(TOEIC・英検など)


  • 「If I were you, …」といった表現を含む間接話法・仮定法でよく出る。

  • 所有格・所有代名詞との区別や、短縮形の使い方で誤答を誘う問題が出ることがある。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「You」は一番身近な相手を指すので、まず「あなた」と覚えること。

  • 単数か複数か、実際には文脈次第 → “You can do it!” と言うとき、1人も複数もどちらでもOK。

  • “U”のように短縮してSNSやチャットでもカジュアルに使われるが、正式な文章では書かないように注意!

  • “You + are = you’re”はアポストロフィー入り。「所有」の“your”とは別物。

  • スペリング丸ごとで覚えるのが一番近道。


「you」は英語の中でも最初に学ぶ重要単語の一つであり、コミュニケーションをする上で欠かせない存在です。単数・複数の区別や所有形との使い分けなど、ポイントを押さえて上手に使っていきましょう。

意味のイメージ
you
意味(1)

あなた[がた]は(を),君[たち]は(を)

意味(2)

《命令文》君[たち],皆さん

意味(3)

《呼び掛け》君[たち],おまえ[たち]

意味(4)

《一般に人を指して》人は(を)

意味を覚えるための辞書問題

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