最終更新日:2024/06/13
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元となった辞書の項目

theoretical

【形】理論的な / 仮説の / 空論的な

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解説

「theoretical」の詳細解説


1. 基本情報と概要

品詞: 形容詞 (adjective)

意味 (英語): Relating to the theory or speculation; not practical or applied.

意味 (日本語): 理論上の、理論的な。実際に応用されるわけではなく、概念的な側面を強調する単語です。

「theoretical」は、実践や応用というよりも、理論や仮説を主に扱うときによく使われます。学問的な文脈や、まだ実証されていない仮説を議論するときなどにぴったりの単語です。

活用形


  • 原形: theoretical

  • 比較級: more theoretical

  • 最上級: most theoretical

他の品詞形


  • 名詞形: theory (理論)

    例: “The theory is complex.”

  • 副詞形: theoretically (理論的には)

    例: “Theoretically, it could work.”

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)C1(上級)

    ・ある程度英語に慣れた学習者向けで、学術的・専門的なトピックでよく使用される単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “theory” (理論)

  • 接尾語: “-ical” (〜に関する、〜的な)

「theory」に「〜的な」という意味を付け加える接尾語“-ical”がついて、「理論的な」という意味になっています。

派生語・類縁語


  • theory (名詞): 理論

  • theorize (動詞): 理論を立てる、仮説を立てる

  • theoretical framework: 理論的枠組み

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. theoretical background → 理論的背景

  2. theoretical approach → 理論的アプローチ

  3. theoretical model → 理論モデル

  4. theoretical perspective → 理論的視点

  5. purely theoretical → 純粋に理論的な

  6. theoretical physicist → 理論物理学者

  7. theoretical concept → 理論的概念

  8. theoretical foundation → 理論的基礎

  9. remain theoretical → 理論上のままである

  10. theoretical significance → 理論的意義


3. 語源とニュアンス

語源

「theoretical」の語源は、ギリシャ語の “theōrētikós” (観照的な、熟考的な) にさかのぼります。さらに “theōria” (観察、熟考) が基盤になっています。元々は「じっくりと観察・考察する」というニュアンスが込められています。

ニュアンス・使用時の注意


  • 研究や学術論文、専門書などの文脈で非常に多用される語です。

  • 日常会話で使う場合は「理論上ではね」という柔らかいニュアンスを出したいときに使われます。

  • カジュアルにも使えますが、専門的・フォーマルな場面で使われることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文

「theoretical」は形容詞なので、名詞を修飾するときや、補語として使われることが多いです。


  • 名詞修飾: a theoretical concept / a theoretical model

  • 補語: This finding is purely theoretical.

イディオムや一般的な構文


  • “(be) purely theoretical” → 「純粋に理論上のものである」

  • “(be) largely theoretical” → 「大部分が理論的である」

フォーマルな文脈でよく使われますが、カジュアルな会話で「理論上」と言いたいときにも “theoretically” を使うことがあります。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Theoretically, we could go to the party after work, but I’m not sure we’ll have time.”


    • (理論的には仕事の後にパーティーに行けるかもしれないけど、時間があるかどうかは分からないね。)


  2. “I like discussing theoretical ideas, but sometimes I just want to watch a funny movie.”


    • (理論的な話をするのは好きだけど、ときどきはただ面白い映画を見たいだけなんだよね。)


  3. “It’s purely theoretical to think we can do all of this in one day.”


    • (これを全部1日でやれるって考えるのは、あくまで理論上の話だよ。)


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Our proposal is still in the theoretical stage and needs more data before implementation.”


    • (私たちの提案はまだ理論段階にあり、実施する前にもっとデータが必要です。)


  2. “We must ensure that the theoretical model translates into actual profit.”


    • (理論モデルが実際の利益につながることを確認しなければなりません。)


  3. “From a theoretical standpoint, the merger could improve market share.”


    • (理論的な見地からすると、その合併は市場シェアを拡大できる可能性があります。)


学術的・専門的な文脈(3つ)


  1. “This research paper examines the theoretical framework behind machine learning algorithms.”


    • (この研究論文は機械学習アルゴリズムの背後にある理論的な枠組みを検証します。)


  2. “A strong theoretical foundation is crucial for advancing scientific knowledge.”


    • (科学的知識を発展させるには強固な理論的基盤が重要です。)


  3. “The authors conducted a theoretical analysis of quantum entanglement.”


    • (著者らは量子もつれ現象に関する理論的な分析を行いました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. academic (学問的な)


    • 「academic」は学術分野において抽象的な議論に使われますが、「theoretical」の方が実用性や応用があるかどうかに焦点を当てたい場合に使われやすいです。


  2. abstract (抽象的な)


    • 「abstract」は具体的な形を伴わないものに幅広く使えますが、「theoretical」は特に「理論」の観点から話すときに適しています。


  3. hypothetical (仮説的な)


    • 「仮説上の」というニュアンスが強く、「theoretical」とは近い意味ですが、仮説として提起している点によりフォーカスして使われます。


反意語 (Antonyms)


  1. practical (実用的な)


    • 理論だけでなく、実際に応用・利用されることを強調する単語。


  2. empirical (実験や観察に基づく)


    • 実験データや観察結果に基づいたものを指し、「理論的な」アプローチとは対照的。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /ˌθiː.əˈret̬.ɪ.kəl/

  • イギリス英語: /ˌθɪə.rɪˈret.ɪ.kəl/

アクセントの位置


  • “the-o-ret-i-cal”(アメリカ英語), “the-o-rɪ-ret-i-cal”(イギリス英語)

    “ret” の部分に強勢が置かれます。

よくある発音の間違い


  • /θ/ (シンシアの “th” の音) が正しく発音されず /s/ や /f/ に近くなるケース。

  • アクセントを前の “the” に置いてしまい、バランスが崩れるケースもあるので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: 「theoretical」を “theoritical” と書いてしまうミス。この場合、後半の “e” が抜けたり入れ違いになりがちです。

  • 同音異義語との混同: 同音異義語はあまり多くありませんが、「theory(理論)」と混同し、文中で形容詞なのか名詞なのかを取り違えることがあります。

  • 試験対策: TOEICや英検、大学入試などで「theoretical framework」や「theoretical background」などのフレーズが出題される場合があります。理論と実践を比較する問題などでよく見かける単語です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「theory (理論)」に「〜的な」を意味する “-ical” をつけるだけ、というシンプルな構造に注目するとスペリングを覚えやすいです。

  • 頭文字 “T” のイメージ:「Theory」の頭文字と一緒に覚えると、「T」から始まる「理論関連の単語」という形で記憶に残りやすいでしょう。

  • 「Think of ‘theoretical’ as ‘thinking and analyzing’」とイメージすると、抽象的なことや概念の世界を扱うときに使う言葉である、と頭に残ります。


以上が「theoretical」の解説です。実際の応用というよりも、「理論の枠組みで考える」というニュアンスにしっかり注目して使ってみてください。

意味のイメージ
theoretical
意味(1)

理論[上]の,理論的な

意味(2)

仮説の,推論上の;空論的な

意味を覚えるための辞書問題

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